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肩の力を抜くと運がやってくる

「運がいい」って何だろう?

結局は本人の思い込み次第という点もあると思うけど、せっかくだから少し考えてみようと思う。


私は昔から、自分が運がいいと思ってきた節がある。
遠足や修学旅行、友達と遊びに行く日には必ず晴れたし、高校も大学も志望校に合格することができた。行きたいライブのチケットも大体当たる。

しかし最近、どうも調子がおかしいのだ。
昨年からよく病気をするようになり、転職しようにもなかなか受からない。
もしかして、運が尽きたのか?と思ったらちゃんと宇多田ヒカルのライブのは当選していた。
この違いは何だろう。

試しにこれまで運がよかったなと思ったエピソードから特徴を分析してみようと思う。

全てにおいて運がいいと信じる

2年ほど前まで、恋愛が全然うまくいかなかった。そして思い切って友達に相談してみることにした。
その友達も基本的に運がいいと思って生きているタイプだったので、「どうして恋愛だけ?」とお互い悩んでいたのだ。
ああでもないこうでもないと話し合う中で、やがてあることに気が付いた。

「恋愛だけ、運の良さから除外しているからでは?」

それに気付いた時、ならば恋愛を除外せず全てにおいて運がいいと考えてみることにした。
すると自分の悩みから恋愛への焦りが消え、とにかく行動するのではなく「チャンスがあればその時に」と思うようになった。
そう思うようになってから程なくして、今の夫にも出会うことができた。

コントロールしようとしない

何かうまくいかないことがあると、どうにかコントロールしようと考えてしまう。しかし、運の良さとは常に自分の手のひらにあるようなものではなくて、散歩時に不意に見つける綺麗な花のようなものなのだ。
好きなミュージシャンのライブに当たった時も、当選するために何かしようだとか考えず、申し込んだらその時点で思考の執着を手放していた。

大事なのは叶えたい事柄について眉間に皺を寄せて考えすぎないこと。
そしてコントロールするのではなく、自分よりもっと大きな見えない運の流れに身を委ねる勇気が必要だ。

情報を見過ぎないで、自己流のやり方で

周囲の人が続々と内定を決める中、なんとなく就職活動が嫌で10月になるまで何もしなかった過去がある。
内定式のニュースを見た時、流石にまずいと思ってようやく就職活動を開始した。大手サイトに登録し試しに受けて見るものの、オンラインで落とされてしまう。考えあぐねるうちに、大学の授業でおすすめされていた求人サイトたった一つに絞ることにした。
そこで出会ったのが、新卒一年目でお世話になった会社である。

人から見れば引くようなやり方であっても、なるべく情報を削ぎ落とし自己流を貫くことも時に大事であると、ここで学んだ。

直感に触れたら即行動し、未来は考えない

これは全ての運が良かった経験に共通することだが、運に身を委ねる時は受動的であっても、「これだ!」と思う物事に出会ったら即行動を起こすことが大切である。なぜなら、チャンスは一度きりだからだ。

直感が触れた物事に対しては自分の全力を尽くす必要がある。
けれど、行動した後の未来への想像は肩の力を抜いた方がいい。

映画『かもめ食堂』の中で、一人フィンランドで食堂をオープンさせたサチエはこう言っている。

「毎日真面目にやっていれば、そのうちお客さんも来るようになりますよ。」
「来なかったら?」
「その時はその時です。」

映画『かもめ食堂』より

結果的に店は繁盛するのだが、サチエはそれまで自分の軸を曲げず、ユーモラスにのびのびと生き続けていただけだ。
未来についてはわからないのだから、何か起きても「その時はその時」と考える。
そうすることで、いざという時に行動する勇気も持ててくるはずだ。

これまで運が良かった時の特徴を4点挙げてみたが、まとめると「自分が運がいいと信じて肩の力を抜きつつ、直感に触れたら即行動すること」が秘訣であると言えるだろう。

最近は少し肩に力が入っていたので、過去の経験をもとに、そして『かもめ食堂』のサチエのようにリラックスして生きていこうと思う。
やっぱり私は運がいいのだから。

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