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音楽と弾き語りにできること

「弾き語り」っていうものが、「バンド」というものと、音楽をやる上で全然別物なのかもしれないということを改めて自覚せざるを得ないような2日間でした。

僕はもともとバンド音楽に憧れてこの音楽活動を始めたけれど、気づいたらソロの弾き語りとして足場を組んでやらざるを得ない状況で今がある。

「こんなことがしたいわけじゃなかったのに」と「それでも歌いたいことがある」と「これでしか生まれない種類の音楽があるはずだ」が、三つ巴になって転がって今に来ているように思います。

たくさんの人が「バンドを組みなよ」「バンドの音が聞いてみたい」って言う。それに、「弾き語りじゃ無理だよ」「ソロじゃ限界がある」って言う。僕はそれを、そっかあ…で受け流して来てるうちに、出来上がってしまったみたいな種類のシンガーソングライター なのだと思います。

バンドは、そんなに簡単じゃないよ。ほいって組んで、シュシュってできるほど甘いものじゃないと思う。長い時間と葛藤をかけて絆とグルーヴを確立させていくものだと思う。そんなことは今の僕の生活ではできないし、今やってることが、僕の今の人生のめいいっぱいのところだから、受け入れるしかないなって思ってる。


その上で、認めてくれる人がいて嬉しかった。大きな舞台に手を引いて、背中を押してくれる人がいて嬉しかった。

名古屋 鑪ら場 満員のお客さんの前でのスリーマンライブと、岐阜 可児での音楽フェスGREEN and GOLDでの演奏は、そこに立たせてくれた人、そして、そこで CDを買ってくれた人、いいなと思ってくれた人、足を止めて聴いてくれた人、足を運んで来てくれた人がいて、嬉しかったです。


僕の自力がどこまでいけるのかは分かりませんが、知らない間に想像していたよりもずっとたくさんの、そしてその一人一人の支えの深さが味方してくれているのだと感じました。


最近は、ライブであまり喋らないことが、曲と曲を一つの波のように連ね繋げることが、音楽を純粋に音楽として昇華することになると思っていました。そうだなと今も思いながら、今日GREEN and GOLDの野外というライブハウスじゃないところで演奏をさせてもらって、それに何を足すことが、何を引くことが、僕の音楽をさらに音楽たらしめるか分かったような気がしました。また、やってみたいことができました。


僕の音楽はいま、まだ決して誰にでも受け入れられるものにはなれていないと思うけれど、歌が歌として人の心に残って、口ずさみながらその人を勇気付けるものになればいいなと思っています。僕がそうされて来たように。

音楽の感動は、いろいろな面をもっているけれど、僕がいま、バンドではなく、アコースティックギターをもった弾き語りとしてできることは、それだと思っています。まだまだ主観じみているかもしれないけれど、今日よりも明日がよくなるように、欲深いけれど貪欲に向かいたいです。


次のライブは札幌2DAYS。これは鈴木実貴子ズというバンドの人が紹介してくれたSPIRITUAL ROUNGE と LOGというライブハウスです。とても楽しみ。

その後は岐阜でSWEET FISH TOWN。これは岐阜の日比野さんというイベンター(元バンドマン)の方が誘ってくださった日。

そしてそれが終わったら、いよいよリリースツアーが始まります。11月9日大阪Maga-Yuraという場所から翌年3月の名古屋K.Dハポンのワンマンライブまで、11カ所にライブをしに行きます。

どの日も、札幌や岐阜のそれらと同じように人が繋げてくれた場所と人。会えることを楽しみに僕の音楽が人の心に音楽として鳴るように、また頑張りたいです。


2日間お世話になった鑪ら場、GREEN and GOLD、GREEN and GOLDへの出演を後押ししてくれたROCK FILL JAMのスタッフのみなさん、そして目の前にいてくれたお客さん、ありがとうございました。


なんかこいつもう死ぬのかな、みたいなテンションの文章になっていたらどうしよう。
僕は次へ進みます。また!


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