見知らぬ町で

【話】見知らぬ町で

見知らぬ町で女の子を拾った。
もちろん、見知らぬ女の子だった。

「拾ってくれて、ありがとう」
知らんぷりするには、もったいない笑顔だった。

「なんでまた、こんなとこに落ちてたのかね?」
「あたし、捨てられたの」

「誰に?」
「いろんな人に」

なるほど、ありそうな話だ。
「さて、どうしようかな」

「どうするの?」
「とりあえず交番に届けようか」

すると、彼女は顔をそむけ、しゃがんで泣き始

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