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親子イベント『パパママ銭湯』に思うこと

9/15(日)に高円寺・小杉湯で開催しました『パパママ銭湯』第2回にご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!共同企画にコンテンツプランナーの小沢あやさん、共同開催を「銭湯ぐらし」のみなさんにご協力いただきました。

どういうイベントだったかというと、小杉湯という銭湯で11時〜14時の間を『パパママ銭湯』タイムとしていただき、通常営業と並行して子連れ歓迎の銭湯タイムを設けて、「銭湯ぐらし」のスタッフがパパママの入浴をサポートする、というもの。第2回の開催では、イベント終了後、参加者のみなさんで交流会(という名の軽い飲み会)をした次第です。

高円寺駅からほど近い小杉湯は「交互浴の聖地」と呼ばれ、様々なコラボ風呂などで話題の銭湯ですが、実は赤ちゃんフレンドリーな銭湯でもあります。使用済のオムツを捨てられるゴミ箱やベビーベッド、ベビーバスの用意があり、なんとベビーミノンもアメニティとして無料で用意されています。

自分で子供を持って改めて痛感するのですが、赤ちゃん連れOKの温泉・スーパー銭湯・スパ施設は本当に少ない。また「赤ちゃんが泣いたらどうしよう」「周りの人になにか言われるのではないだろうか」と精神的なプレッシャーでなかなか行けない、という心情も、実際あったりします。

わたしも夫も銭湯好きで、銭湯へ行って、帰りに散歩をしながら飲み屋へ立ち寄ってちょっと飲んで帰る、というデートをよくしていたのですが、娘が産まれてからはそうもいかず、夫婦で交代で娘を見て行くことがほとんど。

早く娘と一緒に入れるようになりたいな、と思っていたところ、ご縁あって小杉湯へ通うようになり、赤ちゃんフレンドリーな銭湯であることを知りました。そして小沢さんと「子連れOKの銭湯イベントやりたいよね〜」と話していた企画を小杉湯へ持ちかけたところ、快諾。あっという間に本企画の実施と相成りました。願いは口に出してみるものだ。

そんな流れでトントン拍子だったのですが、まだいろいろと課題はあります。開催してみないとわからなかったこと、今後の継続のために必要なこと、いろいろあるのですが、今回は2回実施してみて感じたことを書いてみようと思います。

開催した感想

・飛び込んでみると、優しい世界があった
開催してみるまでは、なんだかんだでクレームがあるのではないか、他の常連さんにご迷惑をおかけするのではないか、そもそも、誰も来ないんじゃないか…?とすら思っていました。

フタを空けてみると完全なる杞憂で、参加者同士だけでなく、まったくイベントのことを知らない他のお客さんもみなさん笑顔で手を貸してくれました。わたしも娘を連れて参加したのですが、広い湯船に娘と一緒に、ときにスタッフに預けて抱いてもらいながら入る銭湯は、本当に幸せ感でいっぱい。知らない方もニッコリ笑いかけてくれたり、手を振ってくれたり、ありがたくて、涙が出そうになりました。

「銭湯」という半ば開かれた空間で裸になり、お風呂を楽しもうというマインドの人に優しい人が多いのか、はたまた、たまたま居合わせた方が優しかっただけなのか、まだ手探りではあります。が、子育て当事者として自分の家族以外の人と、子供を通じて交流ができる、というのはとてもうれしく、優しい世界がそこにはありました。

・「大丈夫」な場所をつくっていきたい
子育てをしていると、「あ、ここは大丈夫だな」と思える場所を探し続けているな、と思います。ここはベビーカーで来ても大丈夫、ここはオムツ替えしても大丈夫……もちろん「大丈夫じゃない」場所もありますし、すげなく断られることも、まだあります。

そうやってトンネルの中を小さい懐中電灯だけで抜けるような子育て生活の中で、「ここは大丈夫なんだ」と思える場所を、自分でも作っていきたい。それが自分の好きな場所だったら、なおのこと嬉しい。それはわたしが「ありがたい」と思った社会への恩返しでもあると思っています。

そして「大丈夫」な場所は、「大丈夫?」と声をかけ合える場所であってほしい、と思います。ほんの一声、「大丈夫ですか?」と声をかけてもらうだけで、子連れの肩身の狭さというのは、ずいぶん楽になります。知らない場所へ子連れでするお出かけは、他の人の視線、子供の機嫌を1人で気配りしなければいけない、というタスクフルなもの。息苦しく、ときに逃げ出したくなることもあります。でも、たった一言「大丈夫?」と言ってもらえるだけで、どんなに楽になることか。その嬉しさを知っているからこそ、わたしも誰かに「大丈夫?」と言える自分でいたい。

そういう場所のひとつとして、様々な世代が集う「銭湯」を、「大丈夫?」と声をかけ合える場として作っていけたらいいな、と思いました。

今後の課題

・スタッフが足りない!特に男性
・小杉湯以外の銭湯でも開催したい
・スポンサー探しをしたい

などあるのですが、ここはもう少し整理しつつ、手助けをお願いできる人には(恐る恐るではありますが……)甘えていってみようと思います。なんでもそうなのですが、やってみないことにはわからないことが多すぎる……でも、参加者の方、その場に居合わせた方、小杉湯のみなさんのうれしい声を受けて、なんとかやっていこうと思います。

そのためにも、ゆくゆくはスポンサーをつけて、しっかりとしたサポート体制を作れるようになりたい、という願いがあり、やりたいことはいろいろと広がりつつあるのですが、そのへんは追い追い、また書いていけたらいいなと思っておりますので、何卒、暖かい目で見守っていただけたらうれしいです。(もし「我こそは」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡を!!)

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なんでそんなに銭湯にこだわるのか、というのはわたしの中でもいろいろあり、まだ言語化できていない部分も多いのですが、ふじはるちゃんが書いてくれたこれにつきるのかもしれません。

我が家の子育て方針はただ1つ、「変な大人にたくさん会わせる」というものなのですが、銭湯はその理想に近いんですよね。いろんな世代の人がいて、思い思いの過ごし方を楽しんでいる小杉湯は、まさに理想の場だなと思います。

これから先、どんなに愛しても子供に嫌われる日が来るかもしれないし、子供自身が自分の考えを確立して、わたしの考え方とは合わないな、となったときに、相談できる大人をたくさん周りにおいてあげたい。そんな思いでやっております。

次回は10月開催を目論んでおりますので、興味ある方はぜひ続報をお待ち下さい。ではまた〜。

サポートいただいた場合は主に娘のミルク代か、猫のエサ代になります!ありがとうございます!