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子どもだって「休日出勤」はイヤなんだ!

音楽会や運動会って
なぜ休日にやるんだろう。

そんなことは
考えない人の方が
多数派かも知れない。


昔からそうだったから。

それに、休日じゃないと
おうちの人が来れないから。


本当に、そうだろうか。
今でも、それでいいんだろうか。


おうちの人の都合で
子どもたちも先生方も
「休日出勤」なんだから、

「これが当たり前です」
というのは、おかしくない?


なーんてことを、
「休日出勤」に抵抗のある
長男と話していて思った。


長男は、年中のときに
自閉スペクトラム症の
診断を受けている。


見た目にはほぼ分からないけど
いろんな苦手があって

「イレギュラーなことが苦手」
も、その一つ。

先の見通しが立たないことが
恐怖でしかなく、
ルーティンから外れることは
極力避けたいタイプの子。


だから、音楽会や運動会は
練習のせいで時間割が変わる
というだけでもストレスなのに

本番が休日なんて
「何の罰ゲームなんだ!」
と感じているのではないかな。


一般的には(多数派の人たちは)
「代休があるから変わらない」
と思うだろうし、

楽しみが大きければ
気にも留めないかも知れない。


だけど、長男にとっては
「休日は休日のルーティンがある」
のだ。


この話は、毎年のことだから
私も慣れっこになっていて、

「嫌だよね、あと少し!」
と労い励ましてきたんだけど

今年の音楽会は、自分の出演する
第一部が終わった時点で
早退させてもらうことにした。


話を戻すと、休日開催は
「当たり前」のままで
本当にいいのだろうか。


本当は、
「有給休暇が取りにくい」社会に、
改善の余地があるのでは?



子どもが風邪を引いても
当たり前のように仕事を優先する
風潮が根付いているから

「音楽会を平日にします!」
と宣言するだけで
不満が出るのではないか。


それは、企業の
有給休暇の取りやすさ度と

子どものことで有給休暇を
「取るのは当然」と考える意識。

この両方が無いと
改善はしないだろうなと思う。


だけど、
「男性育休」という
制度を浸透させるより先に、

「有給を取りやすい社会」
にしていく方が早い気がする。

有給休暇は以前からある制度だから。


「子育て」はなにも
赤ちゃんの時期だけじゃない。

小学生になれば
警報が出たら学校も学童も休み、
学級閉鎖は突然やってくる、
平日の放課後の懇談会、保護者会‥

平日に休みが必要な理由が
保育園のころよりたくさんある。


そして、社会が変われば
子どもたちの休日出勤も
先生方の休日出勤も
なくすことができる。

“学校の先生”という職業も
「ブラック」と言われる理由が
一つは減ると思う。


「当たり前を疑う」って
未来をよりよくしたいなら
必須なんじゃないかな。

私がそれをするのは
長男に特性があるから、
というのも大きい。


だけど、少数派の意見を
多くの人が丁寧にすくっていけば
全ての人がもっと生きやすい
未来になる気がする。


考えることを諦めないで。

今の不満を「そんなもの」と
諦めないで。



P.S.
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