年収アップの実践。2つのバリューを上げれば転職しなくても年収はアップする

これまでの記事で概念的な話をしてきましたが、今回はわたしの例に当てはめた具体的な話をします。

わたしは新卒入社からずっと同じ会社で勤め人しています。

年収は2-5年目450万円→6-7年目650万円→8年-9年目900万円→10年目以降1,200〜1,500万円と順調に上がって来ています。

30代の勤め人としてはかなり高い方ではないでしょうか。

以前の記事では2つのバリュー、つまりマーケットバリューとレラティブバリューの考え方を説明しました。

わたしがこの考え方でどのように実践して、転職せずに年収アップを実現出来たのかを纏めていきます。

(参考記事) 勤め人の価値を測るスカウターの精度を上げる。マーケットバリューとレラティブバリュー

新卒から若手はレラティブバリューが大事

わたしは金融機関に勤めていますが、スタートは支店勤務でした。

業務は営業だったので数字が人格でした。新入社員クラスはそれほど詰められないですが、中堅やおじさん営業マンは毎日課長から詰められていましたね。

忘れられないのは、おじさん営業マンが年下の課長に激詰めされていたことです。

「実績出せなければ出世は出来ない。こんなデキナイおじさんにはならないように頑張ろう」と思って仕事していました。

また、営業の仕事は頑張って実績出せば誰にも文句を言われないし、ボーナスも少し多く貰えるので頑張りがいがある仕事なので自分に合っていました。

4-5年目くらいで営業表彰を受けたんですが、記念品はボールペンとかノートカバーでした。リーマンショックやらで悪く、ボーナスへの反映はそれほど無かったです。

表彰式は椿山荘で行うほど大きな表彰だったのですが、ノートカバーを貰ってガッカリして帰ったのを覚えています。

同業他社の方が儲かってて、処遇も良いと聞いていました。

この頃から頑張っても報われないなら転職するか違う業務をやらなければいけないのではと考えるようになりました。

レラティブバリューを上げたらマーケットバリューの高いフィールドに移る

わたしは本社の専門部署に異動することを希望しました。

結婚も考えていたので、転勤リスクが高い支店営業を続けるか悩んでいたのも異動希望のきっかけです。

それから営業での実績が評価され、会社で"花形"と言われる専門部署への異動に成功しました。

高い専門性が必要故に、その業務を出来る人が少ないので転職市場での流動性も高いです。

上に書いた年収推移を見てもらえれば分かりますが、異動したのが6年目だったので年収は異動当時の2倍になりました。

大事なポイントを整理します。

①レラティブバリューを高める
②マーケットバリューが高い部署に異動する
③レラティブバリューを再び高める

新しい業務領域でレラティブバリューを再び高めるのはキツいです。周りは優秀な勤め人ばかりなので、並の努力ではレラティブバリューは高まりません。

でも、諦めずに努力し続ければ流れは変わります。

周りの経験者達が居なくなるのです。異動や退職。当時はリストラもありました。

わたしが支店で営業を続けていたら課長になっていたと思いますが、年収は800-900万円くらいだそうです。今よりも500万円くらい低い年収です。同じ会社なのに。

営業の業務領域ではレラティブバリューが高いでしょうけど、人材が飽和していて儲からなくなってきたビジネスモデルにマーケットバリューはありません。会社も給料を払わないのです。

おわりに

わたしの会社では処遇にメリハリをつけようと言う令和の時代らしい方向感が出ています。

わたしの年収は1,500-2,000万円に上がる見込みです。

その代わりに"怠け者の勤め人"、つまりレラティブバリューの低い勤め人をリストラしようとしています。優秀な人材とそうでない人材で処遇に大きな差をつける人事運営です。外資系的な考え方ですね。

この考え方は他の企業にも浸透していくでしょう。レラティブバリューが低い勤め人は駆逐される時代はすぐそこに来ています。

働き方改革で早帰りや休暇取得するのは良いですが、自分磨きも確りしていきましょう。



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