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すずめの戸締まり 感想メモ

fusetterに載せていた感想の転載です。


キャラや物語やメッセージ性の好きなとこ

すずめと草太の二人旅なんか普通男女でドキドキ!みたいなイベントありそうなのに草太が椅子になってるせいもあってただ自然と二人が仲良くしているのがよい。

でも草太の家でシャワー浴びるのは「このタイミングじゃなかったらちょっとエッチな雰囲気にはなってたでしょ!?」ってド興奮しちゃった。
すずめと草太はあの後付き合うわけじゃなくて、これからもっと一緒に過ごしてお互いのことを知っていくんだと思ってるけど、なんか気づいたらキスとかしてて、周囲の人に「付き合うことになりました」って報告したら「今まで付き合ってなかったの!?」って反応されてそう。されてほしい。
草太の東京の家ですずめがもう一回シャワー浴びる妄想をしてしまう。
(あそこエロくせずに戦う準備!って格好良さすら感じるのがすずめの覚悟が伝わってきてよい)

草太がそこそこ年下のすずめに対して「すずめさん」と呼んでるのがいい。最初もっと神経質であたりの強い男と思ってたけど真面目で天然自分のことに無頓着な浮世離れした男ってところに美しさを感じた。まあ顔が美しいのでそれはそう。
すずめに座られて焦ってるのかわよ。人間状態だと膝に乗られてるようなもんだよな?ヤバ

すずめとおばさんの難しい関係が好き。血縁だけど親子ほど打ち解けられないだろうし、おばさんの「すずめを引き取ってからすずめのことだけにかかりきりになって重たい」っていうのは本心で(すずめもそれを理解してて)でも「それだけじゃない」のがいいよね。

三本足の椅子は結局欠けたままで、でも12年の時間で出会った人たちがすずめを癒して愛してくれる。そして子どものすずめを助けるのは未来のすずめ本人。
つらくても自分自身の力で未来に向かっていくという問題解決の方法が好き。

それはそれとして子ども時代のすずめが「お母さんをさがしてます。お母さんは病院で働いていて、お家がなくなっちゃったからすずめのことをきっと探してて」って、ちゃんと分別のわかっているのがつらい。何が起きたかわかっていてお母さんをさがしてる子ども見るのつらいよ。
私は犬猫が辛い目にあっててもあんまり何も感じないんだけど(ひどい)いたいけな子どもには弱い。

芹澤朋也さん……??
こんなオタクの性癖の煮こごりみたいな男を出してくるなんておもわんくて死んだ。
チャラそうに見えてそこそこ真面目そうで試験受けたり友達探しに付き合ったり、茶髪でおしゃれな眼鏡掛けてるのもいい……。車で流す音楽も本人的にはゲストにあわせてんだけどな?って言ってるのもいい。

芹澤も草太も彼女(少なくとも今は)いなさそうなのがいい。
草太はなんかそもそも今までずっと女の子好きになったことなさそうだし(告白はめちゃくちゃされてるんだろうな〜〜〜!でも流されて付き合ったりしなさそう)
芹澤はあの車、「女の子落とすため」じゃなくて「ただ安い車を買ったら屋根が閉まらないオープンカーだっただけ」説ない!?だってあんなんさあ、女の子口説くとき屋根が閉まらなかったら致命的じゃん!?意外と女遊びはしてねえんだろ……でも遊んでる風にみせたい……みたいな、性癖の歪む音がした。


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