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【舞台トレーナー】我々、治療家の「仕事してるなぁ」は誰かのネガティブと共に。

こんにちは!両国の鍼灸師齋藤です。
皆さんはどんなお仕事をされていますか?
今回はそんなお話。
仕事においては大なり小なり
それぞれの役割、職業独自のやりがいなど
仕事のそれは個々に様々あると思います。

もしごアナタのお仕事や職業について
を教えて頂ける方は
・どんなお仕事か?
・その仕事がどんな影響を持っているのか?
・やりがい
etc
こんな事を教えて欲しいので、コメントやメッセージ、ご連絡などもらえたらうれしいです。

さて本題なんですが、、、

我々、治療家(ここではドクター以外の医療に関わる術者、鍼灸師、柔道整復師、整体師など)においては、仕事が沢山ある場合、忙しくなる瞬間は、患者さま、クライアントさまなど
誰かの怪我や病気などネガティブが伴うシーンである事は自覚しながら働いている。

怪我のため急遽テーピングが必要になる事も

出来れば、仕事が少ない方が現場は健全でもあったりする。
まぁ、そうも言っている場合ではないので
仮に怪我や病気が無く済むように予防線は張り付つ事前に準備はしてはいるのだが。。。

とはいえ、「あ〜仕事やったなぁ今日〜」という日もある。
と、そんな時、我々治療家はそこまで爽快な気分でこれを言える訳では無い。

なぜなら、そんな日は傷付いた人を沢山診た証だからだ。

もちろん、沢山の人をケアしてても、そこまでネガティブな状況じゃない日もあるが
その場合は我々もそこまで疲れたりしない。

前述したように仕事したなぁと感じた日は、沢山のネガティブシーンに出会うし、それで終わりじゃないから、それを今後どう付き合って向き合っていくかが重要になってくる。
職場の仲間、同業仲間とは、ただでさえ話する際は仕事柄カンファレンスにも近い「症状」や「処置」「予後」についての話になる事が多々ある。

ネガティブなシーンがあるからこその需要が生まれるため、我々の場合はそこに目を向けて真摯に向き合い、多発しないよう改善に取り組む必要がある。

処置はするが復帰出来ないネガティブなシーン
※写真はイメージ

さらに加えて、、、
舞台トレーナーの現場ではケアが必要となるとはいえ我々、治療家も万能では無い。
そんな悔しい事実とも向き合わなければならない。
現場で実際にケアする際、鍼やマッサージでコンディションが良くなって、キャストやクライアントさんが現場で働き続けられる場合は良しとしても
場合によっては重大な事故や緊急対応が必要になり、そのキャストやクライアントさんが、現場を離れざるを得ない状況も十分にある。

舞台トレーナーの現場においては特に1人1人の代えが効かないという事が大きく影響する。
作品そのものへの影響が強い。
キャストという人物1人1人がどんなに貴重な存在かといつも考えさせられたりする。

現場は常に生き物。
毎日少しずつ変化がある。
人が働いている証拠だ。

ちなみにだが、舞台トレーナーをしていると
何も、代わりが効かないのはキャストさんだけではない。

舞台裏を支えるスタッフさん1人1人も同じである。
スタッフさんそれぞれが代えが効かないプロフェッショナルの仕事が各セクションに存在しそれらが合わさる事で現場を作っている。

作品一つ一つをお客様へ最高の状態で届けるためには誰1人として欠けてはいけないのだ。

みんなそれぞれ大切なピースで重要な役割がある。
ネジ1つ緩めばいつか壊れてしまう。
そんな儚さも持っている。
だから常に現状把握し、緩みがあれば締めて
調整していく必要がある。
メンテナンスというのは常にそういう役割を担う。

人の場合、壊れたら交換というわけにはいかないし、そういった破滅的な考え方は人が絡む現場ではしてはいけない。

この世界には多くの人が働いている。
治療家は皆様が元気に働けるように
身体をメンテナンスしていく事がお仕事である。
1人1人にこの世界で必要な役割がある。
今日も誰かの背中をそっと押すのが私の役割。

〈人に優しく〉

誰かのために力を使うと何倍もの喜びになって返ってくる。
沢山の笑顔がまわりに溢れる。

人に優しく。
だれかのために。
だれかを喜ばせたくて。
ただひたすらに一所懸命になれる。

今日もみんなが気持ちよく働けるように
今日もキャスト達が元気に舞台に立てるように。お客様の笑顔が溢れるように。

誰かが困った時にすぐに助けてあげられるように、誰かのネガティブを受け止めて改善に導いてあげられるように。

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