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ビルシャナ戦姫〜源平飛花夢想〜感想

終わってから細々と書いて、どうにか終わらせられたので挙げます〜
走りきった感満載


【教経√】

プレイ前のイメージ→脳筋馬鹿/非道/弱い者いじめ/ただの戦好き
プレイ後→最高の好敵手/似た者同士/鏡写し/人情溢れる


ヒロインである遮那ちゃんが源氏っていうのもあって、プレイ序盤は平家にあんまし良い印象を持ってなかったんですよ。
丁度栄華を極めてる最中の平家だし、それを笠に来て暴力をふるってる感じ。歯向かうやつは許さない的な。
実際に教経と遮那ちゃんの初対面も「源氏の末子がいるらしい!勝負引っ掛けに行ってやろ!」みたいな不意打ちだったし。

けど序盤のうちに意外と頭使える脳筋馬鹿じゃないか?ってすぐに印象変わってく。
源氏と平家それぞれの名前に囚われてるから自分を見てほしいっていう渇望が合致した瞬間に想いが溢れる瞬間を見た……
多分攻略キャラの中で唯一似た者同士として隣にいられるのでは??

これめちゃくちゃ恋愛できるのかと思ってたのに全然できちゃったね……無自覚同士なのにすごいわ……
むしろ[あいつに勝ちたい→追いかける→気になる→ずっと追いかけたい→勝ちたいからだ!!]みたいな方程式どうした???

無自覚×無自覚=背中を預けても良い好敵手にでもなるのか???まぁ幸せそうだからいっか?

ちゃんと恋愛できて偉いね〜〜!!よくできました!!ってめっちゃ親目線になっちゃうよこれは。
けど無自覚なりに自分のもとにとどめておこうとするの良い。
もしかしたらその時には既に教経の方は意識してるのかもしれないけど、「行くな、ここにいろ」ってまっすぐにぶつけることができるのはのりりんの良いところであり魅力の1つだと思う。
平家と源氏だからこそくっつきそうで離れてを繰り返して惹かれ合っちゃう運命なのがもどかしすぎる……
だからこそスチルで互いに戦ってる時のあの笑顔がいちばん眩しい!

個人の感想なんだけど、遮那ちゃんと教経が一緒に生きていくためには[貫き通すこと]がキーワードだったのではないかなと。
もしかしたらあとでエンドのとこで触れるかもしれんが、確か序盤の方から「いつか源氏平家関係なく、ただの義経として、ただの教経として戦いたい」って思いがあったんだけど、まぁ時代の流れとしてはそういうふうにいかないわけでして。色んな場面でとにかく対立しなくちゃいけないって時に、やっぱりふたりとも信念とかがあるからずっと互いを生かしていたのではないかなと。

<恋愛エンド>

これも貫き通した!!!
ただの義経と教経として戦って、ただのふたりとして生きていくあっぱれなエンドでした!
教経は死ぬことを選ぼうとしてたけど、そこで芯を通した遮那ちゃんはめっちゃ勇敢だし、希望みたい。
源氏としてはやっぱり最後まで嘆く終わり方かもしれないけど、平家としては目が覚めたような終わり方だったし、教経っていう人間らしい人間がいたからこその終着点。
すべてを捨てて生きていくっていうのは苦しいかもしれんけど、その傷を埋めあって生きていくっていうのがやっぱりのりりんかっこいいなって思っちゃう。
だってそれって嬉しいも悲しいも苦しいもすべて受け入れてくれるってことでしょ?もう惚れるしかないやんね。
人間として嘆き悲しんだからこその教経らしい言葉だと思う。

やっっっっと甘い空気〜〜〜ってなる
遮那ちゃんはただただ無自覚の極みなんだけど、のりりんちゃんと意識してて可愛いね〜!!
あと「心底惚れてる女」の側にいるのに何年もちゃんと待ってるのめっちゃ偉いと思う。

甘い空気になるのにどうしても照れくさくて好敵手に戻っちゃうし、その後互いに笑っちゃう空間嫌いじゃないわ。
あと普通の生活に順応していくふたり強いと思う。一生寄り添っててくれ。


<中途・悲恋エンド>
いやぁぁぁぁぁ流石源氏と平家!!最後まで対立!!哀しみの宿命!!!!
どっちからいこうかな、やっぱ悲恋からかな
これはいやぁな貫き方だと思う。
互いに源平の運命を受け入れちゃったんだもん。もちろん教経は総大将として自分だけが死ねば良いと思ってたんだろうけど、そうは問屋が卸さないってね。
[死なば諸共]って〜〜〜〜ってなる。けどこの終わり方は好き。

中途のうちの1つはもう絶望しきった教経が戦いを望んで遮那ちゃんが受け入れちゃう死んじゃうエンド。
これはいちばんキツい。やっと戦えたのにどっちにも喜びはないし、あるのは虚無だけだし、遮那ちゃんを殺してからまさかのりりんも自害するとは思わんかったのよ……
もうひとつはもう目も当てられない。源氏だってのを隠してたから平家からは間者だと思われるし源氏からは裏切り者だって言われるしでこのまま殺されちゃうのかなぁって思ってたらまさかののりりんがかばってのりりんが死んじゃうエンド。

まじか。

中途とか悲恋はもう遮那ちゃんが源氏を受け入れて、教経が絶望したら成り立っちゃうのよね。教経のほうがもう絶望を受け入れちゃうし立ち直れないし自棄だしで見てるこっちが悲しすぎる。それを遮那ちゃんがいかに立ち直させるかっていうのにかかってる感じ。





【弁慶√】

プレイ前のイメージ→従僕/忠実
プレイ後→絆/飼い主と飼い犬/打倒知盛重衡/ふたりで一つ

まぁこれはもう最初から分かりきってたことだよね。

義経と!!!武蔵坊弁慶ですよ!!!
もう忠実に仕える姿しか想像できないのは確か。

のりりんとの違いは、もう最初から遮那ちゃんの秘密を知っちゃってることが大きいかな?それもあるから余計に「守らねば!!」みたいな感情が爆発してるのかも?なんて思ったり。
あとは遮那ちゃんの力がちょこちょこと出てくる感じかな?それを弁慶がもう命に替えても止めようという勢いで抱きしめて止めるからそりゃああなた怪我しますわよ……

それを自分のせいだっていって甲斐甲斐しくお世話する姿にまた惚れちゃう惚れちゃう

というかこれ知盛さん√なのかな??って思っちゃうくらいには知盛さんの執着がすごい


<恋愛エンド>
これは本当になんというのか、平氏を倒して勝ち取るエンドだったなぁと。

のりりん√では知盛さんも重衡くんも生きてるし、力のこととか話にも出なかったからなんだかんだ主要人物は生き残る最後だったのに、平氏主要人物ほぼほぼ死んだからな。
まさか知盛重衡兄弟死ぬだなんて思わなかったし、気を吸いすぎることによって化け物になるだなんて衝撃的。

けどそこそこ驚いたのが、のりりんだなぁ。

最初にのりりん√やったからこんなに驚いてるのかもしれんけど、のりりんってやっぱりどこの√でも『武士として生き、武士として死ぬ』ことを願ってるんだよね。だから春玄が教経くんに向かって「生きて投降しろ」って言ったのに対して「誇りは邪魔させぬ」って振り切って入水しちゃうの、切ないし、その後の春玄の「武士は馬鹿だ」みたいな台詞。色んな意味を持ってそう。

遮那ちゃんの力を見て頼朝兄さんが「あれがあの者の言っていた力か」って台詞、お前何か知ってるな??洗いざらい吐け???

主従関係よりも強い絆で平家を制圧したあとは、ふたりはふたりの暮らし、春玄は頼朝軍に残って……ってバラバラな進み方になっちゃうの、のりりん√のときも思ったけど少し寂しい。

けど最初に弁慶が言ってた「夫婦は二世、主従は三世繋がってる」って台詞が最後の方に聞いてくるとは思わなんだ。=より強い絆で結ばれてるってことだよね?

あんましいちゃいちゃしてはなかったけど、まぁこれはこれで幸せそうで良かったかなと。結局遮那ちゃんが弁慶のお世話してるしね。


<中途・悲恋エンド>

これ全部知盛重衡兄弟のせいじゃんか〜〜〜〜ってなるくらい少し憎い。

まず悲恋は弁慶が遮那だけでも生かそうと思ってるところがまたバッドに続いてしまうんですな。約束が果たせないたぁどういうこった。けどそれはそれで主従としての絆のほうが強かったのかなぁと納得。むしろ悲しいけどこれは有り。歴史に近いのでは?

中途の方も全部あの兄弟の仕業やんけ。

ひとつは知盛から逃げようと気を吸うのを試みて失敗→捕まったまま→知盛の妻(生き人形)with重衡エンド
なんとなく予想はしてたけど!!!まさか本当にやってのけるとは!!!!流石だね!!!!
もうひとつは力の制御ができずに弁慶の気をほぼほぼ吸い尽くしちゃって

個人的に武蔵坊弁慶は攻略キャラだったとしても、主従エンドで良かったのではないかなと。
何と言ってもどこから見ても弁慶よりも知盛のほうが全面的に出てるし、印象もずっと強い。弁慶何した?微笑んでたな???みたいなところはある。
微笑んだのを微笑み返して……ってエスパーみたいだな。
ちょっと恋愛なしの主従関係強し!!みたいなエンド見てみたかった。
遮那ちゃんもだけど弁慶ってけっこう不詳だし逸話残ってる人物じゃない?私が知る限りでも『弁慶の立ち往生』『勧進帳』とか色々とあるからやって欲しかった!!! 立ち往生の方はやってはくれたか?

少し物足りないというか、うぅむ、ってなった√でした。




【春玄√】

プレイ前のイメージ→幼馴染/背中合わせ/隠れた恋慕
プレイ後のイメージ→守るためならなんでもするヤンデレ


いやいやこれはもう幼馴染優勝でしょ

春玄ってだれ???っていうのが最初。史実いたっけ??から始まって、何となく予感はしてました。

この√何が違うって、やっぱり幼い頃から知ってるからこそ阿吽の呼吸というかなんというか。言葉を飲み込んでもバレちゃうっていうのは強すぎる。
どんどん、ふたりで義経やってるような感じだからすんごいしっくりくる。


<恋愛エンド>

これはもうしてやられた感。

実はわたくし悲恋→恋愛に行きたかったのが、今回逆になっちゃったのよね。だからネタバレを喰らったようで拍子抜けでした。
裏で頼朝兄ちゃんとの計画が進んでたのよね。義経っていう存在が死ねば源氏は安泰だから。だから公然で切って海に放り込んだ。→結果生き残って、二人で仲良く暮らしましたとさ。的な。

これはどっちかというとのりりんと同じような感じだったからあんまし新鮮味はなかったかな?けどこの終わり方やっぱり史実に基づいて義経がいなくなった後っていうのがしっくりくる。

あとはもう、幼馴染だからってほいほい愛を囁いてくるのすげえ。流石斉藤壮馬(?)


<悲恋・中途エンド>

あれ、完全にヤンデレじゃん……って心底思ったエンドが悲恋。まさか春玄だけ生き残るだなんて思わないじゃん。
遮那ちゃんが苦しんでるのは自分だけじゃなくて平家と源氏だからもう全部滅ぼしてしまおうっていう発想は嫌いじゃないよ!

あのスチルが切なすぎる……

中途エンドはもうなんか後白河法皇の策略にハマっちゃったなぁぁぁぁって感じのエンド。結局春玄死んじゃったの???

敵は平家だけじゃないっていうのがね。



【頼朝√】

プレイ前のイメージ→冷静沈着/駒として扱う
プレイ後のイメージ→構ってちゃんな兄ちゃん/過保護な兄ちゃん


他の√だとやっぱり駒として見てるって印象が強かった兄ちゃんでござい。

すっごく言いたい。ふたりとも鈍感すぎない???

兄ちゃんの方はどこまでか分からんけど、少なくとも遮那ちゃんは兄弟の絆だと信じて疑わなかったし、それをストレートに伝えられる兄ちゃんも、そうなのか……って感じで戸惑いながら信じちゃうっていうね。
けど血の繋がりがないと知るやぐいぐい近寄ってくるのすごいびっくりした。

というか他の√と違いすぎん???

「私からは貰えないのに高綱からは貰うのか……」ってむっとしてる姿がけっこう可愛い。

もーなにかあるたびに「義経はどこにいる」って自分で呼びに行っちゃうのがね。良いよね。
気を喰らわせるのも兄ちゃんが自分のをあげたいんだもんね〜〜〜可愛いね〜〜〜

けっこう兄ちゃんのスチル全部好きです。

すごいどうでも良いんだけどさ、兄ちゃんの口元アヒル口みたいに見えるの私だけ?


<恋愛エンド>

平家vs源氏っていうよりかは、知盛vs遮那ちゃん兄ちゃんって感じだったな。もうこの√がいちばん知盛さんの執着がすごかった。けど勝ち取って知盛さんを海に沈めて源氏の世を築くっていうのは史実で良し。

その後は後白河法皇の源氏繋がり作戦だけど、婚姻をはっきりと断った?んだよね。遮那ちゃん生涯ただ一人を愛するって宣言してるのめっちゃエモい。好き。怪我を負った遮那ちゃんを見舞いに行くけど他の人のほうが頻度が高すぎてまた妬いてんのね、可愛い。

これは貴族恋愛√……


<悲恋・中途エンド>

どっちにしたって知盛〜〜〜ってなるエンドでしたな。
特に悲恋の方は切なくて切なくて……。知盛さんに勝ったにもかかわらず知盛さんにズタボロにされて壊れちゃった遮那ちゃんをずっと離せないままでいる兄ちゃん。まじで辛い。源氏の世になってるにもかかわらず報われないエンドでしたことよ。

中途は兄ちゃんを守りきれなくて兄ちゃんが死んじゃうとか、やっぱ取り残されちゃうエンド。これはこれで辛い。

兄ちゃんのハッピーエンドにすべて持ってかれたのであんまし覚えてないです申し訳ない……




【知盛√】

プレイ前のイメージ→変態/ストーカー
プレイ後のイメージ→同じ傷を負う同胞/執着化/遮那ちゃん大好き人間


お疲れさまです!!!ってなるくらいちょっと待ちわびてた√。他の√でもお前の√だったか??ってなるくらい追っかけてくるし口説いて(?)くるしもう何がなんやら分からんかった。けどやっと正規だよ!良かったね!!

まぁまぁ他の√と変わらず追っかけ回すわ口説き倒すわ傷つけ倒すわもう酷い酷い。傷ついた姿や血だらけの姿が美しいとかなんやねん!!ってなるけれども。

けどねぇ、この人も可哀想な人なんだなぁって思えたのがこの√。平家だから何もかも手にしてるはずだけどどこか流れるままなのはその身に流れる血のせいで多くのものを失いすぎたからなんだなぁと。

大人っぽい知盛さんも、なんだめっちゃ可愛い表情いっぱいするし。きょとんとしたの可愛かったわぁ

この√が真相√と言っても過言ではないんだけど、いやまぁなんとなく想像はつく。ついた。

驚いたのが遮那ちゃんの性格かね。他の√とも別に大差はないんだけど、けっこうあっけらかんと言っちゃうし行っちゃうのがかっこいい。
知盛さんけっこう死んでも良いって思ってる質だから未練はないって公言しちゃうけど、遮那ちゃんがこれまた強くて「じゃあ私だけ見てれば良い」って言っちゃうの。ほんと強い


<恋愛エンド>

互いに諦めないエンドって強いよなぁ。

二人で真の敵を倒していく=自分たちの未来を切り開いていくっていうのがたまらんたまらん。
化け物として生きるのでなくて人間として、ちゃんと、生きていく。っていうのがポイントね。
だから平氏と源氏を結びつける象徴として婚姻を結べたんだなぁと。

というか知盛さんが「全く、我が妻ときたら……」って言ってるの吹いた。大好きやんけ。けど名前は元のまま義経呼びなのね。

公認なもんだから知盛さん貴族の間で「興味があるのは我が妻義経のみ」って触れ回ってるの良いと思うもっと言って。
喧嘩の内容可愛すぎか。源氏の面子に会いに行く約束をしてるんるんしてるのを見て嫉妬したから家から出さないようにしたってなかなかだぞお前、すげえわ

喧嘩するけどなんだかんだ遮那ちゃんに甘い知盛さんね。ご馳走様でした。


<悲恋・中途エンド>
中途ひとつめがいつもの知盛さんに捕まって監禁されるエンド。お決まりやないかい!!って何度突っ込んだことか!!ビルシャナやって大体の中途が平氏兄弟に監禁されて壊れてくエンドって過去最高の多さよ。
もうひとつが、遮那ちゃんが力を制御できなくて知盛さんを貪り食っちゃうエンド。これはもうどうしようもなく虚しいしかない。

あとは悲恋エンドなんだけど、まぁぁぁぁ切なかった!!!
力を制御できなくて平氏源氏関係なく遮那ちゃんが貪っちゃって、気が付いたら骸だらけ。これはもう知盛と生きていけないって悟った遮那ちゃんが知盛さんの前で自害しちゃうのね。それを受け入れられない知盛さんが必死に遮那ちゃんに向かって「起きなさい、起きるんだ」って言ってるのが切なくて切なくて。

結果悪いのはどちらもだって話になって、殺せるだけ殺して、後は死出の旅路にお供させてもらおうと遮那ちゃん抱えたまま入水しちゃうエンド。
春玄が止めても結局知盛さんは遮那ちゃんがいない世界になんて興味ないからね。まぁ予想内。

けど最後のスチルで知盛さんが遮那ちゃん抱えたまま刀をふるってるんですよ。最後の力を振り絞って、涙を流しながら。それがめっちゃ印象に残ってる。



実はこのエンド少し既視感がありまして。
四半世紀くらい前のマンガなのかな?木原敏江さんていう漫画家が描いた話に少し似てる気がする。

主人公は渡辺綱くんと、茨木童子、それから茨木童子とかかわりがある藤子って女の子。
最後実は藤子が綱の軍勢に殺されちゃうんだけど、もう生に執着がない茨木童子が藤子抱えて涙流しながら滝から身投げするって感じなのですよ。
綱くんが止めようとするんだけど間に合わない。

三つ巴ってわけではないんだけど、なんかどうしてもそんなエンドになるのなんか法則でもあんのかな??

気になった方は読んで見せませ。




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