幡野広志

写真家、元狩猟家、血液がん患者。 お仕事のご相談はこちらに hatanohiroshi…

幡野広志

写真家、元狩猟家、血液がん患者。 お仕事のご相談はこちらに hatanohiroshi0301@gmail.com

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お仕事の依頼

幡野です。写真家をしています。写真学校をあっさり中退して、広告系の撮影スタジオで勉強しました。物撮りがメインの広告写真家に師事して2011年に独立しました。 27歳のときにガッチガチに肩に力がはいった作品ではじめて個展をしました。これまでにメーカーギャラリーでの個展は3回。ほかにも5回ぐらい個展をやってます。 妻と子どもがいて家族が好きです。旅が好きだけど旅先でホームシックになります。趣味は渓流釣りと料理と手品です。羽釜でご飯を炊いてます。羽釜いいですよ。血液のがん患者な

    • 平山は夢の中にいる

      10月の試写会で鑑賞したので少し時間がたっているから、記憶があいまいなところがあるけど『PERFECT DAYS』の考察を書きたい。 ネタバレがあるから……というよりも映画を観た人にしかわからない話ばかりだと思うので映画を観た人にこの先を読んでもらいたい。 トイレの清掃員をしている平山は御曹司ということが平山の妹との会話でわかる。平山が現実社会にいたらTwitterは「実家極太じゃん」とルサンチマンの嵐がピューピューに吹き荒れているだろう。 自分よりも恵まれたものを持っ

      • 2023年の写真

        2023年もあっという間におわった。日々写真を撮っていると、あっという間の出来事に句読点をうつことができる。 見返したときに、あぁこんなことがあったなと思える。きっと2024年もあっという間におわる。 写真を撮るのおすすめですよ。2024年写真をはじめてみませんか。カメラはなんでも大丈夫。スマホでもなんとか……まぁ大丈夫。でもカメラのほうが絶対いいですよ。 カメラを使うとそれだけで特別になるし、なによりカメラのほうがかんたんです(スマホってむずかしいのよ) お正月はこ

        • うまいけどダメな写真とヘタだけどいい写真

          美術館の白い壁をイメージするとわかりやすいけど、撮影スタジオにはホリゾントという白い壁がある。 スタジオではこの白ホリをペンキで塗る作業がある。スタジオで働いていると間違いなく上手くなる技術のひとつがペンキ塗りで、スタジオの仕事ではめずらしく長時間の単調な作業になる。 いい写真ってなんだろうな?と考えたり、将来フォトグラファーになれるのかな?みたいな不安にのまれながらペンキを塗る。無音のスタジオでペンキ塗ってるとさみしくなるので音楽をかける。 ぼくはいま40歳なんだけど

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          「カニたべたい」

          一年前のちょうどいまごろ、息子が「カニたべたい」といいはじめた。 「カニはいいよね。美味しそうだし、カッコいいよね」と返事をした。 本当のことをいうとぼくはカニをたくさん食べるとお腹の調子が悪くなる体質だ。だけどそんなネガティブな情報は息子には必要ない。息子のカニ熱に水をさすの無粋だ。 なにかに影響を受けたのか、それから一ヶ月ぐらい毎日のように息子がカニ話をしてくる。かといってスーパーのちいさいカニをみても反応は薄い。 会話の終わりはいつも「カニたべたいなぁ」だ。あま

          「カニたべたい」

          夏のお花見

          暑い。暑すぎる。夏に日傘をさすと太陽光で発電ができる理由を体感できる。日傘がないと日光に押される感じがある。日傘は便利だ。男性にもどんどん広まってほしい。ぼくはここ3年ぐらい日傘を使っていた。 「恥ずかしい」という感覚はまったくない。それよりも日傘で問題なのは、晴れているのに傘をさすもんだから高確率で無くすということだ。電車やカフェで無くす。デパートで買ったちょっといい日傘を4時間後には無くしたことがある。雨の日に傘を無くす人は、日傘はより無くすので要注意だ。 今年は日傘

          夏のお花見

          6月のホタル

          近所の公園でホタルを見てきた。田舎に住んでてよかったなと思うのはこういうときだったりする。 6月って祝日がないし梅雨でジメジメして、いいイメージがあまりない。夏至のお祭りはヨーロッパだし『ミッドサマー』を観てから夏至のお祭りがちょっと怖くなった。ジューンブライドにいたってはブライダル業界の経営戦略だし。 6月のたのしいものをなにか見つけたい。そこでホタルだ。あとアジが旨い。ホタルの味が旨いってわけじゃなくて、魚のアジのことだ。 それから紫陽花もある。紫陽花には毒があるの

          6月のホタル

          GWの恥ずかしさ

          GWから一ヶ月がたった。写真を見返したらいろんなところに行って、いろんな人と会って、いろんなものを食べてしっかり遊んでいた。優秀ながん患者だ。合間にしっかりと治療をしている。好きなことできるのは間違いなく標準治療のおかげだ。ありがたい。 どんなときでも写真を撮ることは大切だ。何をしていたか忘れていても、写真を見返すとその日の風の気持ち良さまで思い出す。それが1ヶ月後でも1年後でも10年後でもだ。高校生の頃に聴いていた音楽を聴くと、懐かしく感じることと一緒だ。 どんなときも

          GWの恥ずかしさ

          ラピートに飛び乗って

          大阪のホテルで朝から優雅にグラスにお茶を注いで、粒もちピーナッツを食べていた。柿ピーじゃなくて粒ピーだ。 ホテルをチェックアウトして電車に乗ってお昼ごはんを検索していると、向かいのホームにかっこいい電車が到着した。 窓のデザインも数字のフォントも塗装も洗練されている。動き出した車体には「rapi:t」と書いてある。電車好きな子どもの親ならだいたい知っているであろうラピートとすぐにわかった。 ああ、これがあのラピートか。電車の絵本にたくさんでてきたし、息子がちいさい頃の会

          ラピートに飛び乗って

          北海道大学の博物館

          北海道大学の博物館に行ってきた。札幌駅から徒歩10分ぐらいで北大につく。だけど北大が広大で10分以上歩くのでセグウェイがほしくなる。 それぞれの学部がブースで展示をしていて世界が広がる。勉強がつまらないと感じる中学生か高校生ぐらいの子が行ってみたら、勉強はおもしろいって価値観が変わるんじゃないかな。勉強というか学ぶことがすっごくおもしろく感じる。 「孤独に耐えられるぐらい好きになる、そうじゃないと好きな人に負ける」と工学部の教授がいってたことが心に残った。法学部の教授が「

          北海道大学の博物館

          心刷祭と御柱祭

          「今日は道が混んでますねぇ」とタクシーの運転手さんが教えてくれた。藤原印刷の心刷祭に行くためにお客さんが県内外から集まっているのだろう。 工場を開放してお祭りをやっている。工場ってたのしいよね。 『ラブレター』を印刷してもらったのも藤原印刷。印刷も製本も大変すぎたであろう、特装版ラブレターの展示もしていた。いろんな人と会話した。サインもたくさんした。 撮影現場あるあるなんだけど、撮影が遅れて困ったことになると「印刷所にがんばってもらおう」と言うことがある。魔法の言葉「予

          心刷祭と御柱祭

          熱海の食べ歩き

          電車の窓から桜が見える。日本では桜色が春の色だけど、ヨーロッパでは若草色が春の色だそうだ。 常夏の国の人に「春の色は何色?」と質問すると、春の色がわからなくて黒色と答えるらしい。日本にいても乾期や雨期とか白夜とか南半球の星座とかのイメージってわからないもんね。そんなことを考えながら東京駅に向かう。 東京駅の中央線ホームはエスカレーターが長い。水力発電ができそうなぐらい長い。途中で平坦になるエスカレーターもある。旅にいくときはこのエスカレーターになるべく乗る。宇宙にいく感じ

          熱海の食べ歩き

          旅行と写真

          子どもと飛行機に乗るときはAIR DOかソラシドエアをなるべく利用している。機体がかわいいからだ。息子は乗り物酔いをほとんどしない。自動車も新幹線も飛行機も船も余裕そうだ。ぼくは公園のブランコで酔ってしまうのでうらやましい。 息子はお菓子を食べたりゲームをしたり、一緒につれてきたぬいぐるみや窓からの景色を撮影したりしている。息子が撮った写真は細かいことを気にせず撮っていてとてもいい。 流氷が見たくて北海道にやってきた。ぼくはホームシックになるタイプの写真家なので、今回は家

          旅行と写真

          打ち上げ成功

          「天候不良で着陸ができない場合、羽田空港へ引き返す可能性があります」予約した飛行機が欠航になり、すこし早い便に振替をしたときにこういわれた。これから10年に一度の大寒波が来るようだ。 風が強く、寒い。だけど夕日は綺麗だ。大寒波が来る前に着陸してほしい。だけど搭乗時間がどんどん遅れている。上空待機の時間もありそうだ。万が一、羽田空港に引き返したら搭乗時間も長くなる。振替の便なので混んでいる可能性も高い。窓側席をとっていたけど、トイレに行きやすいよう通路側席に変更をした。 J

          打ち上げ成功

          軽井沢のソリとサファリパークのゾウ

          ちょっと前に軽井沢でロケをした。雪がとても綺麗だったので、妻と息子をつれてまた軽井沢にやってきた。家族旅行だと車の運転やお店の調整などをするので、写真はあんまり撮れない。家族で旅行してるのにお父さんが写真ばっかり撮ってたら、ロケみたいなものだから家族写真はほどほどでいい。 スキー場にいってソリで遊んだ。雪で眩しそうな息子にサングラスを貸した。息子はたのしそうだ。おとうさんは眩しい。 タイヤみたいな浮き輪に乗って、滑り降りるアトラクションを体験した。三半規管が揺さぶられて、

          軽井沢のソリとサファリパークのゾウ

          高野山と有田焼

          和歌山県の高野山と有田市に行ってきた。高野豆腐は高野山が発祥の地だと知った。有田みかんは東京のスーパーでも買えるんだけど、直売所のもぎたての有田みかんが美味しいことを知った。 お土産に有田焼を探したけど、有田焼は佐賀県の焼き物ということ知った。そもそも有田市は“ありたし”じゃなくて“ありだし”と読むことを知った。てっきりみかんのことも“ありたみかん”って読んでたけど“ありだみかん”が正しいようだ。 日本に住んで40年、まだまだ知らないことがいっぱいあるわ。

          高野山と有田焼