隙の無い人が苦手だ。

外見が良くて性格が完璧な人なんてこの世にいるはずないと思っている私としては、あんまり完璧すぎると身構えてしまう。
更に大変性格の悪い私としては、その人の隙を探してしまう。

「実は部屋がすごく汚い」とか「料理が壊滅的に下手」とか「何故か動物にすごく嫌われる」とか、何かしらのネガティブ属性があるはずだと信じ、ついつい観察してしまう。

だってそうじゃないと、自分とおんなじ人間であると思えない。

画面の向こうの人レベルになってくると、そもそも実在するのかなと思っちゃう。

石原さとみさんとか、長澤まさみさんとか、菜々緒さんとか、未だに同じ人種であることを受け入れられてないよ。
多分そもそもの構造とかそういうの違うと思うんだよね。
あの人たち多分、トイレとか行かないと思うもん。
家の中で爪切り見失って探すとか絶対ないもん。

同じ時空に存在してること自体を疑ってる。
自分とあまりに違い過ぎて。
本当に。

男性俳優さんとかもそう。

すんごく見た目が良くて、笑うと可愛くて、物腰柔らかくて、紳士っぽい人。
私はそういう人、苦手です。

だって近くに存在したくないもん。
誰も何も言ってないのに勝手に「私みたいなものが近くで酸素消費してごめんなさい」って思う。
「同じ人間として生まれてきてすいません」って。

でも、私何も悪いことはしてないんだよね。
そう理解はしていながらも、ひれ伏されてしまう「完璧」という圧力。
私はその圧に耐えられない小心者なのです。

だから、こう、そういう人は「悪いところ」を見えるとこに置いといて欲しい。

隙あらば性格悪い顔してて欲しい。

そうすれば「ああやっぱり、あの人実は性格悪いんだな」ってほっとするから。
「そうだよね、人間て完璧じゃないよね」って安心させて欲しい。

その顔を見たところで嫌いにはならないから。
むしろ好き。
完璧じゃない人、ちょっと惜しい人、そういう人の方が私は好き。

こういうどうでもいいことを、画面の向こうの美しい人を見るたび思う。

そして大体にして美しい人の顔が歪むの、良くない？
それはそれでサービスだと思う。
結局お前の嗜好の話かい、と思われた方、申し訳ない。
ここはそういう場ですので。
何卒ご理解いただきたい。

ということで今日は隙だらけで生きている私の心の狭い主張を届けした次第。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。