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わたしの気まぐれ星日記#1

こんばんは、みなさん。
私、先月こんな記事を書きました。

この記事を書くために、手元にある星さんの本を読み返していたんですが、タイトルだけでは、意外と内容が思い出せないんです笑

学生の頃は漁るように読んでいたのに……

そこで、最近読書の時間が取れていなかったことも考えて、
「気まぐれ読み返し日記」を書いてみようと思いいたりました。

今日は『おせっかいな神々』から『笑い顔の神』を選びました。
こちらは今でも内容を覚えています。それだけ初めて読んだときの印象が強かったんですね。

あらすじはこんな感じです。

むかし、あるところに村があった。だれもかれも、可もなく不可もなくといった暮らしぶり。そして、そこに住むひとりの男。
彼はある日、木でできた小さな像を手に入れる。笑っているような顔のおかしな像である。売っても高値はつかなさそうだとぼやいていると、手にした像から声がして、自分は神だと言いだして……。

この神様は、男に富をもたらしてくれますが、その結末は怖いの一言に尽きます。
(だから今でも覚えてるのかな)
歴史上、実際にあったような話の中に、神様というスパイスが効いていますね。

昔話的な観点で見ると、人間、欲をかくと碌なことがない……という印象のお話なんですが、神様ついて考えると、ガラリと変わります。
怖いのは、神様にも目的があり、それを達成するために男の願いを叶えていた、というところ。
悪魔が魂を要求するような感じですね。
そして、それを男には明かさず、はぐらかす。とんでもない奴です。

最後の最後に、神様の目的と笑い顔の理由が明らかになるんですが、驚きと同時に、「なるほど、そういうことか」と納得もします。

この神様は笑い顔でなければいけなかったんです。
言ってしまえば、神様は詐欺師!!(※比喩)
神様を祀っていた男は、長者と呼ばれるようなお金持ちになったのに、『わらしべ長者』のようにはいかず、神様の思うつぼ。
(この落差がブラックジョーク的面白さなんですが、面白いと感じられるのも自分が蚊帳の外だからこそ)

さて、この笑い顔の神様。
今もどこかに眠っているかもしれませんから、見つけた方はくれぐれも気を付けてくださいね。

それでは今日はこの辺で。
またお会いしましょう。

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