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ヒトデの話☆無力感にとらわれたら👉あなた一人が何かしたって世界の問題は解決できないと心折れた時に思い出す大切なストーリー💖「星投げビト」

肉食を一切やめたころ、ベジタリアンになるために背中を押してくれた友人が教えてくれた話です。

・地球温暖化や水質汚染を少しでも解決したい、
・家畜に選ばれた動物の置かれた状況を改善したい、
・世界の原生林の伐採を止めたい、

と大きな希望を持って、まずは自分の食スタイルから変えることを決意しました。環境問題に挑みかかるような若さと情熱があったんです!

「でも、あなた一人が食事を変えたところで、そういう大きい社会問題は何も解決なんてしないでしょ?」

という意見を言う人が現れます。
もしくは、自分でそう思い無力感に襲われそうになることがありました。

そうやって悩んでいた私に友人が、静かに話してくれました。


海岸を散歩していると、
少年がヒトデを海に投げていた。


何をしているのかと尋ねると、
少年は「海に戻してやらないと
ヒトデが死んでしまう」と答えた。


私はそんなことをしても、
海岸中がヒトデだらけなんだから、
すべてのヒトデを助けられないし、
意味がないだろうと言うと


少年は少し考え、
またヒトデを海に投げた。


そして私にこう言ったのだ。
「でも今投げたヒトデにとっては
意味があるでしょ」と。

引用:「星投げビト~コスタベルの浜辺から」ローレン・アイズリー


これだけの短い話です。

この話を若い時に聞けて良かったと思っています。

私一人が一生をかけても成し遂げられることは、本当に大したことはないのです。でも、ゼロではない。何かしら行動を起こせば、何かが少し変化します。時々間違って失敗しても、また進めば少しは良い方向に変化します。SDGsは、大きい目標だけど小さい積み重ねで実現可能はなず。

1日1歩、3日で3歩、3歩歩いて2歩下がる~♬

という歌を子どもの頃に聞いて、「アホちゃうん?3日で1歩しか進んでないやん!」となぜか急に関西弁で思ったのですが、3日で1歩進んでるなら上等なんだとやっと実感できるようになりました。私も少しは成長したんですねえ。良かった🥰


この話を教えてくれた友人は、私にとって本当に大切な長年の友人となっています。

その人は、大学の仕事の傍ら、捨てられたり虐待されたりしている動物を保護し里親を探す活動をずっと続けています。彼女は、あまりに多数の助けが必要な動物たちを前に絶望的になる時があると、私に話してくれたことがあります。そういう時に、この話を思い出すと言っていました。全部は救えなくても、自分が手を伸ばして救ったその1匹、その動物にとっては大きな意味があるわけです。

その友人宅で見た救われてきた様々な動物たちの表情が忘れられません。自由の身になったことがわかった瞬間の歓喜とも言える表情は、それが鳥でも豚でも犬でも同じでした。

先日読んだ、動物の心を代弁する本に通じるような体験を彼女の家では出来るのです。彼女の家にまた遊びに行きたくなりました!

「星投げビト」を書いたローレン・アイズリーは、20世紀を代表するアメリカのナチュラリストです。科学に通じるだけでなく、詩人でもあったようです。素敵な感性の持ち主だったんだろうなあと想像できます。

無力感や虚無感にさいなまされる若い人が多いと聞きます。彼の言葉の中に何か希望の光か道しるべのようなものが見つかるといいです。

(↑ 毎回書いてますが、ワンクリックで購入されたりしないので安心を!Amazonの説明欄に飛ぶだけです🥰)

読んでいただきありがとうございます💖
ヒトデの話が必要な人に届きますように💛

はつみ|プラントベースの栄養と料理@ベジ広間の縁側




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