毛利吉政

掌編小説『毛利吉政最後之旅』

【文字数:約八九〇〇 初稿:二〇一九/九/一〇】

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 かつて、太閤豊臣秀吉《たいこうとよとみひでよし》は九州を平定し、その領土を臣下に治めさせる事にしたのだが、その際、豊前《ぶぜん》の城併《あわ》せて十万石《じゅうまんごく》余りを宿将たる森吉成《もりよしなり》に与えた。その際、太閤は吉成に対してこう云ったそうだ。

「森、よりも、毛利の方が良かろう」

 つまり、姓《かばね》を変えろ

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幸甚。
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