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鍼灸院の探しかた(WEB上での8つのチェックポイント)

まずはWEB上で治療院を探すときのポイントや治療院でのメニューの選び方をご紹介していきます。

その後に「良い鍼灸院・鍼灸師の見つけかた11選」もセットで是非ご覧ください。

良い先生に出会う確率は人伝えの口コミが一番ですが、それ以外では現在広告よりもホームページから探すことをおすすめします。

治療師の中でも様々な考え方や事情があるかと思いますが、「私の主観」で書いていますのでご理解ください。その中でも無料エリアで一般的な判断材料と理由(4つ)を、より良い治療院を探す判断材料と理由(4つ)を有料エリアで書いていきます。

鍼灸は自費治療なので自分に合わないところに当たってしまうと時間と金銭的な負担が大きくなりますよね。そして、回数を重ねていくことで体調が徐々に良くなっていきますので、最初は「本当にここで改善していくのかな?」と不安になる人も多いです。

最終的には美容院へ行ってカットをしてもらってから判断するように、鍼灸も受けてみないと分からないというのが正直なところですが、まずはWEB上で判断するポイントをいくつか紹介していきます。

1.一般的な判断材料(4)

1−1.保険診療よりも自費診療をおすすめします

理想は60分前後のメニューがおすすめです。
不調を改善させるためには様々な方向からアプローチをかけていく必要がありますが、保険下では請求額の問題などから長い時間をまず受けられません。保険では20〜30分が一般的。

「保険30分+自費で追加30分」で出来る場合も聞きますが、私の考えでは短い治療を普段ベースにしている先生よりも、日頃長い治療の経験を重ねている先生の方が良いと思います。
※稀に半分お店で長い時間自費治療をしていて、半分は保険を使って往診治療をしているという長い治療もしっかりと対応できる先生もいます。

保険で国に請求できる金額は一部位〇〇○円と決まっていますが、この請求額が非常に低いため、時間を短くしたり、「一人につき4本まで」と使う鍼の本数を会社で制限しているところもある程です。

1−2.相場金額は60分5.000〜10.000円が相場

60分前後のメニューを設けているところでも、金額が安いところや高いところがあります。鍼灸師それぞれ色んな思いをもって金額設定をしています。

私の金額設定は往診治療で「治療費60分10.000円+交通費10分につき1.000円」と相場よりも高い金額ですが、一般的な改善スピードの2、3倍早く改善していく自信があり、60分の中で鍼や灸を使う量や種類は、節約しない主義でやらせていただいております。

金額の事情はこの辺にし、大切なのは継続して通える金額を選ぶことです。

基本的に鍼灸は、根本原因をアプローチしつつ徐々に効果が現れてきます。そして、最初は通院頻度を高めに、改善に合わせて頻度を低く通えた方が改善が早くなります。

これは不調の度合いが悪い時は、治療効果が戻りやすいからです。

ですので、良さそうな治療院選びをする時には、「ある程度通い続けられる金額設定」をしてください。
様々な治療の中で皆さんが鍼灸を選ぶタイミングは、だいたいの方が悪い状態です。軽い症状で鍼灸に行こうという人は、現時点ではまだそれほど多くないと現場で働いると感じます。

1−3.理想はお住まいから近いところ

ある程度通い続けられる金額設定と同様に、「ある程度通い続けられる距離」も大切ですよね。

私の患者様の中には県外や海外から東京や埼玉のレンタルルームを借りて受けられる人もいますが、時々の一発で不調の改善はある程度限界があります。

距離が遠くても定期的に通われる人もいますが、時間と金銭の余裕が必要になってきます。一般的には「お近くでも治療院を探し定期的に受け、遠くても気に入った鍼灸師に時々治療をお願いする方法もある」と私は日頃からTwitterなどで提案をしています。

1−4.鍼灸の流派の把握

鍼灸は流派が非常に多いため、まとまりが低い業界です(笑)
その中でも大きく3つに分けられますので特徴をホームページからも把握して選んでみてください。
※中には流派を持たない先生もいます。

・中国鍼
「本場の中国で修行してきました」というような文章を見つけた場合や中国出身の先生は、中国鍼を中心に行う先生が多いです。刺激は比較的強めですが、日本で行っている先生の中では、繊細な日本人の体に合わせて痛みを少なく治療をしてくれる先生も存在します。

・経絡治療
シンプルに「経絡治療をします」と書いているホームページや、プロフィール欄に「経絡治療学会会員」と書いてあることもあります。刺激は比較的弱刺激で腹面も背中面も、頭から足先まで体全体の刺激を調整しながら自己免疫力を向上させていきます。

・現代鍼灸

パルス

病院や接骨院でオプションとして受けられることが多いです。また個人で行っている治療院のホームページには、パルス(電気刺激)を使った写真を使用しようしていることが多いので、見分ける判断として覚えておきましょう。

今回の記事へコメントをいただきました

石丸智之@武蔵小杉鍼灸接骨院
HP X(Twitter)

『森田先生のコチラの記事は、web上から鍼灸院の特徴を把握する事が出来、自分に合った鍼灸の流派を選ぶのに役立つと思います。 鍼灸を受けてみたい方や、何処に行けばいいか迷っている方にオススメの内容です。』

よいち@自律神経調整&美容鍼灸師
X(Twitter)

「鍼灸に興味はあるけど、周りに鍼灸院へ通っている人がいないから、どういった院に行けば良いのか判断材料がない…」と思ったことのある方はいませんか?
森田先生のこの記事は、鍼灸の知識がゼロの方でも分かるように書かれているので、多くの方の「鍼灸院選びの良き指標」になってくれると思います。

石丸先生、よいち先生ありがとうございます。

私はどの流派にも素晴らしい先生がいて、効果をそこまで出せない先生もいると思っています。それは個人の努力量と努力の仕方のセンスだと思っていますが、一つの判断材料として紹介させていただきました。

「私の流派が入っていない!」と思う同業者もいるかと思いますが、今回は私が通っていた頃の呉竹学園での選択科目に則って書いています。

こんなところで無料枠でご紹介できる内容を終わりにしたいと思います。この先有料エリアでは、「鍼灸院へ行ったけど良くなかった」「より失敗しないように突っ込んだ内容を聞きたい」という人向けにご紹介していこうと思っています。

鍼灸を広めたい、不調は早めにお近くの鍼灸院へとSNSで発信している反面、変なところに当たってしまったという声も聞きますので、より良い鍼灸院選びを有料エリアで深堀りしていきたいと思います!

自費治療は金額が張るため、ここでお支払いする金額以上の価値は絶対にあります。

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