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完結編『猿の罰』ついに発売!「3部作ミステリの傑作」と呼び声高い〈四猿シリーズ〉を全集中オススメ


ついに10月16日、四猿シリーズ完結編『猿の罰』が発売となりました!
完結編なだけあってまたまた結構なボリュームなのですが(分厚くて本が立ちます)おかげさまで早くも「徹夜で読んだ!」の感想をちらほらいただき嬉しい限りです。

悪の猿

本国でも「3部作ミステリの傑作」と称され、ジェフリー・ディーヴァージャック・ケッチャムら大御所作家がこぞって絶賛する四猿シリーズですが、シリーズ初耳という皆さまにここで物語のおさらいを。

主人公はサム・ポーター。50代の刑事で、同僚からも一目置かれる存在です。

ある朝、ポーターは相棒からの電話で起こされます。「交通事故があったから現場にすぐ来てくれ」と言うのですが、いやいや、自分たちは殺人課の刑事。なぜ事故現場に行く必要が?いぶかるポーターに相棒は言います。「これを、絶対おまえも見たいはずだ」と。

そして現場に駆けつけたポーターは、市バスに轢かれて死んだという目の前に横たわる男が、なんと、自分が長年、血眼になって追いつづけた殺人犯〈四猿〉だと知るのです。

〈四猿〉とは、ここ数年シカゴの街を震撼させる連続殺人鬼。
日光の三猿「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえて拉致した被害者の目、耳、舌、をその家族に送りつけ、最後に“悪事をなさざる”と四番目の猿として殺すのがその手口。被害に遭うのはいずれも若い女性で、その家族がなんらかの犯罪に加担していたのでした。

勝手な正義をふりかざして猟奇殺人を繰りかえしてきた、あの〈四猿〉が死んだ――しかも防犯カメラを分析したところ、それが自殺だったとわかります。いったいなぜ? 死んだ四猿の胸ポケットには、一冊の日記が入っていて……。

「え、連続殺人鬼が自殺? なんで?」と、冒頭からガッツリ心掴まれる第1話『悪の猿』。ストーリーは二転三転していき、ラストでは事件はひとつの終わりを迎えた……かに見えるのですが、いえいえ、何も終わってはいません。むしろ四猿のゲームはこれが始まり。
翻弄されまくる第2話『嗤う猿』、そして着地点が見えない予測不能の最終話『猿の罰』へと続いていきます。

『猿の罰』を読み終えたあとに1話目『悪の猿』から読み返すと、「あれは伏線だったのか!」という気づきもちらほら。
それもそのはず。謝辞で著者のJ・D・バーカーも、この複雑に絡みあうストーリーを執筆するあいだ「家じゅう何千ものポストイットだらけだった」と明かしています。

ぜひ秋の夜長に、まとめて読んでいただきたいサイコスリラー3部作。
読み終えたあとは、『猿の罰』の謝辞で著者が「その判断は読者のみなさんに委ねよう」と語る問いかけにも思いを馳せていただきたいです。

【お知らせ】
2020年10月29日までの期間限定!第1話『悪の猿』と第2話『嗤う猿』、Kindleで半額セールを実施しています!!是非一気読みの方はこの機会に手に入れてください!

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♢第1話『悪の猿』

♢第2話『嗤う猿』

♢第3話『猿の罰』(完結編)

2020.10.21 担当編集 M




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