あっ、頼んでません。
地球に似た惑星が11光年先に見つかったそうですね。こういうニュース、いいですね!毎日の悩みが亜空の彼方に吹き飛ぶようです。
さて、いまはしたしきはリモートワークしながら海外進出を企んでいて、ビザとか、主にまあビザなんですが、色々な障害にぶつかっているわけですが、なぜそもそも海外にいきたいのだろう、と改めて考えてみたんです。
答えは、一つ。単純です。
『あっ、頼んでません。』
なんですよ。
は?意味わかんね!とブラウザをそっと閉じないでください。
レストランでにて、メニューみて、これとこれとこれ、って頼んで、わくわくと待っているところを想像してください。
そして、数分後、ウェイターさんがドヤ顔で何かを持ってきます。
ああ、ついに!待っていたものが来た!って思いますよね。
でも、それ、自分たちが頼んだものではないんです。
そんなときに出る言葉。
『あっ、頼んでません。』
別にそこに悪意も、何もないですよね?単純に自分はリクエストしてません、というだけの話です。
これです。私が日本からでていってみたい理由はこれです。
生まれてきたとき、日本にお願いします!といって生まれてきた人はいません。当たり前ですね。私も頼んでません。
もちろん、日本に生まれてこれたのは、現在の地球の環境でいうと、宝くじに当たった、くらいラッキーなことだって、わかってます。
きれいな水があり、食べ物にも困らず、いつも優しく見守ってくれている家族がいて。
だじゃらこそ、受けられた教育もあり、習得できたスキルもある、というのはわかっていますし、自分の日本人としてのアイデンティティに誇りを持ってます。
でも、単純に、私は自分のいいな、ここ、と思った文化、国に、自分のチョイスで住みたいんですよ。ウェイターさんが『日本』を持ってきてくれたのはわかるんですけど、うーんと、すっごくおいしそうだし、事実それ、食べたことあるんでおいしいのはわかるんですけど、非常に恐縮なんですけど、わたし、それ頼んでません。
というそれだけのことなんです。
だって、私、地球に生まれてきたんだから、なんかよくわかんない理由で日本にしかいられない、とか、シャクじゃないですか。
先人たちが、我々のために、生きる知恵として国を作ったり文化を作ったりした結果、我々がここにいるのはわかってるんですが、今の時代、もう、国籍とか自分で選べても良くないですか?
どう見てもあなた、日本人より日本のこと好きだよね、っていう外国籍の人もいるし、そういう人に、白米が苦手で、みそが怖い私が、日本や、日本精神とは何か、を説くのはおかしいと思いませんか?
日本好きで、この文化を敬愛する人が、日本にいればいいじゃない。
そうでない人は、自由にどこかへいけばいいじゃない。
その程度の理由で、どんどん流動的に人が動いたほうが、やれ少子化だ、やれ日本人の働き方がよくならない、とか問題にならないと思うんですよね。別に私は日本を卑下しているわけじゃないです。日本、おいしそーだなー、と思いますよ。ええ。でも、私の頼んだものではないんです、それだけです。
間違った料理をもってきてしまったウェイターさんも、『いえ、そうはいっても、もうここにあるんで食べてもらわないと困ります。』とは言わないはず。
だから、日本に生まれたからと言って、無理にここにしかいてはいけない、なんてことはないと思うんです。
もうちょっとゆるっと、考えていければなーと。
そして、ビザをくれえええええええ!!!!
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