われら

ヘヴィレイン:ディストピアから来た男

創作に出てくるディストピアには妙な魅力がある。個人の尊厳を踏みにじる国家権力だとか、水も漏らさない監視システムなんてものは現実にはノーセンキューだけれども、それがひとたび物語の中の出来事となると腹立たしい中にある種の痛快さすら感じられるのだから不思議だ。この手のジャンルに慣れてくると、例えば反抗的な市民を官憲がとり逃してしまうような場面で「不甲斐ない連中だなあ。こんなので国家の治安を守れるのかなあ

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