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卵・牛乳アレルギーが死ぬようにも生きるようにも薦める #すすめもも

小学2年生の4時のおやつ。豆乳と間違えて姉ちゃんの牛乳のんで、アナフィラキシーショックになった。

婆ちゃんの焦りが、やばいんだと伝える。意識が遠のいていく。病院への道で、車は5時の渋滞にハマってしまっていたらしい。私は後部座席にすべての体重を預けるしかなかった。あの時は、本当に死ぬと思った。

なんかかんかあるけえ、優しくなる

これは、母が、メソメソしていた私に、叱咤激励の意を込めて、かけてくれたことばです。

アレルギーでなんかかんか、あったから、きのうのことがあったんやな、というのが、これからのはなし。


中華丼と、焼売。
子どもたちには、ヤキバイとよまれたけどシュウマイ。

きのうは、いつものように、学習支援の現場で給食のおばちゃんしてきました。

電話で今日のご飯はなんですか。ー中華丼だよ、というと駆けつけてくれた子。
二杯もどでかい丼をたいらげてお腹パンパンに幸せそうな子。

後者の子は、まだすこしもたっとした眠そうな顔つきが可愛い中学生。
ちっちゃくてユニクロの白いフリースに着られているような背丈と姿勢、それで、ちょっと無口なんだけど、だれかたちがしゃべってるとノソーっとおる。

フリースが右に左に、気づいたら動いている。
フワフワしてて、ユルユルしてる。

どこかほっとけないんだよなー。

きのうは彼がどんぶり二杯食べた記念日でした。


彼には、カニとエビのアレルギーがあるってことをずいぶん前に聞いていました。

だから火曜のこの日は、思いついていたカニ玉はつくらない、ときめていた。
来週火曜のメニュー何にしよう、と頭のはしっこで考えていたのですが、ウチのキッチンの冷蔵庫で半分使われた筍をみるやいなや、
中華丼がパッカーんと登場。
頭の上で湯気をふきました。

でもそうだ、オイスターソースにもエビカニあるかな。
念のため、アレルギー表示を確認して、エビカニに色がつけれられてないことを確認。よし。

それで、事前に作っておくポスターには、いつもコメントをいくつか書いておくのですが、
きょうはそこに、#アレルギー対応メニューじゃよ〜とひとこといれておきました。



二杯食べてもあいかわらず、何食わないような表情と反応。
やっぱり、ちっちゃいおじさんのような当の本人。
でも心持ち細い目で、ご満悦の様子かな。


ご飯をよそうときは、
これえびかに入ってないからね。

ポスターをかくときは、
アレルギーあっても大丈夫だからね。

忘れないように、でも目立たないように、声をこっそりかけました。


ポスターのこと、気づいてくれたかなとどうしても気になって

みた?私からの伝言?ときくと


うん

いつものように、単純明快。
この一言でした。

でも私は知っています。目が少し、ニヤリとしたこと。

伝わったんだなあ、と。
今日も作ってよかった。このためだけにも。

ほかの職員さんは、「心配り」と褒めてくれた。

嬉しいけれど、決して私が善意だとかで、やったわけじゃない。そんなに利他の気持ちは備わってない、というより、根本、とっても利己的に行きたいと思っているし、そうし続けているつもり。

アレルギーに関しては、私がされて、嫌だったことがあまりに多い。

何で食べれないの?とかっていう子供のピュアさだけじゃなくて
ごめんね食べれないものを選んで。とか、〇〇さん食べれないからみんな!と周知するおとなの優しさの痛さ。

でっかい声で、ラベルをはられたような気がした。
そんなんじゃないよ!わたしだよ!

そういうことを、口に出せる場所であってほしい。思いっきり。
まずいもつめたいもうまいもあったかいも、ぜんぶ、ぜんぶ。
たべられないでもたべたくないでもいい。

もう随分前に完治して、元気だから忘れてた。

なんかかんか、やってきたから、きょうがある。
あしたもきっとそう。

日々が、なんかかんか。
いつか、おばあちゃんになったら、いまの私のころを、たのしいころだった、というような気もする。

文責・もも

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