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わたしがクロスステッチが好きな理由

クロスステッチが好き。
かれこれ5年ほど、趣味として続けている。5年という年月は、つまり私が子育てを始めてからの長さとほぼ同じ。育児と家事と仕事の慌ただしい日々のなか、クロスステッチはずっと大好きで続けられている趣味だ。

どうして私がクロスステッチにハマり、ずっと好きでいるのか、考えてみた。何か趣味を見つけたいと考えている人の、参考になれば。

1.手触りがすき

延々とチクチク針を動かして、小さな小さな×模様を続けていく作業。淡々と、黙々と。しばらく小一時間も針を動かしていると、ひとつふたつ、何らかのモチーフが見えてくる。粒つぶの密集ぐあいの可愛いことと言ったら、たまらない。立体的にぷつりと立ち上がった糸の可愛らしいこと。

糸を潰さないようにそっと指先で触れてみると、ぷっくりぷつぷつしたさわり心地。ステッチ用の布は、リネンが好き。さらっとした風合い。使い始めのリネンは糊がついているのか、パリッとしているけど、毎日毎日ステッチしていくと、くたっと柔らかくなっていくのも良い。

スマホ画面のつるつる感に慣れてしまっていると忘れてしまう、懐かしい糸と布の手触りが心地よいのです。

2.場所・時を気にせず楽しめる

手芸の道具や材料って、子どもに触れてほしくない物が多い。細かなビーズ、ボタン、鋭利なハサミ、針。絡まったら困る糸、壊れやすいミシン、高価な布。

さあ、手芸するぞー!と店開きのように材料を広げたら、途中で邪魔されたくないものだ。例えば、子どもがやっと昼寝してくれて、ようやく自分の好きなことができる時間。手軽にささっと手芸を楽しみたい。

クロスステッチに限らないが、刺繍は道具の準備から片付けまでがとっても手軽。最低限必要なのは、針、刺繍糸、布、刺繍枠、図案、糸切ハサミ。これらを可愛い缶とか、ジップロックの袋なんかに入れておいて、ちょっと時間ができたら取り出してステッチすることができる。ほんの数針でもステッチが進むと、気分もすっきり。

小さい図案はお出かけ用に、小さめのジップ袋に入れてママバックに忍ばせておくことが多かった。または、車に置いておく置きステッチを用意したり。子供って、車の運転中にぐっすり眠ってくれることが多い。そんなラッキーチャンスが訪れたら、車内待機用のステッチを取り出して、ちくちくちくちく……。もちろん、車内で過ごすのが辛くない季節限定。夏とか真冬は難しかった。

3.仕上がりが間違いなく可愛い

初心者でも、図案どおりにステッチすれば、必ず可愛い作品に仕上がるのがクロスステッチの素晴らしいところ。もちろん、糸を引く力加減や糸のねじれ方などで、細かく仕上がりに差が出てくるけれど。

例えるなら、子どものころにやったことのある、点つなぎ。
数字どおりに点をつないでいけば、必ず何かの絵が完成する。完成度は、フリーハンドで曲がった線を引くのか、定規できっちり真っすぐな線を引くのかで変わる。これとクロスステッチは似ているかも。

とにかく刺繍の中ではかなり簡単な手法だと思う。

4.長く楽しめる

作品を作る前も、作っている最中も、完成した後もずっと楽しめるのがクロスステッチの素敵なところ。

作る前は、図案を画集のように眺めるだけでも楽しい。どれを作ろうか具体的に考えるのはもちろんだけど、素晴らしい作品の見本を眺めるだけで、うっとりしてしまう。

作品に取り掛かってからも長く長く楽しめる。私の場合は一日にステッチできる時間がトータルで1時間も無い。最近は平日なら15分くらい時間を取れれば良いもの。だから1作品が完成するまで、とっても時間がかかる。クリスマスの作品を8月から作り始めて、やっと12月に間に合う。もちろん、小物なら数週間で完成できるし、その人のペースにもよるので一概にも言えないけれど。長くじっくり楽しめるのがクロスステッチの面白みだと感じる。

1作品に時間がかかるので材料を買う頻度が少いのも良い。刺繍糸は1本100円以下で買えるのでたくさん揃えられる。

さらに最後、作品が完成したら仕立てをどうするか考えるのも楽しみの一つ。手提げ、ブックカバー、ペンケースなどの実用的な小物にしても良い。パネルにしたり、額に入れて壁に飾るのもいいな。季節ごとにお部屋の装飾を変える楽しみがある。

まだまだ、好きな理由を挙げだしたら終わらないので、ひとまずこのくらいに。とにかく手軽に手芸を楽しみたい人には、クロスステッチはとってもお勧めです。

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