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心が喜ぶことはちゃんと残そう



Qこれまでの人生で悲しかったことはどんなことですか?

 これまでの人生でつらかったことはどんなことですか?

と聞かれれば、あれとこれとそれと…って割とすんなり出てくる。もうすらすらと言えるくらいに傷が癒えてもそれらはなんとなく、心のどこかに残っている。そしてたまに自分でも驚くくらいに、鮮明に覚えていたりするもの。いやいや、そんなんもう忘れてしまって構わないんだけど…くらいのいきおい。



ただ逆に

Qこれまで人生で楽しかったことはどんなことですか?

 これまで人生で嬉しかったことはどんなことですか?

と聞かれると、なんだか少し考えてしまう。楽しかったことも嬉しかったことも確かにわたしの人生の中にはあるのに、それはひどくぼんやりしているように思えた。


実は最近いろんなものから興味を失って、あまり何かを楽しいと思うことができなかった。好きなものでさえも。


そんな時新しいカメラが届いた。年末からずっと待っていた新しい相棒。
正直興味を失っていた。ずーっと楽しみにしていたけど、「別にいいや」としばらく箱を開けなかった。それだけ、元気がなかったの。


まぁ、そんな感じだったのだけど、少し休養をとったり、人と話したりする中で少しずつ元気を取り戻した。その時、カメラの存在を思い出したんだよね。


箱を開けてその子に対面した時、それまで何も感じていなかった心が動くのを、確かに感じた。ドキドキした。すごくすごく嬉しくなったのを覚えている。
それまで何をしても何も動かなかった心が動いたことがすごく嬉しかったのだと思う。


それは実は当たり前のことではなくて、でもきっと大事なことで。
いつの間にか忙しない毎日の中にポツンとおき忘れてしまって。


こういうものこそ、残したり振り返ったりするといいんじゃないかなと思った。そうじゃないと、忘れてしまうもの。特に嬉しかったり、楽しかったりすることは。その感情に満足してしまって、すーっと駆け抜けていってしまうように思う。


「大丈夫、覚えてるよ!」そんなことを思っても、次の瞬間には忘れてしまって。何を覚えていようとしたのか、何を忘れてしまったのかさえも忘れてしまう。
『忘れる』ことは、わたしたちに備わっている大切なものだけれど、楽しかったものも忘れてしまうのは何だかさみしいなぁと。そんな記憶に限って、どこにおき忘れてしまっているようで。


だから、楽しかったこと・嬉しかったことほどもっともっと大事にしていきたい。そんな風に思うんだ。



今日も読んでくれてどうもありがとう。またね。


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