マガジンのカバー画像

とある鍼灸師のウラ話

14
わたしは、2012年にはり・きゅう師の資格をとりました。 思うところがあったので、はり・きゅう治療に関しての内容をわたしの経験を含めていろいろ書いていきます。 【注意】 このマ… もっと読む
はり・きゅう治療に興味があったり、自分の健康に興味があったり、今後、はり・きゅう治療を受ける予定が… もっと詳しく
¥1,000
運営しているクリエイター

記事一覧

コリが戻るのは○○が原因だった!!!

こんにちは。とある鍼灸師です。 みなさん、コリってどうしてますか? マッサージの施術を受けている方も いるでしょう。 しかし、マッサージをして、 その時はスッキリするけど、 また、半日あるいは1日で 状態が戻ってしまうケースは 少なくありません。 では、なぜすぐ戻るのか? 理由を、東洋医学で考えてみたいと思います。

『刺さない鍼』において重要なことは、良い〇〇をつくる!

こんにちは、とある鍼灸師です。 わたしがやっている『刺さない鍼』は、『経絡治療(けいらくちりょう)』という治療方法になります。 経絡治療は、症状を気や血液の変化でおこったものととらえて、それを総合的に判断し、鍼灸をするという治療方法です。 東洋医学において、ひとのカラダは気と血液と水分でできているという考えがもとになっています。 この『刺さない鍼』において重要なことは、良い脈をつくることにあります。

生きているツボと死んでいるツボ

こんにちは。とある鍼灸師です。 人のカラダには多くのツボが点在しています。 ツボというのはカラダの気(目に見えないエネルギー)の出入り口になります。 このツボには、生きているツボと死んでいるツボががあります。 生きているツボ実際にいま現在も働いているツボのことです。 生きて働いていることで、気の出入りがスムーズです。 死んでいるツボ働き終わっているツボです。 多少の気の出入りはあるけど、役割は生きているツボほどではありません。 鍼灸治療では、生きているツボをし

【危険?】お灸のけむりは・・・

こんにちは。とある鍼灸師です。 お灸を受けられたことがある方はいるでしょうか? なかには、お灸のけむりが嫌という方もいれば、けむりがいい匂いと感じる方もいるでしょう。 また、匂いが服につくから嫌いという方もいるでしょう。 わたしが学生の時にこんな話を耳にしたことがあります。 『お灸のけむりには、発がん性がある』と・・・ もしこれが本当であれば、お灸をやると患者さまにも鍼灸師にもデメリットがあるなということになります。 そこで、実際にもぐさの原料であるヨモギについ

好転反応(こうてんはんのう)は、施術者のいいわけ!

こんにちは。とある鍼灸師です。 鍼灸でもマッサージでも治療後にだるくなったり、倦怠感におそわれることがあります。 これは、鍼灸治療の副作用として定義されています。 鍼灸治療をやったことあるかたは、経験しているかもしれません。 治療後に寝た状態から起き上がったとき、 『なんかボーっとする』 『ふらふらする』 『刺した場所が痛い』 などの感覚があると思います。 これが副作用になりますが、この時って決まって施術者が『今回、鍼で刺激をいれました。あとは時間がたってくれば

美容鍼について経絡治療家がバッサリきってみた!

こんにちは。とある鍼灸師です。 わたしは、経絡治療というツボをつかって全身を調整する治療をしています。 美容の鍼灸治療・・・ 流行ってますよね~ この記事を読まれているかたの中には、『美容鍼を受けている』また『定期的に受けている』というかたもいらっしゃると思います。 そのかたには、大変申し訳ありませんが、美容鍼についてバッサリきっていきます。 まず、美容鍼はどんなことをしてどんな効果があるかを簡単にまとめました。 美容鍼の治療の方法治療の方法の大部分が 顔や頭

治療を手当たり次第にやるのがよくない理由3選!

こんにちは。とある鍼灸師です。 症状を一刻も早く取り除きたい気持ちはわかりますが、効果があると聞いた治療を手当たり次第にやるのはよくありません。 たとえ、その症状が楽になったとしても、再発するかもしれませんし、楽になったけど別の症状が出てきたなんてこともあります。 治療を手当たり次第にやるのがよくない理由は・・・ ・何で治ったかがわからない ・再現性が低い ・患者さまにかかる負担が大きい この3つです。 では、1つ1つお話していきます。

まだ、鍼を刺してるの?

こんにちは。とある鍼灸師です。 鍼灸治療を受けている方へ いつまで鍼を刺されているんですか? その症状、よくなってますか? 最近、治療をしていて思ったことがあります。 【鍼は刺さない方が効果が高い】ということです。 もっと正確にいうならば、治療後のカラダの反応・経過・症状の取れ方に関して、刺さない鍼治療のほうが効果が高いです。

ツボの誤解

こんにちは。とある鍼灸師です。 ツボは、カラダのいたるところにあります。 疲れたときに自分で押すと、何となく疲れがとれたりします。 場所によってゴリゴリとした反応があると思います。 このゴリゴリというのが、ツボといわれるものと思いがちですが、実は厳密にいうと違います。 まずは、ツボの定義をお話ししましょう。 1.ツボの定義

気功と鍼灸

こんにちは。とある鍼灸師です。 東洋医学には、『気』という考え方があります。 気は、カラダを常にまんべんなくめぐっている 目に見えないエネルギーのことを言います。 気のめぐりが滞ったり、不足したりすることで、 病気になったり、症状がでてきたりします。 つまり、気をめぐらせることができれば、 症状や病気は緩和されます。 気をめぐらせる治療としては、 鍼灸や気功による治療があります。 鍼灸では、ツボに鍼や灸で刺激をすることで、 気のめぐがよくなります。

はっきりいって失敗したこと

こんにちは。とある鍼灸師です。 鍼灸治療は、鍼や灸をつかって症状を緩和させる治療です。 人のカラダを扱うため、治療の失敗は許されません。 しかし、学校も卒業したてで現場の経験もない人が、そうそううまく治療できるとも思えません。 失敗する機会が多いと思います。 何事にも共通するかもしれませんが、医療もまた失敗の経験を繰り返して、上達して症状を緩和できる治療家になっていきます。 今回は、わたしが過去に経験した失敗をお話しします。

コリがもどる理由

肩がつらい・腰が痛いなど慢性的な症状は、筋肉中にできるコリが原因である場合が多いです。 コリは、血液の流れが悪くなることで起きます。 血液の流れが悪くなることで、筋肉へ栄養がいきわたらなくなります。 すると、筋肉は硬くなり、血管をつぶして余計に血液の流れを悪くさせます。 また、コリからは痛みを感じる物質がでてくるため、血管や神経を介して脳へ行くことで『痛み』として感じるようになります。 痛みを感じてきたら、早く何とかしたいと考えます。 痛みをとるために ・病院

鍼灸治療の質

スポーツでも料理でも、技術をともなう事柄には必ず『うまい』『下手』が存在します。 天性の才能があり最初からあるいは少しやっただけでうまくなることもあれば、繰り返し練習や稽古を積んで努力して上達することもあります。 鍼灸治療も同じことがいえます。

鍼灸治療で知ってほしいこと

はじめに、皆さまに知ってほしいことが2点あります。 これは、この記事の結論でもあります。 1.鍼灸治療は、方法がたくさんあり、それにともなって考え方が違う 2.鍼灸治療は、症状がなくてもやったほうがいい この2つは、声を大にしていいたいです。 では、それぞれについてお話ししていきます。