国Ⅰと私。

私は公務員試験ヴェテである。

国Ⅰ志望、化学科出身の私だが、理工Ⅳは受けたことがない。
受けたのは、なぜか人間科学と、法律職だった。

化学で生きることに迷いがあったことがモロバレなのである。
受かるわけのなない心理職を経由して、
法律の勉強にたどり着いたのが、29歳のときだった。
法律の勉強を始めて、仕事も研究職を辞め、
化学を完全に捨てた形になった。

その頃はもう秋だった。
予備校の先生に「今から国Ⅰ法律職の勉強を始めるんですけど~~」
と勉強方法の相談をしたところ。
「今からじゃ無理です。間に合いません。」と言われた。
は?!無理!!何じゃそりゃ!!!
とびっくりした。断言されたし。
でも、それで逆に尻に火が付いた。
択一だけでも絶対に受かってやろうと思った。
法律初学なのに…。

そこからは勉強の話なので割愛。

あの頃、Twitterはなかったけど、
とあるSNSで受験生同士が繋がっていた。
公務員の模試があれば結果を載せて、
励ましあったり、講師の方からアドバイスをもらったりもしていた。
私は例によってムダ話ばかり書いていたのだけど、
それを含めてとても楽しかった。
遅れてきた青春みたいだった(遅すぎだな)。

結果。私は択一を突破することができなかった。
惜しいところまではいったのだけど、落ちた。
仕事をあと1か月早く辞めて専念していれば
(試験の2か月くらい前までフルタイムで働いていた)
もしかしたら…言われて、とても悔しかった。

「今から法律職を目指しても無理です」
とおっしゃった予備校の先生にも
よく頑張った、と言われた。
自分では自信を持てなかったが、どうやら頑張れたらしい。

今でも様々な試験を受けてはいるが、
あの国Ⅰ法律職を目指していた頃みたいに頑張れているのか、
ものすごく怪しいもんだと思う。
それくらい、公務員になりたかったんだよなぁ。

結果は全然出せなかったけど、
今でも私の気持ちをあたためてくれる、大切な思い出。

生まれ変わっても、私、たぶん国Ⅰ(国総)受けると思うわ。
来世も続くぞ、公務員試験ヴェテ人生。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?