パパビロコウにとって、ジャスミンティーは、眠り誘う薬。

これまでも、そしてこれからも。

特に、、自分らしく一日を終えたいこんな夜には、欠かせない。

「天にまします われらの父よ、 願わくは御名をあがめさせバサバサッ」

「はーいよく出来ましたー。次は最後までバサバサ我慢出来ますよーにィ」




ママビロコウの最近のマイブーム、大根おろしを与える時だけのクリスチャンごっこ。

最後まで言えないのに大根おろしを与えてしまうのは何故なんだろう。

あれじゃいつまでたっても最後まで言えないじゃないか、と、パパビロコウは思っていた。




その前に、、、、ウチはいつからクリスチャンになったんだ？



パパビロコウにはわからない事がたくさんあった。
少し疲れているのかもしれない。



豊洲新市場の水質検査もラクじゃない。。。

複雑に絡み合う利権としがらみの中で、自分の立ち位置を見定めるのは想像以上に強いストレスがかかる。

油断は禁物だった。

一寸先は闇だ。

汚染されているのは最早、地下水だけじゃなかった。。。。




まどろみの中、家族の団欒の声が遠くに聞こえる。。。


「お味噌汁クチバシひたひたダメよー」

バサササッ

…to be continued.

ハシビロコウバンド物語
「第二十二話　バサバサを聴きながら」
初出　2017.1.31