「患者や家族に"大丈夫"と言えなくなったのはいつからか」

コードブルーのサードシーズンを見ていて、ちょっと気になった言葉です。
医師の藍沢先生が、もう一人の医師に言っていました。

詳しい事情はわかりませんが、おそらく、説明責任のことでしょう。患者に不確かな、根拠のないことは言えない。不確かなことであるのに、よかれと思って言った"大丈夫"が、結果的に患者や家族を傷つけることになる。これは避けなければならない。医師として、話す言葉には責任を持たなければならない。そんな感じでしょうか。

そのあとに、藍沢先生はこんなことを話していました。
「例え、傷つくことになろうと、あとで責められようと、おれは"大丈夫"といいたい。」

なんだか感動しました。
自分の責任を回避したいがために、患者がかけてほしい言葉をあえてかけない。患者が不安のどん底に堕ちようと、責任回避を選ぶ。それを藍沢先生はしなかったのです。

これを見て心に決めたことがありました。
患者さんが本当に苦しい時に、この"大丈夫"で一時的にでも救われるというのであれば、勇気をもって言葉をかける。例え、あとで責められようとも。患者や家族が苦しんでいるのであれば、ともに苦しみたい。

もっとも、あの人だけ優遇してるのはおかしい、なんで私には、と、なりうる可能性もありますから気を付けなければなりませんがね。
専門職、プロとして働いているわけですが、私も人間です。そういうことがあってもおかしくはないように思います。 人にはその人に寄り添う方が必ずいるはずです。個別性を謳うなら、それくらいの覚悟が必要と思われます。それが医師か看護師か、相談員か、はたまた違うだれかかはわかりませんが、、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?