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組織における季節の変わり目。

春夏秋冬と四季があるように、組織も同様、いろんな季節がある。

それは、長いものもあれば短いものもあり、ふと振り返る機会に恵まれると、メンバーと共に頑張った軌跡を実感することができる。

「あの時はいろんなことがありましたね」

立ち上げ当初リアルに机一つで、私と現場メンバーがたったの三人、そこへスーパーバイザーとして仲間入りした彼が語る。一日中立ちっぱなしで足がゾウみたいになりながら、夜中まで頑張った体力勝負な日々。わたしは現場に入りびたりで、先頭切って現場を創っていくプレーヤーでした。現場の基準や働き方を実際に背中で見せる役割。コントみたいだけど、それで会社と大真面目に言ってたし、精いっぱい受注できた規模だった。そんな苦しかった時期を笑いながら言えるのは、それを体験し乗り越えたからこそ。そんな立ち上げ期でした。

立ち上げてすぐの頃は、外部からの信用はもちろんなく、軽くあしらわれることや、協力的でないひとたちに悪さをされたり、いろんな障壁がありました。同時に、応援してくださるお客様などからはあたたかいご指導ご声援を頂きながら、踏んばって愚直に、謙虚に、そして希望を捨てず皆で乗り越えてきたことを思いだします。

「〇〇ってすごい成長しましたね、嬉しいですね。」

そう微笑みながら語るのは、マネジメントメンバーの一人。とにかく、個人の目標、成長に向かって図太く貪欲に、そして楽しみながら進む組織だが、一切メンバー同士の足の引っ張り合いは、無い。

仲間の成長を、心から応援し、はにかみながら語れる組織であれることを、嬉しく思う。

しかし、彼らも最初からそうだったわけではない。
自分のことでいっぱいいっぱいで、後輩や仲間に教えたり、ノウハウを共有したりする余裕なんてなかった。立ち上げ期を超えて、成長期に入ると、メンバーも力をあげてくるため、どんどんノウハウ共有や、育成メゾッドが構築されて組織の基盤が強固となってくる。このあたりからやっと経営というものができるようになったのかなぁと思います。

売り上げよりも大切なことがたくさんある。

いつもそう思っている。(もちろん売りを作ることは絶対)

・仲間や隣のひとを思いやれないと、お客様のキモチなんて、わからない。
・仲間の変化に気づけないと、細部にこだわりを持って仕事をすることはできない。
・チリひとつ落ちていることに気付かなければ、送り出す商品の品質に全身全霊をかけていい商品だと自信を持って送り出すことができない。

だからこそ、いつも言っている。

your environment = who you are
your community = what you are

最初からその思いで接しているが、この言葉が、響き、そしてみんなにとって価値あるメッセージへと変わったのは創業二年目。本人たちが身をもって体感し、わかるようになると、自らの言葉で、発信をするようになる。それが、ひとり、ふたり、さんにんと増えていくと、一つの集合体となって、組織となる。その際、キーマンになる子が表れるし、本当に隣で瞬く間に体現をしていってくれるようになる。これぞまさに内省期。

この時期に、生きるのが、特徴と強みがありが、誰よりも思いやり溢れる、そんな優しくて頼れる兄貴姉御タイプの存在。

とりわけわたしのスパルタと直球勝負に見合ったらば、きっとわたしのことを嫌いになりかけたこともあるだろう。(笑) 当初はベンガル語なんて全然わからなかったのだから、意図を読解してくれたことは本当に奇跡に近く、本当にわたしの言葉と、背中を信じてここまでついてきてくれた事実の何物でもない。

これだけ心強いことはない。彼らの将来が、益々楽しみである。
さぁ、みんなここからは転換期だ。
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