会員制クラブオープンラッシュのインド
インドでのソーシャルクラブのオープンが相次いでいる。その中から2つご紹介。
まず、デリー郊外グルガオンにオープンした独自系クラブの「The Quorum」、そしてムンバイにオープンしたばかりのロンドン発「Soho House」。
The Quorumはインド人オーナーがオープン。ここにはインドユニコーン企業OYOなどの経営層やクリエイターが多く集う。入居するビルには高級食材を販売する小売店「Food Hall」や世界的なIT企業SAMSUNGらがオフィスを構える。
またSoho Houseは世界に23クラブがあり、現在8ヶ国で展開中。香港、ポルトガルにもオープンの予定。その後東京にも進出を企画しているという。
最近はオフィスをシェアーする=WeWork、移動手段をシェアーする=Grab、Uber、住居のシェアーのAirBnBなどのシェアリングエコノミーが加速的に拡大している。元来、どちらかといえば年配のビジネスマンが集まるというイメージがあった会員制社交クラブが大きく変わってきている。シェアリングエコノミーに慣れた若いクリエイターやベンチャーが多く集い、交流しシェアするのが現代のソーシャルクラブのトレンドだ。もちろん、大手企業も新しいアイディアを求めて新興クラブに加入する。
インドでは今後様々なクラブが多くの都市でオープンするらしい。ムンバイには1846年設立のRoyal Bombay Yacht Clubがある。おじいちゃんの時代から続く3代目のバーテンダーがいるという老舗のクラブだ。ニュークラブとオールドクラブ。こういった古くからあるクラブもその威厳をたもちながら、若いクラブが続々と生まれるインド。
日本でも某不動産デベロッパーが東京で会員制社交クラブを企画しているという。こういった社交クラブの成功はそこに人が集うかどうかだ。それも忙しい人が限られた時間でそのクラブを選ぶかどうか。日本での独自系クラブはインドとはまた違った種類の人たちが集まるだろう。しかし、富裕層がクローズドな空間を好み、そこで集うというのは世界共通のようだ。
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