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鬱_4

相変わらず外出時に見たはずの空が思い出せない。帰ってきてから、傘を持って出かけなかったこと、外は暑かったことから「ああ、晴れてたのか」とあとから納得する感じだ。どうもチグハグで裏表だ。

復職するときのために、手帳と名刺入れが欲しくなった。使うためというよりは、目指すところを視界に入れるという意味で。その手帳と名刺入れは、祖母に選んでもらうことにした。就職祝いで買ってもらった時計には、アナログの文字盤に金属のバンド、太陽光蓄電などこだわりが多くて引かせてしまったのに、同じくらいこだわりがある手帳をブランドと色だけ指定して放り投げた。それが異常だと知ったのは、「手帳選ぶの好きだったんじゃないの?」という母からのメールだった。鬱は選択する気概を無意識下に奪っていった。

日付が変わる頃に教育テレビでやっているサイエンスZEROと地球ドラマチック。昔はよく見ていた。久々に興味が出て、少し追った。サイエンスZEROはペテルギウスの話で、地球ドラマチックは恐竜の話だった。どちらも理系の私には心くすぐる話だ。睡眠剤飲むのを遅らせてまで見た、面白かった。

殻の中に閉じ込めていた好奇心と久々にあった感じがした。

てもそのあとに反動がきた。

不安感、破壊衝動。意図や感情とは関係なく出る涙。布団を掴んで必死に耐えた。

まだ、早かったのかなぁ。好奇心が見る世の中は、疲れた私には刺激的すぎるのかもしれない

私は自分がわからない。回復しているのか、浮き上がっているのか、沈んでいるのか、落ちているのか

いつもありがとうございます。執筆のエナジーチャージのためいいなと思ったら「スキ」していただけると幸いですー(*'ω'*)