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8月

今年も暑かったですね。夏。子供の頃は夏が一番好きだったけれど、なんだか最近はあまり得意ではなくなってきました。

8月の日記は割と詳細に書きすぎて載せられない!というものが多く、いつもより書いていたのにちょっと寂しいですね。
この気持ちはちょっとだけ夏が終わる寂しさにも似ていますね。

この寂しさが私は好きです。


以下、日記

0816 髪を切ると世界が4割増に見えるという魔法
髪を切った。実に5ヶ月ぶりであった。病院・美容院・歯医者というものが嫌いで、日常生活に支障が出ない限り近づきたくない。けれども、流石に夏の暑さにこの毛量で耐えられるはずもなく、観念するかのように予約をとった。高校生まで1000円カットで生きてきた化石のような人種の僕は、やはりお気に入りのサロンなんてものを見つける手立ても知らず、毎度彷徨っていた。それよりも原因はこの髪の毛である。僕は元来天然パーマで、かつ1本1本が太く、頑固さや捻じ曲がった思考が髪に現れている様である。毎回、短くしたい旨を説明しても無理だと断られ、縮毛をかけてもやはり難しいらしく、扱いづらそうな髪の毛を考える美容師さんの顔を見るのも美容院が嫌いな要因の一つだ。なんとなく、友人の勧める方法(Instagramという画期的な出会い系SNS)で美容院を決め、切った。不安そうな顔はやはり今回も避けることができなかったが、どうにか短い髪の毛で残りの夏を過ごすことができそうである。帰り道、ウインドウに映る自分や伸びる影のシルエットの違いにニマニマしながら、残りの過ごし方を考えた。

0817 かぐや姫みたいだね
前日の魔法が消えるのは案外早く、なんとも変な髪型の自分が鏡の中にいる。昨日の自分はドッペルゲンガーか、並行世界にいる理想の自分だったのだろう。知り合いに、「かぐや姫みたいだね」と言われ、その時は場を流してしまったのだが、考えれば考えるほど思考が絡まって何故なのか分からなくなる。だって髪は前よりだいぶ短くなって、そもそも何を定義にかぐや姫を想像しているのか、、、などと合間合間に考えてしまう。その人に会うのは早くても半月後なので、そこまで謎が続くかも微妙なところである。

0818 平坦な道でも転んでしまう
なんだか随分と簡単に折れてしまう人になった。なってしまった、という方が正しいかもしれない。半年前の出来事は自分の中でそれなりに折り合いをつけたはずなのに、やっほ~と軽々戻ってきてしまった。訳もわからず同時にやってきたゲリラ豪雨もいつ過ぎ去るのかわからず、そんな時傘も雨宿りできそうな屋根もない。土砂ぶりになんて撃たれてないよ、という顔で戻ったけど、きっとずぶ濡れなのはばれていたんだろうな。

0823
家にいてもアイデアが煮詰まらないので、買い物に行くことにした。書店で、昨日買えなかった本を買おうとしたがその本の角が折れているのがどうしても気になってしまった。どうせいずれ汚れてしまうものだけれど、3日前から欲しかったので悩む。店員さんにいきなり聞くのはどうしても憚れるので、検索機で在庫がありそうだったら声をかけよう、と向かう。そこで、一人の男性と目があう。その棚に用はないのですみません、と前を通り過ぎ検索機に触れる。すると、「Can u speak English?」と言われ咄嗟に首を振る。私は話せないこともないが、複雑な英語になると話すことも聞きとることもできない。悲しそうに去っていく男性の顔が忘れられず、もはや本の角が折れていようがどうでも良かった。去っていった男性を探すが、どこにもいない。申し訳ないことをした。そう感じながら残りの買い物を済ます。
1時間くらい経ったのだろうか、最後に100均で物を買い扉を開けた時、さっきの彼もちょうど扉の向こうに居た。お互いに驚いて、少し雑談をした。英語、喋れるじゃんと彼は笑いながらまた会う約束をした。
帰り道、最後に手を交わした左手から、優しい温もりを感じた。

0825
フェスに行った。とっても楽しくて、久しぶりに生きていて良かったと感じることができた。学生の辛かった頃よく聞いていた曲を聴けたのが大きかったな。でも同時に、楽しいことがあればあるほど辛い気持ちが追いかけてきて、どうしても僕を不幸にさせたがる。


8月プレイリスト


・キタニタツヤ 悪魔の踊り方
・カネヨリマサル グッドバイ
・harha ステレオタイプライター
・SHISHAMO 花

なんか他にも聞いていた気がするのに、こんなに「8月」を書くのを渋っていたせいで何も思い出せない!いつも最後の週に聞いていた曲ばかり書いてしまう。今月はなるべくメモする。

本・映画
・吉田篤弘 「それからはスープのことばかり考えて暮らした」

Huluに入ったので映画をたくさん見ていた気もする。
思い出したらこれも編集する。

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