someoneslife

3.英雄

「はいっ!
じゃあ早速自己紹介を始めましょう‼︎」

相変わらずテンションの高くバブリーな声が教室に響き渡る。

「じゃあ、、、
私と名前が一緒の井藤さんから。」

講師の伊藤は一番左前、そして僕の隣に座っていた井藤という女の子から自己紹介を促していった。

「はい。
井藤真美です。
〜〜小学校に通ってます。
よろしくお願いします。」

「井藤さんありがとうね‼︎
じゃあそこから右にいきましょう!

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2.スタート

入塾テストの終わった僕のその時の感情は最悪だった。

「終わった、、、」

今まで全く勉強に努めてない自分が解けるわけも無く、悲惨な得点だという事は言わずもがなだ。

「本田さん〜
テストの結果が出ましたのでお伝えしますね♪」

なんとも陽気な口調で講師の伊藤が部屋に入ってきた。

「そうですか、、、
何点でしたか⁇」

「13点です^ ^」

「、、、、
もっと勉強してから来ます。」

「どうし

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1.キッカケは突然に

キッカケは突然だった。

小学校OGのオリンピック選手が講演で発した言葉。
「悩んでるなら苦しいと思う選択を選びなさい」

その時の僕は猛烈に悩んでいた。
当時(小学6年生)で人生における最大の選択であった中学受験だ。

因みに僕は5年生までテストで100点はおろか50点を超えた記憶が殆どない程の馬鹿であったのだが、県内で唯一の中高一貫校のカリスマ性に惹かれて実力より憧れが先走っていたのだ。
だが

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