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オーケストラ!

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2009年のフランス映画。原題は “Le Concert”。フランス語で「コンサート」とか「コンチェルト」(協奏曲)という意味のタイトルですね。

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音楽ってイイですよね~♩

のっけから脱線しちゃいますが、言わせてください!笑

わたし、音楽が大好きです♡

クラシックから、ジャズ、ダンスミュージック、アンビエント系、ゲーム音楽まで、様々なジャンルのものを聴きます。まさに “NO MUSIC, NO LIFE”! 音楽なしでは生きていけない体質です。笑

クラシックでは特にウィーン・フィルが大好き! 彼らのニュー・イヤー・コンサートは、毎年お正月のいちばんの楽しみになっています♩ アンコールの最後に必ず演奏される『ラデツキー行進曲』は、みんなで手拍子をしたりして本当に楽しいんですよ~!

というわけで、映画も音楽にまつわる作品は好んで観ています。この『オーケストラ!』も、そのひとつ。

あらすじ(ネタバレなし)

主人公の中年男性アンドレイ(アレクセイ・グシュコフ)は、モスクワのボリショイ劇場で働く清掃員。

かつては劇場付属のオーケストラ「ボリショイ交響楽団」で天才指揮者として名を馳せていましたが、30年前、共産主義政権の圧力に逆らい、楽団員のユダヤ人演奏家をかばって解雇されてしまいます。

以来、しがない清掃員として暮らしていたアンドレイでしたが、ある日、劇場に送られてきた1通の FAX を見つけます。それは、パリのシャトレ座からボリショイ交響楽団宛てに送られてきた出演依頼でした。

とっさにアンドレイは、ある「計画」を思いつきます。今はすっかり落ちぶれてしまったかつての楽団仲間を集め、ボリショイ交響楽団になりすましてパリのシャトレ座に出演しようと、アンドレイの奮闘が始まりますが――。

ロシア、おそロシア

洋画といえばアメリカやイギリスを舞台にした作品を観ることが多いので、本作で描かれているロシアのお国柄や人々の様子は、とても新鮮でした。

物語に入り込むよりも、「えー、ロシア(の社会や人)ってそんな感じなのー?!」という驚きのほうが大きかった(コメディという誇張を割り引いても)。ラスト前まで、どこか閉塞感ややるせなさが漂う。

と感想ツイートに書いているのですが、具体的にどんなシーンでそう感じたのかは…… ん~?? すっかり忘れてしまいました。汗

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コメディ部分は、とても笑って、楽しんだ記憶が……。
もう一度、観直したい~!

チャイコ、天才!

作中で演奏されるのがチャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調』(作品35)。これが素敵な曲なんですよ~♩ 「ヴァイオリン協奏曲」というのは、オーケストラ+ソリストという構成で演奏される曲。

ソリストは、楽団員ではなく外部の著名な演奏家をゲストとして招くことが多いです。ヴァイオリン協奏曲ならば、ソリストとしてヴァイオリン奏者を迎えるわけですね。

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本作では、ソリストのアンヌ=マリー役をメラニー・ロランというフランスの女優さんが演じています。演奏シーンでも、ちゃんと運指が出来ているの! 「凄い!!」と思いました。

それもそのはず、彼女はこの役を演じるために、プロの奏者に付いて2ヶ月も特訓したのだそうです。ブラボー!

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楽器の構えも堂に入っています!

邦画でもオーケストラを題材にした作品がいくつかありますが、奏者を演じる役者さんたち、たいがい「なんちゃって」感が漂っているんですよね~。楽器の演奏って未経験者には本当に難しいし、まぁ、致し方ない面もあるのですが……。

なので、なおのこと、この女優さんは凄いなぁ、と。

最後に、チャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調』を。これを映画のクライマックスに持ってくるなんて、反則だよ~! チャイコだもの。曲が良いんだもの♩

五嶋みどりさんをソリストに迎えた、こちらの演奏が素晴らしいです。
名演!


○ オーケストラ: NHK交響楽団
○ 指揮: クラウス・ペーター・フロール
○ ソリスト: 五嶋みどり
○ 2002年 NHKホール


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