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誰に家を建ててもらうか考える③大工さん

三軒目は、離れが老朽化して直すことになった時のこと。
時々屋根の修理や小さなリフォームをお願いしていた大工さんがとても仕事ができる方で、なんでも正直に話してくださる方だったので、信頼してリフォームをお願いすることにしました。
この時には、解体屋さん、左官屋さん、電気屋さんと今まで家を建てる中で知り合った方達とのつながりが出来ていたので、自ら大工さんに工事を発注し、その大工さんに流れをサポートしてもらいながら、知り合いの業者さんにもお願いして建てていきました。

流石に二度の失敗で家には何が必要なのかやっとわかってきた私たち。
間取りも凝りすぎず、デザインもこだわりすぎず。壁紙やフローリングや電灯もスムーズに予算に合わせて選べるように、膨大なカタログの中からパッと選べるようになっていました。
そして出来上がった離れは、金額もリーズナブルで、
今まででとても満足いく見た目でした。

そう。見た目は。

ところが、実際に住んでみたら、なぜかとても寒かったのです。おかしい。なんなら断熱材も通常の二倍入れてもらって暖かい家になるはずなのに。
窓は結露し、なんだかフローリングの床は湿気でベタベタ。

今思えば、築30年は越えた離れだったのできっとリフォームしても全体の気密がスカスカの隙間だらけだったのでしょう。でも、壁や床に断熱材さえたくさん入れれば暖かくなるんだと当時は思い込んでいました。その上に合板フローリングをのせ、壁紙もビニールクロスを貼って、湿気だけは閉じ込められ、
窓もアルミサッシにしたため温度差で結露してしまったのだと思います。
3回目にして一番自分たちがやりたい家づくりが出来たにもかかわらず、
見た目を追って質について甘く考えていた、勉強不足の家づくりでした……。

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