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学力テストと金曜日の夜。

金曜日の夜は、何もしたくない。

スイミングから帰ってきた子どもたちと夕食を食べ、コタツでテレビを見ながら、うとうとしてしまった。

目を覚ますと、夜10時を過ぎていた。テレビでは、ダウンタウンの松ちゃんがしゃべっていて、次女と末っ子長男はコタツで熟睡。

長女も眠ってしまったかな~と思いきや、何か書きものをしている。

眠い目をこすりながら、見てみると、彼女は勉強していたのだ。

学校で使っている自主学習ノートとプリントを広げ、せっせか問題を解いている。来週ある学力テストの過去問を授業中に解いたそうで、いくつか間違いがあったから、もう1回解いていたらしい。

わたしの子どもの頃より、「まちがいなくえらい」と思った。

学校から帰り、急いで宿題をして、スイミング。ひたすらクロールと平泳ぎを練習し、帰ってきて、晩ごはん。母、妹、弟がうとうとしている横で、せっせか勉強しようと思える心の強さを見習わなければと、我が子ながらに感心してしまったのだ。

長女の性格は、母親であるわたしに似ている。彼女の「できない」と最初から決めつけてしまう性格が、どうも自分の「どうせやってもできない」と考えてしまうところとそっくりで、「やったらできるのに、なんでやらへんの!」と怒ってしまうことがよくある。

「もっと練習すれば、もっとできるようになるのに」とか、
「もっと勉強すれば、もっと点数とれるようになるのに」と。

子どもの先を読み、よりよい未来を与えようとするせいか、子どもが自分の思い通りに行動してくれないと、子どものせいにして、いつも怒ってしまっていたのだ。

それは、子どもに怒ってるのではなく、チャレンジしようとしない自分に腹を立て、その怒りを自分に似ている長女に投影してしまっていたのかもしれないなぁと、最近思うようになった。

テレビをつけながらとは言え、コタツで気持ちよさそうにうたた寝をしている家族の横で、黙々と勉強していた長女は、素晴らしい。

「やればできるのに、もったいない」なんて言う前に、彼女の日々努力している姿をしっかりと認めてあげることが大切だなぁと思った金曜日の夜だった。



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