はる

書くことは呼吸をすることに似ている。 伝えたい想いは多々あれど、一番伝えたいことは一つだけ。 大人の『言っちゃだめだよ』は、大声で叫べ。それが伝われば、私が此処で呼吸を続けることに意味はあるのだと信じている。*プロフ参照 《ブログ》https://harunomama.com
固定されたノート

『お前は一つも悪くないって言ってんだろ、バーカ』

*本編二作品は全て無料で読めます。

まずはじめに、この作品を手に取ってくださり本当にありがとうございます。

ずっとずっと伝えたくて、でも声に出すのが怖くて堪らなかったものをようやく書ききることが出来ました。

短編一つ、中編一つ、ショートショートを一つ。全部で三つのお話です。最後のショートショートだけを有料設定にしてあります。

私が今回お伝えしたいことは、最初の二作品に全て込めました。ショー

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抜けた空気は、入れたくなったらまた入れてあげればいいんだよ

昨夜、noteを書き上げてTwitterにアップしてすぐに、ソファでそのまま眠り込んでしまった。2時間弱眠った後に目が覚めて、慌てて携帯で時間を確認してふと気が付く。

あぁ、そうか。明日(今日)は何時に起きてもいいんだ。寝坊してもいいんだった。

そう思うと何故か、唐突に目が覚めてしまった。夜更かししても大丈夫。早起きしなくていいし、明日は気を張ってやらねばならないタスクが何一つない。

何時ま

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一生懸命な音が耳に残っている

子どもの行事と試合が重なり、連日忙しい日々が続いていた。とりあえず今日でそれも一段落。明日の朝は寝坊しようと心に決めている。

夏休みのほとんどを体育館で過ごしたような気がする。ドリブルの音。バッシュが床を擦る音。子どもたちのかけ声。たくさんの一生懸命な音を毎日聞いて、一生懸命な姿を見られた、暑い暑い夏。

絞れるくらいの汗をかいたずっしりと重たいシャツを、何度洗っただろう。パンパンに張った足を、

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まだ息継ぎは時々下手くそだけど、とりあえずおにぎりを握ろう

真っ黒な感情に呑まれそうになる時がある。

そのほとんどが、過去に追いかけられている時だ。ひたすらに眠れなくて空を睨みながら朝を迎える。そういう時、手足が変に痺れている。

過去は過去だ。もうとうに過ぎ去ったそれは、ただの記憶に過ぎない。記憶に追いかけられて息切れするだなんてバカげている。そう思いながらも、いざ目の前にその記憶が現れると途端に酸素が薄くなる。

トラウマだとかフラッシュバックだとか

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鯨とわたし②

第1話はこちらからどうぞ。

私の問いに、父はすぐには答えなかった。見せる決意をしたものの、全てを明かしていいものか。そんな心持ちが手に取るように伝わってくる。

『ちゃんと話して。このままじゃ、わけが分からなくて頭が変になりそう。』

畳み掛けるようにそう言った私に、父は覚悟を決めたような顔で頷いた。

『分かった、話そう。元々そのつもりだった。もう少し歩いた先に、父さんが建てた小屋がある。そこ

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我が家のキッチンに住むオバケ

我が家の台所には、時々オバケが出る。

このオバケ、『うらめしや~』と言いたいらしいのだが、どうにも上手く舌が回らないらしく、『うらしや~』だの『うろめや~』だのと呟いてはこう聞いてくる。

『ねぇ、こわい?こわいでしょ?!』

こわいでしょ。

こう聞いてくるオバケを怖がれるほど、私は純粋な人間ではない。ごめんね、息子。もとい、ごめんね、オバケ。

このオバケ、キュウリが大好物である。今夜の我が

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