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言葉が分からないまま、韓国で映画を観てきた

面白い映画体験を、韓国でしてきました。私はほとんど韓国語が分かりません。分かったとして、「行こう」「ありがとう」などの簡単な単語くらい。

でもどうしても外国で映画館に行ってみたかった。
そこで、先日行った韓国で観てきました。

韓国映画『EXIT』。もちろん字幕はなし!多分分からないまま来てる観客は私だけ……

登場人物たちの行動、表情、観客の反応から推測するしかない、という状態でした。

ストーリー


パーティーで家族と共にホテルにいた主人公。渋々参加した彼をよそに、周囲は大いに盛り上がり、宴は夜遅くまで続いた。そんななか、市内で毒ガスによるテロが発生。ビルから出れば命はないが、主人公の姉が外に出た際に毒ガスにあてられ重傷を負ってしまう。なんとか脱出し、助けを呼ばなければ……。クライミングの経験がある彼は、ホテルの壁をよじ登り屋上へ行くという賭けに出る!

というのが、私の読み取れた(?)ストーリーです。大体あってると思います。
結果的に、この映画にして大正解でした。たまたま時間が合ったので選んだ映画だったけれど、これが会話劇や史実ものなら全然分からなかったでしょう。ビルから脱出する!というエンタメだったからこそ、話はあまり複雑でなく映像から大体の流れを理解することができました。

分かったのはいいとして、面白かったのか……?

というと、めちゃくちゃ面白かった&楽しかったです!!
もちろん言葉遊びやセリフの面白さは分かりません。でも、それでも分かる笑いポイントは沢山あるんです。
例えば主人公の両親がチャンネル争いをしているところや、主人公がせっかくお洒落に決めたのに、お母さんに髪をぐしゃぐしゃにされたところ(その方がかっこいいと思って?)はとても可笑しかったです。

また、ビルからビルへと渡り脱出するシーンは目が離せませんでした。次から次へとハプニングが起こり、それを解決して脱出を試みるので「次どうなるの!?」とハラハラします。それでも笑えるシーンは多く、スリルとコメディのバランスが見事!

想像してみるということ


会話の内容を想像するのも楽しいです。観客が笑えば、「今何か面白いことを言ったんだな!」と分かるし、登場人物の表情がとても豊かなので感情はビビットに伝わってきました。
私は、普段日本語字幕で洋画を観ます。日本映画を観るなら、言語が聞き取れます。ということは多分、聞こえてくる・あるいは画面上の言葉にかなり重きを置いてみていると思います。けれど、言葉が何も分からないなかに身を置くと、映像(表情や仕草)に集中するしかありません。確かに細かい内容は全然理解できないかもしれないけれど、表情ってすごく感情を伝えるんだなと私はけっこう感動しました。ただ、周りが笑っているのに自分はよく分からないという状況は少し寂しくもありました。


まとめると、とても楽しく貴重な映画体験でした。映画好きの方はぜひ海外で映画を観てみてはどうでしょう? 選ぶポイントは、その国の映画であること、そしてあまり難しくないエンタメ作品であること。です。

そしてぜひ答え合わせをしたいので、日本で公開してほしいです。配給会社さんお願いします。


おまけ(韓国の映画館について)


私が行ったのはCGVという会社が運営している映画館でした。券売機には韓国語の他に英語表記があり、クレジットカード決済ができます。
たまたま私が入った映画館/映画だけかもしれませんが、予告はほぼなく「映画館のマナーCM」もありませんでした。日本では、静かにするのが重要で楽しい映画でも笑うのは控えめに……という雰囲気がありますが、韓国では割と遠慮なく笑い声を出していた気がします。私はケータイの音や大きな話し声は苦手ですが、映画館で笑い声を聞くのも笑うのも好きなので、居心地が良かったです。

あと、エンドクレジットが始まるとすぐ明かりがつき、多くの人がすぐ出て行くのも印象的でした。

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