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2020年NBAファイナルにマイアミ・ヒートがたどり着いた理由

 昨シーズン、ヒートはファイナルまで駆け上がりました。その結果、今シーズンの期待値はかなり上がっていました。しかし、結果は1回戦敗退。
 昨シーズン、ヒートがあれほどの台頭を遂げたのは昨シーズンにのみあった2つの特別なことが原因です。今回はその2つについて解説します。

2020年NBAファイナルにマイアミ・ヒートがたどり着いた理由①〜意外だった若手の活躍〜

 一つ目は、タイラー・ヒーロー、ダンカン・ロビンソンら若手シューターの予想以上の活躍にあります。ヒーローは学生時代から有名な選手ではありましたが、あくまでルーキー、シーズン中の活躍はそれほどではありませんでした。
 ダンカン・ロビンソンもシュート力には定評がありましたが、ドラフト外選手でやはりそれほど期待値は高くありませんでした。
 その2人がプレーオフになり、高確率かつクラッチな場面で3ポイントを決めまくることを相手チームは予想できず、ヒートというチームとの戦い方を混乱させたことがヒートがあれほど勝てた一つの原因でした。
 また、バム・アデバヨもポイントセンターとしてあれほどプレーメイクができること、ジミーのアイソレーションのレベルが1レベル上がっていたこと、ドラギッチを止められる選手がなかなかいない、などヒートはとにかく普段以上に機能していました。

2020年NBAファイナルにマイアミ・ヒートがたどり着いた理由②〜バブルという特殊な環境〜

 普段以上に機能したヒート、それにはバブルという特殊な環境がありました。
 一旦中断されて再開したシーズン、普段とは全然違うアリーナ(シュートタッチも合わない、コートが滑るなどいろんな意見がありました)、感染症対策のために極度に制限された生活、など全てのチームが等しく普段とは違う不利な状況に陥りました。
 そんな中で圧倒的な集中力を発揮したのがヒートでした。バブルが始まった瞬間から、ヒートの試合での取り組み方は一味違い、試合を見た人の多くは「これはヒートあるぞ」と思っていました(笑)
 ヒートはとにかく熱いカルチャーをもっており、それぞれの選手の取り組み方や自覚の持ち方が一味違います。NBAでもトップレベルに厳しいチームの1つで、そのリーダーはその中でも圧倒的な競争心、カリスマを持つジミー。ジミーに引っ張られた若手たちも、それぞれの役割を果たすために超強気なスタイルでプレーし、ディフェンスなども高いインテンシティを徹底していました。
 過酷な環境で、なかなか集中できないチームや選手が多い中、ヒートはチームとしてもメンバーそれぞれも別格の集中力、出来上がりでした。それこそが、昨シーズン、ヒートがファイナルまで進めた最も大きな理由だったと思います、

2020年NBAファイナルにマイアミ・ヒートがたどり着いた理由〜まとめ〜

 今シーズン、プレーオフではすでに姿を消してしまいましたが、ただで負ける弱いヒートではありません。来シーズン、メンバーも大きく変わるかもしれませんが、変わらぬ熱いカルチャーでまたリーグを沸かせてくれることでしょう。

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