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オイルうがい 3月17日

春だなぁ。

心からそう思えるようなあたたかな朝。
とはいえ、まだ雪が降るのでは?と身構えてもいる。
お店(仕事場)へ向かう途中に梅の大木が2本あり、どちらも
いよいよ蕾をほろこばせ、芳しい香りが辺りに漂い始めた。
歩いて出勤をすると、景色だけではなくそうした季節の匂いを
感じられるのがいい。
が、今朝は喉がヒリヒリしている。風邪のひき始めとは違う、
張り付くような感覚。おまけにお店に到着する頃には洟が
ツツツーっと出始めた。
「花粉?」
自分は花粉症ではないと思っている。いや、たぶん。
それにしてもこの喉の違和感はどうしたものか。

たまたまYoutubeで目にしたアーユルヴェーダのオイルうがいの解説動画。
そうそう。とんとしばらく忘れていたが、東京でひとり暮らしをしていた頃は一時、アーユルヴェーダに興味を持ってオイルうがいなどをやっていたんだった。こうしたものはタイミングと気分というものにフィットするかどうか。なんとなくこの度の「花粉?」にはいいような気がして、数年ぶりにまたやってみようという気分になった。お店が終わってから、早速お向かいのヨークベニマルで太白ごま油を購入。準備はそれだけ。
なんでやらなくなってしまったんだっけ?

もうかれこれ10年ほど前。どうしても本場でアーユルヴェーダを体験してみたいと思い、スリランカへひとり旅に出たことがある。10日ほどの滞在だったと記憶している。
滞在場所では観光らしい観光はほぼ皆無。それでも目の前は穏やかな海が広がって。快適な食事付き療養施設とでも言ったら良いだろうか。アーユルヴェーダドクターの脈診に基づいて組まれたプログラム。食事はバイキングとはいえ、管理されたメニューで場合によっては
「今日は乳製品は食べてはいけない」などの制限もあったなぁ。
毎日朝食で飲んでいたミルクティーがあまりにも美味しかったけれど、
シロダーラ(頭にオイルを垂らすアレです)の施術を受けている3日ほどは
ミルクを入れさせてもらえなかった。「だめ?」と何度もねだってみたが、
「NO!Black Tea」というやりとりが3日ほど続いたっけ。普段は牛乳が苦手で自分ですすんで飲むことはほぼ無いというのに、あのときは無性にミルクティーを欲したのだった。食事もどれも美味しかった。

毎日、全身をその人に合わせたブレンドオイルを使い、セラピスト二人が呼吸を合わせてマッサージをして下さるのだった。「こんなに大事にされてなんと有難いのだろう」と、涙が出た。その感謝の気持ちを私の拙い英会話で、精一杯伝えてみたけれど、リーダー的おばさま(おばあさま)は「あたり前だ」と言わんばかりにニコリともせず「そうね」といった返事をするのみだった。
今思えば、人にあれだけ大事にしてもらうのと同じくらい、自分で自分の身体を、できる範囲でもいいから大事にしてあげなければいけないということだろうか。

と、オイルうがいをしながら久しぶりにそんな旅の記憶を思い出していた。
なんたってオイルうがいは太白ごま油をスプーン1杯、口に含んで15分ほどぶくぶくうがいをする。その15分は案外長い。頬の筋トレにもなるかもしれない。終えてみると想像以上にスッキリするのだ。そのこともしばらく忘れていた。喉のヒリヒリもおさまった。またしばらく続けてみようっと。

あのゴットハンドのおばさんは元気かな。
滞在していたホテルに毎朝漂うハーブやスパイスを使って作る漢方のような薬の匂い。その匂いを嗅ぎながらプカプカ浮かんでいたプール。
ハート型をした菩提樹の木の葉。こうしてふとした拍子に蘇る旅の記憶。
ちなみにその旅の宿泊場所は、
スリランカ  バーベリンリーフ・アーユルベーダリゾート。
スリランカへの旅をお考えの方はぜひ。

3月17日(日)晴れ 最高気温15℃最低気温1℃
夕方になってまたガクンと気温が下がり、夜にはサーっと雨が降った。
夫が薪ストーブをつけてくれて、ストーブの前でスイとモクと
じゃれながらいつの間にか川の字になって寝てしまい、起きたら12時過ぎ。
というわけで日記更新が遅れてしまった。