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ダイアナ

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2013年のイギリス映画。英国王室の皇太子妃だった、故・ダイアナ元妃(Diana, Princess of Wales)を主人公に、彼女の最後の2年間を描いた伝記作品です。原題 "Diana"。

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ダイアナ役を演じるのは、『マルホランド・ドライブ』、『21グラム』のナオミ・ワッツ。監督は『es[エス]』、『ヒトラー ~最後の12日間~』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。

「イギリス」と聞けば、たいてい観ます。

風景、音楽、文化―― ずっとイギリスが大好きで、note でこんなマガジンを作るくらい “英国 LOVE♡” な、わたし。

英国王室への興味も旺盛! 映画やドラマ、ドキュメンタリー番組など、気になったものはチェックしています。

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最近観ているのは、Netflix のオリジナル・ドラマ『ザ・クラウン』。

現在シーズン4まで配信されているようですが、わたしはまだシーズン2の途中。少しずつ観進めているところです。この先、ダイアナ妃も出てくるらしい。

現女王・エリザベス2世の人生が描かれており、歴史上の出来事なども観ながら勉強できるので、英国への興味が尽きないわたしにはうれしい♩

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英国王室の人々を描いた映画では、ほかにもこんな作品を観ました。

上記の記事『クィーン』の中でも触れていますが、イギリスって実在する王室の方々についてわりと思い切った描き方をすることが多いような気がします。

本作(映画『クィーン』)は、ダイアナ元皇太子妃の死にまつわる英国王室や政治家の動きを描いているのですが、 “実際の出来事(1997年)から10年も経っていない(2006年)時点で、映画が作られた” というのが、そもそも「勇気あるなぁ」と思いませんか?

これがもし日本だったら……。在位中の皇室の方々や、存命中の政治家を俳優が演じて、国中で話題になった出来事の舞台裏を映画化――なんて企画自体、だいぶ難しいのではないでしょうか。

昔の「歴史上の人物」とか「故人」のお話なら、まだ有り得る。けれども、公開時点で存命している人物を描くとなると、そう悪く描くこともできないでしょうし、かといって美化して描くのも “おべっか” 風になってしまって映画として面白くないし。落とし所が難しいんじゃないかなぁ。

懐が深いというか、大英帝国の威厳というか、そういうお国柄なのでしょうか。(何度も言うようですが、もし日本で同じことをしようとしたら、まず映画化の企画そのものが通らないでしょうね~)

正直、映画としては……

さて、今から遡ること、40年前。世紀のロイヤル・ウエディング(1981年7月)や、ダイアナ妃の美しさに、世界中の人々が魅了されました。

当時、リアルタイムで心をときめかせ、「美しい方だなぁ……♡」とダイアナさんに見惚れていた、わたしもその一人です。

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けれども、彼女のゴシップについてはあまり興味がなくて――

王室を離れた後のダイアナさんの恋愛ゴシップ等はよく知らなかったので、「ああ、そういう出来事の流れがあったのね」と今知る感じ。
(鑑賞時の感想ツイートより)

ハスナット・カーン氏やドディ・アルファイド氏のことも、この映画を通してはじめて詳細を知りました。

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離婚後の交際相手 ハスナット・カーン氏を演じるのは、ナヴィーン・アンドリュース。

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ダイアナ元妃に扮するナオミ・ワッツも、外見や仕草など上手に似せていて、雰囲気は出ているのだけど――

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プリンセス気分が抜けない強引さで我を押し通してみたり、すぐに情緒不安定に陥ったり―― 観ていてあまり共感できる人物像ではないんですよねぇ。

ダイアナさんという女性の、素晴らしい面ネガティブな面描かれ方のバランスが悪いというか。

ひとりの女性として彼女の弱さや奔放さ、慈愛…などを描こうとしたのかな〜、というのは伝わってきた。
(鑑賞時の感想ツイートより)

監督や脚本家など、製作サイドの意図は、まぁ、わからなくもないのですが、人物としての深み” がしっかり描けていたのかというと、やや疑問。

なので、わたし個人的には、あえて本作はお勧めしません

せっかくダイアナさんを主人公にして映画を撮るなら、彼女の人物像をもっと丁寧に描いたものが観たかったなぁ。そうしたら、ヒューマン・ドラマ作品として、もう少し観応えのあるものになっていたかもしれません。

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それから、もうひとつ気になるのが、二人の王子のこと。

でも、二人の王子は何を想うのだろう。
(鑑賞時の感想ツイートより)

パリで、あの悲しい事故があった 1997年8月。ダイアナ元妃は、36歳の若さでした。ウィリアム王子、15歳。ハリー王子は、12歳。

あれから、24年――

○ ウィリアム王子(Prince William, Duke of Cambridge)/写真左
○ ハリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)/写真右
ダイアナ元妃の60回目の誕生日である今年7月1日、ケンジントン宮殿内のサンクン・ガーデン(Sunken Garden)にて、故ダイアナ元妃の銅像の除幕式に出席する王子たち。

ウィリアム王子は 39歳、3児の父に。ハリー王子は 36歳、2児の父になりました。

どうか、王子たちの心に残る “母の想い出” は、ずっとあたたかいものでありますように――。


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