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不動産業界のココが嫌い!

不動産業界は、「ヨコのつながり」をやたらと重視する風潮があります。

接待ゴルフや飲み会に参加して人脈を広げなければ成り立たない、人と人とのつながりや”ご縁”を大切にする風土があると感じます。

不動産業界が”ご縁”を大切にするのは、「不動産」も「人」も、世の中に同じものがふたつとない存在だからでしょうか。

不動産と人との出会いは、時にドラマチック。ちょっと恋愛にも似ているところがありますね。

理想の物件に出会えるように、物件を気に入ってくれるお客様に出会えるように、不動産業者はせっせと人脈を広げているのです。

そんな「人脈ありき」の不動産業界が、嫌いです。

不動産業界に身を置いて10年以上。今も不動産業に携わっているのですが、この「人脈」がなんともうっとおしく感じるエピソードがありました。


先日、ある物件の価格交渉のため、物件の持ち主である不動産業者M社に問い合わせたんです。

すると電話口の担当者がこう言いました。

「社長の携帯に直接かけてください。」

まぁ、これはよくあることです。

しかし、物件資料のどこにも社長の携帯番号は書かれていません。もちろん、M社のホームページにも。ならば携帯番号を教えてもらうまでです。

私「御社の社長の携帯番号を知らないので、教えていただけますか?」

担当者「こちらからは教えられません。」

……

これ、どういうことかわかりますか?

『飲み会やゴルフなどで、M社の社長と交友があって直接携帯番号を交換しなければ、当該物件に対して価格交渉はできない』

こういうことなんです。

『ボクのお友達じゃなきゃ、割引しないんだモン!』

って感じですかね。

そもそもですが、安易な価格交渉はマナー違反ではあります。買うかどうかわからないのに、やたらと値引きを要求するのは業者にも失礼です。本来であれば「買付証明書」を出して購入の意思をしっかり示したうえで価格の打診をするのがスマート。

賃貸物件なら「入居申込書」です

しかし、実際のところ業者間で「ぶっちゃけ、どれくらいいける?(いくらくらい値引きできる?)」なんて価格のすり合わせが行われているのも事実。

売買物件なら、割引価格が数十万~数百万になることだってあるんです。

お客さまにとって不利益になる可能性があると思いませんか?

あなたに物件を紹介する不動産業者が、物件の持ち主(売主)と”知り合いか、知り合いじゃないか”で価格が大きく違ってしまうかもしれないんですよ。

お酒が強くてノリのいい、体力もある若い男性営業マンと、子育て中で飲み会なんて行けっこない主婦の私。結局、同じ土俵には立てないんです。


ちょっとヒクツになってしまいました。

私は不動産営業をやっているわけではないので、人脈を広げる必要もないのですけどね。

”お友達同士で物件を囲い込む”みたいな風土、なんとかならないもんかなぁ。なんて思うんです。

もう時代は令和だよ。M社の社長さん。


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