育みたい6つの力
こんにちは、りょーさんです。
いつもE×W= の文章を読んでくれているみなさま、ありがとうございます。
もしかしたら子育てや子ども支援の仕事で奮闘されている方々かもしれません。
もしよかったら、いったん子育てについて立ち止まり、以下の問いについて考えてみませんか?
できれば完璧主義を捨てて。
「自分」を主語にしてじっくり考えてみる
・自分という存在は大切に扱われているだろうか?
・あるいは大切な他者を大切な存在として関われているだろうか?
・自分の大事な価値観(ニーズ)ってなんだろう?
・その価値観(ニーズ)を満たすには何が必要なんだろう?
・自分は何ができて何が苦手なんだろう?何が好きで何が嫌いだろう?
・何があれば自分にとっての目的を達成できるだろう?
・自分の人生の大事なことは自分で決めているだろうか?
・誰にどのように頼ればそれができるのだろう?
・頼るために、自分は人との信頼関係は作れているか?
・目的や達成に向けて誰に貢献したり協力したりするにはどうすればいいだろう?
・いい関係でいられる、所属感のあるコミュニティに持続的に参加し、関係を作れているだろうか?
どうでしょう?上記についてじっくり考えて、グラスに水を注ぐように一つひとつゆっくりと満たしていけたとしたらどうでしょう?
なんかそれなりに幸せに生きられている気がしませんか?
そんなことない!って思ったとしたら、どのあたりでそれを感じましたか?
その上で、今度は主語を「自分」ではなく、自分が今目の前で関わっている「子ども」に置き直して上記の問いをじっくり考えてみたらどうでしょう?
大事なものはわたしたち大人を主語にしても、子どもを主語にしても同じ、ではないかと思っています。
育みたい6つの力
子育ても含め、広く「教育」と考えた時、その人が幸せに生きていくために、必要な力はなんだろう?って考えた時に僕は上記のことを考えます。
それを概念化してみましょう。
自己受容・自己理解・自己決定・他者に対する基本的信頼・援助要請と協力する力です。
自己受容
→自分の良いところも悪いところも含めて「I'm OK!」と思えるような実感です。「自分を大切にする力」といってもいい。似た概念に自己肯定感とか自尊感情などもあります。とりあえずここではまとめて自己受容と読んでおきます。文脈ごとに使い分けている人もいるかもしれません。違いはぜひ調べてみてください。
自己理解
→自分の強みや弱み、得意不得意、自分の状態、価値観やニーズなどを知っている。スキルのような目に見えるものから認知や感情、価値観などの目に見えにくいものまでの理解(あるいは理解しようとする姿勢)を含みます。似た概念として、自己認識・自己覚知などがあります。
自己決定
→自分の人生の大切なことは最終的には自分で決める。「自分で決めた!」「自分は決められる!」という実感を伴ったものです。日々の自分の活動や自分の課題に対して、なにをなすべきかを選択しているか、その積み上げに自己決定があります。
基本的信頼
→重要な他者に対する信頼感のことです。「世の中いいやつばかりでもないけど、悪いやつばかりでもない、だから人とは関係を結ぶに値する」みたいな感覚と繋がると思っています。信頼すべき人はいるし、信頼している人がいる。持続的に居心地のいい関係性をつくっていくための基盤になるものです。エリクソンの発達理論で出てくる言葉です。幼児期に形成されるものとされますが、リカバリー可能なものです。
援助要請
→自分に必要なものを理解し、良い感じで頼ったりお願いしたりできることです。法人内ではHelpではなくAskと言ったりしています。スタッフが、「自分にはこれが必要なんだけど、知っている人やお手伝してくれる人いますか?」っていうニュアンスで使われます。
参加・協力
→所属するコミュニティの中で参加し、コミュニティが持続的にいい感じであり続けるために貢献や協力、参加することができる。アドラーは幸福の一つの条件として「自分は貢献できる」という実感があること(貢献感)を提案しました(他は自己受容・他者信頼)。協力は「参加していて居心地がいい、自分は参加して貢献できる」みたいな実感のことです。
さて、子どもに育んでもらいたい力、は押し付けることがなかなかできないものです。知識のようにわかりやすく「貯金」できるものでもない。
でもその子が学んでいる最中、あるいは遊んでいる時、活動している時にそのような力が湧き出るような関わりをしているか、あるいは削ぎ落としてしまう関わりをしているか。そこについて丁寧に関与していくこと、大事なのではないかな?っていうりょーさんからの提案です。
ちょっと中途半端ですが、今回はここまでにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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