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子どもは式典に参列できない?

さて、前回の続き。

長男の卒業式に
在校生の長女は参列できない

ということを
卒業式の直前に知った件。

ママ友、幼なじみ、
インスタのフォロワーさんなど
たくさんの保護者の方と
たくさんのやりとりをして

質問や意見を書面にまとめて
校長先生にお渡しした。

その内容と、
校長先生の回答を
残しておきたいと思う。

これから卒業式を迎える
どなたかの参考なったら嬉しい。



「式典なので」なんなの?

今回の話し合いで、
校長先生は何度も
「式典なので」と仰った。

式典なので、「なぜ」
在校生が参加できないのか、
というところに、電話では
結局触れられなかった。

・厳かに執り行うためなら
 「在校生は参加できません」ではなく
 「小さなお子様はご遠慮ください」とか
 「雰囲気を乱す行為はおやめください」
 など、他にも言いかたがあるのでは?

・在校生は式典前に
 お別れ会をしているから、なら
 そのお別れ会は、
「家族として」お祝いする趣旨ではない。

・先生もお別れ会をしているのだから
 在校生のきょうだい児を差し置いて
 卒業式に全職員が参列するのはおかしい。

などの疑問をぶつけてみた。

校長先生からの回答は、、

「式典は本人と保護者などの大人で
 執り行うものと認識していた」と。

ご家族との認識がずれていたこと、
自分たちの認識が当たり前になりすぎて
ご家族への説明が足りなかったことを
受け止めて、今後も話し合っていくと。


家族の人数を規制して5年生を参列させる理由


学習指導要領などで
ある程度のルールがあるかも知れない。

だけど、読んでみても(第5か6章)
正直よく分からないし、
一般的に保護者が読むものでもない。

中には
「次年度の卒業式練習が
 楽になるからじゃない?」という
意見も、保護者からあがったので

明確な理由を求めてみた。

校長先生からの回答、、

今年の6年生はすごく立派で
練習時間も予定より減るくらい
よくできています。

今の5年生にこの姿を見せ
「自分たちが目指すのはこの姿」
(もしくはこれ以上)だと

憧れをもって
6年生になってほしいと願ってる。

うーん。
5年生に対してはそう言い
6年生には見られる立場だからと
プレッシャーを与える教育だと
思えなくもないけれど

確かに感じのいい学年で
褒められて悪い気はしない‥

直前で「5年生の参列をやめて
家族の人数制限をなくせ!」などと
言うつもりもないので

このあたりは卒業式だけでなく
普段から、このプレッシャーが
「いる?いらない?」の問題として
考えていきたいとこだと思う。


預け先のない在校生の居場所

私の知っている範囲では
大半の「卒業生の弟・妹」は

・学童で預かってもらう
・祖父母と一緒にいる
・年上のきょうだいと一緒にいる

ができたのかなと思う。

だけど、
支援が必要なお子さんで
預け先探しに苦労した人もいるし

わが家のように
繊細ちゃん気質が強く
不慣れな人に気安く預けられない上

普段から利用している預け先もなく
一人で長時間の留守番をすると
考えただけで泣きそうな子は・・・

・預け先のない在校生を
 どこかの教室で預かるなど
 対策を検討したのだろうか。
 少なくとも、人数がどれくらいか
 カウントしたことがあるのか。

・「職員は全員卒業式に出るので」
 と仰ったが、
 在校生の安全よりも
 式への参列を優先すべき職員とは。

などを質問してみた。

校長先生の回答は、、

今後、どこかの教室で見守るなどの
対応も視野に入れて考えます。
といった感じだった。

これも、式の直前になって
「今年から対応して!」と
言いたいわけじゃない。

今後、そういう子が
少なからずいることを念頭に
よりよい方向に向かってほしい。


必要なのは、
学校側が全面的に
私たちの要望に応えるのではなく

「同じ方向を向くこと」


先生方の
「例年のことなので」
「式典なので」といった

偏った視点を
少し広げられたら

「子どもたちに最高の祝福を」
といった方向に
一緒に向かえる気がする。


私たち保護者も
先生は先生なりに考えている
ということを忘れずに

本来の目的を見失わないよう
必要な声を上げていくのが大切。

だと、私は思う。


学校という組織が、ほんの少し変化した


その後、アプリで
学校からの通知が来た。

「在校生は参加できません」
の文言を修正し

「在校生の参加は、
学校へご相談ください」になった。

私は、はじめの文言を
しれーっと消して欲しいと
最低限のお願いをしたつもりだけど

校長先生は
私に電話で確認を取った上で

赤字でその文言を修正し、
さらに「修正しています」と
明記して、PDFを添付してくれた。

これで、本当に預け先がなく
困っている親子が、
誰からも咎められずに
卒業式に参列できる。

「わが家さえ良ければいい」
と私が思っていたら、
ここまで動けなかったと思う。

全部、数日間のできごと。
本当にエネルギーを消耗したけど

おかげで式当日は
お祝いムード一色で臨めた。

意見を出し合ってくれた
皆さんに感謝。

真摯に対応してくれた
先生方に感謝。












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