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【新しい記憶の欠片〜私の家族】

サイレンの音が、遠くから聞こえていた。あの音を耳にすると、嫌でも昔を思い出す。
赤い点滅灯が、白い車体を照らす様を思い浮かべた。実際に肉眼で確認はしていない。私の目はうまく開かず、手足に至っては、さらにうまく動かなかった。

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