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「いま履修している『経済学』とは何だろうか?と、考えて見ました」

「いま履修している『経済学』とは何だろうか?と、考えて見ました」

現在、社会人大学院の必修選択科目となっている「経済学」という学問について数回の講座を終えて考えてみました!最初の自己紹介の時に池田新介先生に経済学はどれくらい知っていますか?という問いが全員になされました。私は「かすったこともありません」と池田先生のお言葉を借りて即答をさせていただきました!過去、経済学と名の付く本を時々読んではいましたが、この講座を聴いていると、それらの本はほんまの意味での「経済学」とは違うのかも知れない!あるいは普通の人にとってわかりやすくするためにこうした言い方をされているということなのか?などと感じたのでした。

最初に興味を持ったのは同じ業界で働かれていた天才CMプランナーの佐藤雅彦さんが竹中平蔵さんに聴いてみたという体裁の書籍「経済ってそういうことだったのか会議」(@日本経済新聞出版社)というものです!

その後、読んだ「経済学」の本は中谷巌先生の「痛快。経済学!」というものでした。(現在、集英社文庫)

今年になって初めて大学院で学問としての「経済学」に向き合うこととなりました!教科書は「入門経済学」(第4版)井堀俊宏(@新世社)。まず戸惑ったのは、この60年以上生きていて一度も使ったことがないような言葉がたくさん出て来てその概念がまず、わからないということでした!そして、その言葉の意味の本質が良くわからないのでまったく用語が覚えられないという高齢者の負のスパイラルにはまっていくのでした!なので、ここで書いていることは、学者の方々が見たらまったくトンチンカンなことを言っていることもあるかも知れません。その時は容赦のないお言葉をいただければ私の学びの糧になります。もちろんすぐに修正いたします。なので、どうかよろしくお願いいたします。

例えば経済学には「限界」という言葉が良く出てきます!「限界利益」という言葉だけは何となく聞いたことがありましたが。この「限界」とは英語で「marginal」という意味で「際」とか「ギリギリ」ちゅうことちゃうか?と理解しています!その後、「限界効用」「限界効用曲線」「限界メリット」「限界デメリット」などの「限界」ちゃんがたくさん登場してきます!何となく限界ギリギリまで攻めて行ってそこ超えたらアウトやからね!というようなイメージを何度かの講義で持ちました!実際それが合っているのか?どうでしょうか?

その後の授業で「限界」とは変化の割合を意味する言葉であるということを聴き、その通りです!というお言葉をいただき少しだけ理解が進んだような気がしました!

最初に経済学のそもそもの定義のお話をされました。私なりに解釈してすごく簡単に言うと「経済学とは希少な私たちの周りの資源(財)をいかに効率的に使って、みんなの満足度を最大化するように考えるための学問です」ということ。これってまさにSDGsやないかいな!?と、また、みんながハッピーになるという根源的な発想が「学問」の根本には流れてるんやないかいな?と思った次第です。近江商人の「三方良し」の理念が経済学にはあるんやな!と。
そして経済学には大きく分けて「ミクロ経済学」「マクロ経済学」というのがあります!「ミクロ」で有名な先生はアダム・スミスさん「国富論」を書かれた「神の見えざる手」のあのおじさんです!「マクロ」で有名な先生はジョン・メイナード・ケインズさんという方、ケインズ先生の書かれた「雇用・利子および貨幣の一般理論」(1936)という絶対に覚えられなそうな題名の著書を書かれた方です!マクロ経済学は日銀の金融操作などについての理論を語っているものらしく、経営戦略研究科の授業では主に、市場のマーケットを中心とした「ミクロ経済」について学ぶということらしいです!「ミクロ経済」には利害関係者が居てそれは「家計・企業・政府」(経済主体)と三つに分けられています!この三方が良きようにバランスを取ってやっていくというのが大切なことなんやで!ということです!

そういえば、「トレードオフ」という言葉が経済学の中で出て来るんですが、要するに「こっちを立てるとあっちが立たず。」みたいなことなんです!TVCMの制作費に置きかえると2000万円の制作予算があります!制作会社はそれで利益を出さなあきませんので、使える予算は多く見ても1700万円くらい。それをどう配分していくのか?を考えるのがプロデューサーの仕事ですが、まさにこうしたことで1700万に収めることを考えることがトレードオフという言葉の中に込められております。よく聞く言葉の本当の意味をあなたはちゃんと知って生きていましたか?というようなことを問われてくるような気がしてきました!

そして経済学の考え方は以下の4つ!が基本になっているそうです!そんな人おらへん!のとちゃう?と思う方もいるのかも知れませんがむっちゃ論理的な考え方でもあるんやな!と意外と感心したりする私もいます!1「合理的な行動」、2、「インセンティブ」、3「機会費用」、4、「仮定の設定」というもの。「インセンティブ」とは得するとか面白い!満足するなどの行動のこと。「機会費用」(opportunity cost)とは、何かの経済行為をするときにかかる損失と書かれています!例えばAさんが日当1万、Bさんが日当2万とすると、A、Bさんが病気などで仕事を休んでしまった場合の機会費用はそれぞれA(1万)B(2万)となる、という考え方です!
この概念が最初なかなか理解出来にくいことですが、いわゆる漫才師の「かまいたち」の「漫才」の中で良く使われる「逆の立場で考えてみい!」というような思考回路やないかと推測しました。4の「仮定の設定」とは現実はむっちゃ複雑やから現実にそれらを考え始めると単純化やある種の理論化が出来ない。なので、ざっくりまとめて単純にして物事を捉えていくんやでということなのでしょう!宇宙物理学者とかが10の何乗とかは誤差なのでぐるっとまとめて同じとする、とか平気で言うてはりますが、それくらい「単純化」しないとあかんということなのでしょう!こうしたことからも「経済学」は自然科学に似た学問体系と言われている所以かなと思いました。

続いて「経済分析の方法」について!これには「部分均衡分析」というのと「一般均衡分析」というのがあります。間に「均衡」という言葉が入っただけで何だかよくわからないもの!と思うのではないでしょうか?
「部分均衡分析」とは一つの市場のみにフォーカスするというもの!広告の世界で例えば「カップラーメン」の市場分析とか?みたいなことでしょうか?また、「一般均衡分析」とはすべての経済変数を組み入れるというもっと複雑でややこしい分析手法やそうです。

話が変わりますがみなさんは「パレートの法則」というのを聴いたことはないでしょうか?80:20の法則とか言われたりしていますが、2割の顧客が売り上げの8割を購入しているみたいな感じです!そのパレートさんは「無差別曲線」というのを用いた分析を考えたおっちゃんです!これは等高線みたいな感じの線で、消費者効用(消費者がいちばん得するみたいな)を最大化するのを求めるのに使われます!私の言葉では絶対に伝わらないという自信がありますのでYouTubeの「茂木経済塾」のリンクをここに貼り付けておきます!いくつかこの方のYouTubeを見ましたが、今のところこの「茂木」さんの講義が個人的にはわかりやすいです!

続いて「家計」のお話です!「家計簿」のあの「家計」ですね!みなさんも
「家計」があります!収入を得てそれを「消費」と「貯蓄」に回すこと。「貯蓄」は将来の「消費」に備えたものであるのだよ!という考えを経済学ではします!さっき書いた漫才の「かまいたち」の「逆の立場になって考えてみい!」というものですね。経済学のお話を聞いていると考え方の方法にこうした「逆から考えてみる」とか「広い視野で捉える」みたいなことが良く出てきます!これを聴いているとまさに自然科学!理科系人材が金融工学などを考えるというのもそういうところから来ているんでしょうか?

その「家計」の中で消費関数というのが出て来ます!これはグラフがあるとわかりやすいんですが敢えてここではこうした語りだけで勝負してみたいと思います!消費関数は消費と所得の関係を現わしているものなんですが、所得がゼロの場合(今の無職となった私みたいな)でも消費はします!なので、ベーシックインカムじゃないですが!生きて行くために最低限の、例えば月に5万~10万円くらいは必要になるのでは?そして所得が増えれば消費が上がっていきます!お酒を買ったり飲み会に行ったり、演劇を見たり、教育費(塾代)とかに使ったりというようなもの。なので、消費関数はグラフでは右肩上がりとなっていきます。傾きが急な人とそうでない人がいる筈です!その傾きを「限界消費性向」と言います!1万円所得が増えたら、6000円消費に回した方は「限界消費性向」が0・6となります。経済学のあるあるの「逆の意味で考えてみい」がここでも登場します!「限界貯蓄性向」というもの!所得が10だとして消費が6だと貯蓄は4ですよね!その場合の「限界貯蓄性向」は0・4です!なので「限界消費性向」(0・6)と「限界貯蓄性向」(0・4)を足すと必ず「1」になりますよね、という自明のことがこうして語られていくのです!

こうして書いていると徐々にわかってきたのが「限界」という言葉の持っている意味。あるものを一つずつたしていくとそれがどう変化していくのか?みたいなことを先生がお話されたことを思い出しました!それって「変化量」について語っており、その変化ギリギリのところがいちばんいい消費やで、みたいなことを言っておられるのではないでしょうか?その変化の仕方を検証することを経済学では行われているのではと思いました。

「限界効用逓減の法則」というのがあります!池田先生は「ビール」の例で例えておられました!1本235円のビール!1本飲むのは大満足、でも本数を重ねていくと「もういらんかな!満足したな!」という状態になっていきます!そしたらビールに235円払わんでもええ!と思うようになる、あるいはビールを安くしまっせ!というので3本目は1本150円やったら飲んでもええかな!みたいな状態になることもあります!これも飲む人の効用(EX:あー美味しいと満足すること)が徐々に低下していくという私たちの現実をグラフ化・数値化したものなんです!消費量が拡大するにつれて、限界効用は小さくなっていく。という風に語られます!限界効用とは変化の量の比率ですから
「限界効用」は「効用の増加分」を「消費の増加分」で割った形で求められます。
さらにややこしいことについて記述します!「限界メリット」と「限界デメリット」というものがあります!「限界メリット」とは消費を1単位ごと増やすことで得られる満足度のこと。そして「限界デメリット」とは消費が増えるので「貯蓄」が減ります!なので「将来の消費」が減ることで満足度が低下することを言います!今月はあんまり「貯金」でけへんかったわあああ!あかんやん!みたいなことです!でこれらのバランスを取った
「限界メリット」=「限界デメリット」の点が「最適条件」となります。
ということです!そりゃそうや、ですよね。そりゃそうやということを表から裏からかみ砕いて記述していくという「経済学」!おそるべしです。この思考回路に慣れるのがほんま難しい。私もいつもダメダメになりそうな感じでやっております。

高校の時に授業で「需要供給曲線」というのを聴いたことがあるのではないでしょうか?需要と供給のバランスが取れたところで価格が決まりみんなが嬉しい!という状態が需要曲線と供給曲線の交わったところだと言われています!グラフで言うと縦軸に価格、横軸に品物の量(需要用でもあり供給量でもありそれはイコール消費量でもあるのかな?)で表します!需要が増えると価格が上がります!逆に供給が増えると価格が下がります!なので、需要曲線は価格が下がると需要量は増えるので右肩下がり、供給曲線は価格が上がると供給を増やそうとするので右肩上がりとなります。その交点が最適な需給バランスで適切な価格、消費者も供給者も同じだけハッピーというのがこの考え方です!
ここからそれに関連する「生産者余剰」と「消費者余剰」についてのお話をします!
これはさすがにグラフがないとわかりにくいので以下のサイトの図を引用させていただきました。


このサイトの冒頭に、こんなことが書かれています!
→「余剰分析」とは、財市場において資源配分の効率性を分析する手法のことをいいます。

と。「余剰」とは得られる利益の事。生産者は商品やサービスを提供して利益を得る、消費者はそれを受け取り美味しいとか楽しいとかの利益を得ます!それが「余剰」という言葉になるのだそうです。そして、その余剰を分析するのにグラフとその面積が大事になって来ます!余剰の面積を最大化するとみんながハッピーになるで!という前提なので、その交点が最も適切な価格ということになるということです!もちろんそれが移動すると面積が縮小します!そして、消費者余剰と生産者余剰が、同じ面積でなくなるということが起きます!生産者が得をしているようにも見えますが、ものすごく広い視点で世の中を捉えるとそれは本当の意味でハッピーやないことがわかります!
こんな話を聞いていると「経済学」のピュアな思想がまさに自然科学の思想に似ているんやなと思いました!そんな研究をしている方に悪い人はいないのでは?と思ってしまいますが、いかがでしょうか?

こうして、常に変化していくものに対する分析というのが「経済学」での大切な作業になります!なので「微分」の考え方がここで登場して来ます!私は数学ⅡBまでしか高校で学んでいませんでした。(実質は、数学Ⅰしかやってないんですが…。共通一次試験<※今の共通テスト>のための勉強をしただけでした。)

「微分」とは「瞬間の変化率」のことであり、視覚的には「ある関数のある地点における接線の傾き」のことです「瞬間の変化率」のことであり、視覚的には「ある関数のある地点における接線の傾き」のことです。詳細は以下をご覧ください!

とにかく変化の感じや傾きを求めるのに必要なものなので「微分」が必要というのはわかっていただけたでしょうか?
私は、意味は何となくわかるのですが、どうしてやるのか、数式をどう解くのかがわかりません。

さらにいろんなデータを解析するための手法として「回帰分析」というのを使用します!大学院で教えていただいたのは「エクセル」を使えば「データ分析」から「回帰分析」が出来るようになり、さらにはそれをグラフ化出来るというものでした!詳細はこれ。わかりやすかったです!

続いて「所得効果」というもの。それがプラスになるものを「正常財」逆に所得が増加すると需要が減少するのは「劣等財」さらには、価格が上昇すると(所得が相対的に下がりますよね)需要が増加するという「ギッフェン財」というものがあります!
もう少し言うと「必要財」と「劣等財」は政府の言葉で「基礎的支出」と言い、「ぜいたく財」は「選択的支出」と言うそうです!
またこの「所得効果」には「クロスの代替効果」(代替効果)というものがあります!中でも「代替財」はビールと発泡酒さらには第3のビールなど、「補完財」はパンとバターなど(これはどっちかの価格が上がったら両方の需要が減ってしまうだろう!というものです!パンにいつも何かつけて食べている人はそれが補完財になります。ジャムとか小倉あんとかでしょうか?

今回のnoteで最後に取り上げるのは「弾力性」というもの。価格弾力性。「需要の価格弾力性」というのは「価格の上昇率(%)」に対しての、「需要の減少率(%)」の割合ことを言います!「需要の減少率(%)」割る「価格の上昇率(%)」です!
需要の減少率が100% 価格の上昇率が50%とすると「弾力性」は「2」となります!
この弾力性が「1」よりも大きな場合は価格が変化したときにそれ以上に需要量が変化することを言います。これを「弾力的な需要」と言い、逆を「非弾力的な需要」と言います!「弾力的な財」としては「贅沢品」「高級品」あるいは「競合が多い商品」などがそうなります!逆に「非弾力的な財」としては生活必需品(牛乳などの)やパソコンのOS(値段が変わらないしある種の独占されたもの)などがそれにあたります。
同じく「需要の所得弾力性」というのもあります!「財の需要の増加率」を「所得の増加率」で割ったものです。

エンゲル係数に関しては学校で習っているので大丈夫ですよね!それを出すために「家計調査」が行政で行われており、そのデータを使って推移などを表示していきます!教科書から見えてくるのは2015年以降2020年にかけて「エンゲル係数」がぐぐぐっと上がっていること。特にコロナ禍では外食も出来ず自宅で食べるだけという状況はエンゲル係数の上昇に拍車をかけたのですね!
(最初の6回の講義は以上でした)

実は教えていただいた内容以外に「演習」と言うのが授業中に行われるのですが、それがかなり個人的に難しく解くのにYouTubeを見たりして、それでようやくという「とほほ」な感じが現状です!来週、ここまでの「中間試験」があります!果たしてちゃんと回答できるでしょうか?PC持ち込みOK、教科書持ち込みOKというのが逆に怖い!ちゃんと「理解しているか?」が問われる問題なのでしょうか?公式や用語を60歳過ぎるとなかなか、いやほとんど覚えられません。ただ原理や仕組み、そもそも論を理解すると前に進むことが出来ます!なので、これを書いているのはまさに私が学んだ「経済学」のことを私の頭の中で整理するという作業でした!これが私のテスト勉強です!さあ、効果はいかがでしょうか?

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