見出し画像

桜中学3年B組担任より

言葉はただ単に「言葉」に在らず。
これ僕がずっと考えている事です。
僕たちが使う「言葉」には、
感情が詰まっているんです。
だからこそ、時には優しさが詰まっている。
誰かの言葉に涙する事もあるし、
一見乱暴な言葉でもそこにユニークが、
詰まっていると笑えるし、
逆に嫌味が詰まっていると腹が立って、
喧嘩になったりもする。
みなさんも経験がおありだと思います。

でも、時に「言葉」に優しさや愛や思いやりが
詰まっていると、それを伝えて良いものなのかと、
「言葉」が喉の奥の方で痞えてしまって
上手く相手に伝えられない時がある。
それは、相手の事を思うとどうしても
「言葉」に感情を乗せた時に、
沢山の感情が乗ってしまうから。
たがら、たまにポケペル程度の
薄弱なコミュニケーションに憧れる事がある。

「言葉」というモノを僕は本当に
大好きで仕方がない。
口から出る音声だけが、
言葉ではないとも思っている。

それは、外国の人と会話をした時に
お互い自国の言葉で話していても、
しっかりと意思疎通が出来る事もあるし
重度の障害をお持ちの方でも意思疎通が出来るし
何なら赤ちゃんとお母さんは特にそうですよね。

たがらきっと「言葉」には、
たくさんの感情が詰まっているんですよ。

友達と遊んでる時の「お腹痛くなってきた」発言も
まだ、大丈夫そうかホントに緊急なのかが、
伝わるのも感情ですよね。
いや...これに関しては顔面蒼白かどうかか。

僕は不義理や恩を仇で返す人が大嫌いです。
どれだけ表面上のお礼を言われても、
そのお礼には感情が詰まっていない事が
HSPでえげつない数値を叩きだした
スーパー繊細な僕には分かってしまうんです。
このように「言葉」というモノは、
人間関係を構築する上でかなり大きな役割を
担っていると僕は思っています。

ついつい一言多く言ってしまう人。
何故か少し上から目線の事を言ってしまう人。
きっとプライドが高いけれど、自分に自信がなくて
舐められたくない人なんだろうなと思います。
でも、ホントは自分が1番その事を理解していて
焦ってるんだろうなと。
そのついつい一言多い言葉の中に焦りが、
詰まっているのが手に取るように、
伝わっていますよ。

そんなに焦ったり、
怖がらなくても良くないですか?
今はそれで優位に立てても長い目で見た時に、
そこに楽しそうな自分が居てますか?
きっと居てないと思いますよ。

だからもっと「言葉」を大事にしましょう。

「朝」という漢字は、
「十月十日」という「言葉」で形成されて、
「朝」という感じになっていると
金八先生が言っていました。

「十月十日」これは赤ちゃんが、
お母さんのお腹の中から産まれてくるまでの
期間いう言葉です。
「十月十日」が経てば、人生という
新しい朝を赤ちゃんは迎えるんです。
それと同時に、その赤ちゃんを育んでいく
男女は「親」という新しい朝を迎えるんです。
だから、「朝」という漢字に、言葉に、
なるんじゃないでしょうか。

こう考えると、如何ですか?
みなさんも普段何気なく使っている
「言葉」の意味をもう少し大切にしようと、
思いませんか?

「言葉」を上手く使えていますか?
口から出た言葉とそこに詰めた感情が
乖離していたりしていませんか?

どうか、
もう一度、自分自身と話し合ってみて下さい。

今夜も心穏やかにお過ごし下さい。

桜中学3年B組担任
橋本金八より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?