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お母さんと好きなものの話

先日お母さんから荷物が届いた。
ダンボールいっぱいのお米と食品、缶詰、日用品・・・
一人暮らしをするようになって、食べ物のありがたさだとかご飯を作ってくれるありがたみだとか、荷物を送るっていうことの手間だとか・・・色々なことが自分なりに分かってきた。だからこそ、実家からの荷物はめちゃくちゃ嬉しい。


もういい年齢だからさ、好きなものはそれなりに買える。送ってくれたものだって、決して自分で手に入れられないものじゃない。でもそこには、送ってくれた人の思いがプラスされるからありがたさしかない・・・!(お母さん重ね重ねありがとう・・・!)


そんな具合にワクワクと荷物を開けてると、あるものに遭遇

それは・・・うめこんぶ茶


荷物を送ってくれるとき必ずと言っていいほど入ってくるもの
うめこんぶ茶を見つけた時の既視感がハンパじゃなかった(笑)

確かに私はうめこんぶ茶が好きだ。今でもあればよく飲む。
・・・私がうめこんぶ茶を好きだって言ったのは、多分小学生の頃。ばあちゃんが美味しそうに飲んでるのを見て、飲ませてもらったのがきっかけ。
すきーって言ってたような気がする、小さい頃は。でも、そんなに頻繁に言ってたっけ・・・?こんな年になるまで?と思わずにもいられなかった。


そのことを叔母に告げると・・・
「あるある!お母さんってさ、子どもが一度好きだって言ったものをずっと好きだと思ってるよ」って笑われた。


話を聞いていくと、叔母も昔仕送りもらった時小さい頃好きだったものが送られてきたことがあるらしい。何度も。

「そのお菓子はさ、別にこっちでも買えるものなの。でも、おばあちゃんいつも荷物に入れてたなぁ」


「それにね、私も娘たちに同じことしたことあるよ」って。
先日いとこが好きだったものを久しぶりに作ってあげたそう。この子これが好きだったよな〜って思いながら。


それでいざ晩御飯に出したら・・・
「ママってさ、私が好きだって言ったもの、ずっと好きだと思ってるよね」だって。「あの時よりはそこまで好きじゃなかったりするんだよね〜」とさらに追撃。その時の衝撃と今の仕送りの話で色々思い出したものがあったみたいで、二人で笑いながら話をした。お母さんって一緒だねって。


荷物だけじゃない。実家に帰ると必ずご飯のメニューの中にいつかシチューが出てくる。私の好きなものだからだ。あとは、帰ったときにポロっと「これおいしい」「これ好き」って言ったものがちらほらと。


そんな母の行動に、なんだか笑えてしまって。
でも、とても暖かくて。
実はうちの家系でも同じことが繰り返されてたなんて。
なんだか笑えてしまった。愛されてるなぁって。


いとこはまだ両親と一緒に暮らしている。そんな彼女もいつか家を離れたら母の思いをどんな風に受け止めるんだろうか。
数年後、自分たちに子どもができて大きくなった頃、同じ話をしてたらおもしろいなぁ。


さて、そろそろ今年も帰省の時期がやってくる。
もう少しだから、待っててね。

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