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11日の日経平均株価は大幅続落し714円（2.64%）安の26401円で引けた。前週末発表の9月の米雇用統計が労働需給の引き締まりや平均時給の高止まりを示し、FRBが大幅な利上げを続けるとの見方があらためて広がり、売りを促した。
東証プライムの売買代金は3.1兆円。

香港などアジア株安も投資家心理の重荷となり、日経平均は午後に入って下げ幅を700円超まで拡大した。米政権による中国への半導体輸出の規制強化を受けて8035東エレクなど半導体関連に売りが優勢だった。米長期金利の上昇につれて、2413エムスリーなどグロース株にも売りが強まった。

新型コロナウイルスの水際対策の緩和を受けて百貨店や、陸運株は上昇した。もっとも、中国本土では新型コロナの感染再拡大が伝わっており、「中国からのインバウンド（訪日外国人）需要回復はまだ織り込めない」との見方から、関連銘柄も上値では利益確定売りに押された。

市場では「きょうの下げは、いつものように先物から崩れるといったものではなく、主力銘柄が売り込まれるなど様子が異なる。実需売りを警戒している状況だ。金融引き締めをメインとするのではなく、景気悪化を材料に売っているようでもある」や、
「週初のため、米雇用統計や米株の調整を受けた機関投資家の売りが出ている可能性がある」との声が聞かれた。

当面の材料として１３日に発表される米国の消費者物価指数（ＣＰＩ）が注目されている。そこでは、金融政策への影響というよりも「大きく下振れした場合は、これまでとは逆の意味で懸念され、リセッションへの警戒感が高まることになる」との声が聞かれる。

9983ファストリ、6954ファナック、6857アドテスト、6594日電産が下落した。一方、4021日産化、8267イオン、8233高島屋、9020JR東日本が上昇した。

日経平均終値は５日線26988円、一目転換線26510円などを下回り、地合いは悪化した。
４日に開けたマド埋め（26223円）が視野に入る。
また3日安値25621円や6月20日安値25520円が目先の下値めどとして意識される。

マザーズ総合は続落。米国で雇用統計の発表後に株安となったことを受け、投資家の警戒感が強まった。
9552Ｍ＆Ａ総合研究所や3907シリコンスタジオは大幅高となり、年初来高値を更新。2150ケアネットは堅調だった。一方、4194ビジョナルや4478フリーは軟調。7342ウェルスナビは年初来安値を更新した。
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