最近、私は休日によく、駅前のドトールコーヒーに行く。
店内喫煙所があって、電源も使えて、Wi-Fiまで飛んでいるという、私にとって三種の神器が揃った空間で、読書をしたり、noteを書いたりする時間は、至福の時間である。

その日もいつものように私は昼下がりに、そのドトールコーヒーを訪れていた。ホットコーヒーを注文して、noteを書いて、ひと段落したところで喫煙スペースに入る。

平日が基本休みの私。いつもその喫煙スペースには、仕事の昼休みや、営業回りで休憩中のサラリーマンと一緒になることが多い。

その日はある女性が喫煙スペースに入ってきた。見るからにバリバリ仕事してますみたいなバリキャリ感あふれる方だった。
ちょっと疲れてるような浮かない顔色をしていた。

タバコを取り出して、私の横で電子タバコをセットして吸いはじめた。
それと同時に彼女はスマホを取り出して操作しはじめた。
別にガン見しているわけではなかったのだけれど、狭い喫煙スペースの中だったので、彼女がイヤホンをつけて、youtubeを開き、ある動画を開いたのがチラリと見えてしまった。

「あっ、東海オンエアだ。」

うれしくてそう声に出しそうなのをグッとこらえた。
しかも、この「コントしてみた」の動画なんて好きすぎて何十回と見ているから、チラリとしか見えなかった画面でも、一目でこの動画だとわかった。

「私も東海オンエア大好きなんです🩷しかもこのコントの動画、どのコントもめっちゃ面白いですよね！最初の傾いている家のやつとか、みんなが一気にずり落ちてお茶もバシャってなるシーンやばいし、焼きそばのおばちゃんのとしみつの演技とかめちゃ演技派でやばくないですか？」
と思わず声をかけそうになって、明らかにキモ過ぎると途中で理性が働いて辞めた。

そんなことをぐるぐると考えているうちに目の前のその女性が笑った。
頑張って声は殺していたみたいだけど、みるみるうちに顔がほころんで、飛び切りの笑顔を浮かべている。

その笑顔につられて見ていたこっちまで、マスクの下でニヤついてしまった。

そして思う。
さっきまで明らかに疲れて浮かない表情をしていた彼女をほんの数秒、数分で素敵な笑顔に変えることのできる彼らの存在は偉大だ。と。

そんな素敵な魅力が東海オンエアにはあると思う。私は岡崎に行って聖地巡礼をしたり、動画も全作品を見ているとか、コアなファンではないけれど、ちょっと疲れたとき、ちょっと落ち込んだときに気づいたら、彼らの動画を再生してしまっている自分がいる。

彼らについて、いろんな意見、評価は多々あると思うが、私自身は、彼らと同じ年代、20代後半〜30代にかけて、自分自身も、そして周りも、仕事、転職、結婚、出産などなど、ライフステージが多岐にわたって変化していく状況の中で、どこかに置き忘れてしまっていた子どもの遊び心みたいなものを、大人になった今でも忘れずに6人が一緒にただただ楽しんで遊んでいるように見えるところに、どこか安心感と面白さを感じて、楽しく、そして微笑ましく観てしまうのだろうなと思っている。

最近、活動が一時休止になって、寂しい気持ちになって、改めて東海オンエアの魅力が自分の中で再認識された。
やっぱり6人で、ワイワイやっているのを観れるのはとてもうれしい。

彼女は昼下がりに東海オンエアを楽しんでいるけれど、私はもっぱら、夜の布団の中で、全部電気を消して、完全に寝る体制になって動画を観ることが多い。

いずれにしても
ちょっと疲れた昼下がり、仕事のほっと一息の空き時間に
ちょっと落ち込んで眠れない夜に
きっと彼らがこれからも私たちを元気づけてくれる。

一ファンとして、これからも応援していきたい私の推しのお話。