優しさにも色々あって
職員さんの暖かさについて考える。
高校の修学旅行で韓国に行った。
初めての海外で、私は韓国ドラマ(主に歴史物)が好きでかなり韓国には憧れがあったし
なんだか勝手に身近に感じていた。
その親近感からか、現地の学生との交流会も
楽しみにしていた。
仲良くなれるだろーと。
まずは、韓国の高校の体育館で、kpopアイドルさながらの服装とポテンシャルを持った人々が圧倒的なダンスパフォーマンスを繰り広げ、本当に同じ高校生か?と息を呑んだ。
続いて、教室に移り
たしか班ごとにグループ分けされ座ったのだが
結論からいうと、全然話せなかった。多分何かしら話しかけてはくれたのだろうが、韓国語で友達と笑い合いながらだったので、顔はひきつっていたと思う。
とにかくコミュニケーションの取り方が分からなかった。
私はお土産に手拭いを渡したのだが、なんだか渡してすぐにポンと置かれて少しいや、結構悲しかった。
もちろん私は悲しかった以上に、その後別の場所で他にも話しかけてくれる人がいて嬉しくもあった。
しかし、その教室での緊張と、やばい!想像してたのと違う!もっと分かり合えると思っていたのに…!
なんだか現地の友達同士で笑い合って騒いでいて、
交流するにもできなかったのがもどかしかった。
ただ、近くに若いおそらく先生がいて。
落ち着いた感じの。みんなでビーズでブレスレットを作りましょうという流れに。
その時、その先生もあまりはっきり喋る感じでもなく、正直落ち着いていておとなしい、この人ほんとに先生か?って感じだったのだが、
ひとりで心細い私に横で寄り添って、言葉は通じなくても優しく私をリードしてくれるのだった。
その静かな優しさがひどく沁みた。
この時だけではなく,そういうなんともいえない静かな優しさをくれる人が時々いる。
学校の先生だったり、ボランティア活動で出会った人だったり、職場の人も然り。
過剰に優しく振る舞われるわけではないけれど、
そうたとえば飲み会の時にあまり馴染めず寂しい私を別に憐れむわけではなく、なんとなく横にいてくれて
なんとなく明るく話しかけてくれたり、
そっと困ってる時に手を差し伸べてくれたり。
あなたを見ているよーーーってさりげなくだが、そしてとても小さく小さくだけど、確実に心を配ってくれていて、私はひとりじゃないんだ!
そう思わせてくれる。
監視されているとか、過干渉だとかそういう風には思わない。絶妙な距離感で。
そんな人に私もなりたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?