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『聲の形』 公開初日舞台挨拶の備忘録(再掲)

【情報】
2016.09.17
新宿ピカデリー 18:10~ 上映前の舞台挨拶

【登壇者】 
入野自由(石田将也 役)
早見沙織(西宮硝子 役)
金子有希(植野直花 役)
石川由依(佐原みよこ 役)
潘めぐみ(川井みき 役)
豊永利行(真柴智 役)
松岡茉優(石田将也 小学生時代)
山田尚子 監督

【トーク記録】

司会:登壇者の皆さんより一言づつお願いします

入野:石田将也役の入野自由です。今日は起こし頂きありがとうございます。上映前で話せることは少ないですが、よろしくお願いします

早見 :西宮硝子役の早見沙織です。初日に舞台挨拶で皆さんにお会いできて嬉しいです、これからこぼれ話を聞いて楽しんで観ていただければ嬉しいです。よろしくお願いします


松岡:本日は聲の形の舞台挨拶に来ていただきありがとうございます。楽しいトークにしたいと思います


金子:植野直花役の金子有希です。今日は沢山の方に来て頂きとてもうれしいです。舞台挨拶も聲の形も楽しんで帰ってください。宜しくします

石川:佐原みよこ役をやらせていただいた石川由依です。本日はご来場いただきありがとう御座います。聲の形はもともと原作から好きだった作品で、今日ここに立てていることが嬉しいです。よろしくお願いします

潘:川井みき役の潘めぐみです。皆さんご来場いただき誠にありがとうございます。朝からSNSを見ていて『映画観たよ』って友達や色んな方から聲(声)の形が届いております。早く皆さんと共有したいです。よろしくお願いします


豊永:こんばんは、真柴智役の豊永です。今日は登壇できて誠に光栄です、観終わったあとにみなさんにとっての聲の形を感じ取っていただけると思います 。よろしくお願いします


山田:無事に初日を迎えることができました!ありがとうございます。まだご覧いただく前だということでとても緊張しておりますがよろしくお願い致します。あ、山田尚子でした!

司会:ご自身のキャラクターを演じるときに意識したり、感じたことがあれば教えてください

入野:アフレコの前に監督とお話しする機会がありました。監督から『この作品を観てどう思いましたか?』と尋ねられて、僕の母はボランティアで手話をやっていて身近に感じるテーマだと思いました。そういうセンセーショナルな部分はテーマになっているし欠かせない部分だけど、聲の形で描きたい部分で核となる部分は → 人との繋がり、繋がりたいけど繋がれない、伝えたいけど伝えられない、そんなディスコミュニケーションの部分を描いていきたいと監督から聞かされた。だから、石田将也を演じるにあたり『どうしよう』って思ったときは "繋がりたい” という想いを常に持って演じることができました。 アフレコのとき監督が仰っていたのは『大きな小動物が怯えている』このイメージを持って演じてくれと言われました

司会:大きな小動物が怯えるというのが理解できないのですが(笑)入野さんはスッと理解できましたか?

入野:はい。石田将也がフォルムとして大きいが中に持っているものが小動物であり、繋がれないから怯えている。そんなイメージで演じました。例えを自分の中で咀嚼しつつ演じられました。

豊永:今、横で監督が『でっかいハムスターみたいな』って言ってましたよ

入野:でっかいハムスター?それ最早ハムスターじゃないですね(笑)

司会:監督はそういう例えを出して考えさせるような演技を求めているのですか?

山田:そうですね。まっすぐに答えを出してしまうと、演じる方のイメージを固定してしまうので、なるべく例えを出すようにしています。

入野:僕以外だと、松岡さんが『ハンバーグみたいに』と例えをだして言われてましたね(笑)

松岡:そうですね『ハンバーグ』って感じでお願いしますと言われましたね

山田:『ハンバーグ』って叫んでみてくださいって言いました

松岡:ハンバーグ!!!

山田:なんかそれ聞いたことあるね(笑)

入野:それ、ハンバーグ師匠じゃねーか(笑)

松岡:アフレコのときずっとやってました『ハンバーグ!ハンバーグ!』って

山田:その意気ですって感じでした

入野:監督のディレクションでは直接的に『ここは、かっこいいシーンです』『ここは、かわいいシーンです』という風に指示はされず、役者の想像力を豊かに使ってくれる…僕らのことを信用してくれるディレクションが多かったので力を発揮できたと思います

司会:早見さんはご自身のキャラクターについてどうですか?

早見:私も監督と音響の鶴岡さんとアフレコ前にお話しさせていただいて、一人の人間としてもがいて立ち向かって生きている女性を演じようというイメージを皆で固めて、私の中で西宮硝子の一生がそこからスタートしました。センセーショナルな部分も沢山でてきますが、心と心のぶつかり合いだし、人間同士のさらけ出し合いみたいな模様が描かれている作品です。あとアドリブをどれくらい入れようかということも話し合い、今回私のアドリブはあまり入れていないのですが、絵では凄く細かいところで硝子が表情を変えていたり、ドヤ顔とかそういう可愛らしい一面が描かれているのでそのあたりも注目していただきたいと思います

司会:早見さんの西宮硝子は監督から見てどうでしたか?

山田:始まる前にお話ししていたのは、西宮硝子のナマの部分。生きている西宮硝子の本能の部分を掘り下げていこうという風になりまして、こんなに本能と理性が共存している魅力的なキャラクターに出来上がっていると思います。 西宮硝子に『気を使わないでほしい』という風にお願いして、いい西宮硝子が生まれたと思っています

司会:松岡さんはどうですか?

松岡:原作を読んでいる方はわかると思いますが、石田将也の少年時代はいじめっ子で、悲しいことも沢山します。見方を変えると面白いモノを見つけた小学生の純粋な動きなんです。それを監督が教えて下さいました。最初は石田将也ってなんて嫌なヤツなんだって思っていたのですが、監督が『私にとって石田将也はヒーローなんです』って言ってくれたんです。それは、、自分の苦手な人がいても見方を変えるだけで人はいい人にもなるし、一方通行になっているだけで悪いだけじゃないのが人なんだと分かりました。そんな象徴的な石田将也を演じるにあたり、とことん石田将也を愛そうと演じました、今では小学生時代の石田将也を心から愛しています。皆さんがどのように受け取ってくれるか分かりませんが、石田将也の見方がこの映画の大事な部分の一つだと思います。それぞれのキャラクターが欠点と長所を持っていますが全員愛すべきキャラクターだと今は思います。

司会:監督が松岡さんに熱烈なオファーをしたと聞いたのですが

山田:かなり強めに(笑)

松岡:名だたる声優さんに囲まれて、新人俳優がこんなところにいるのが不思議です。

司会:監督にその理由を今こそ聞きましょうよ?

松岡:熱烈なんですよね?ここにいていいんですよね?(笑)

山田:はい(笑)熱烈です。本当にそうなんです、でもそんなに気にされてるとは思ってなかったです。

松岡:俳優がトトトーンっていう所謂そういうアレだったら(コネ)だったらわかるのですが。本当になんでだろうっておもって。強めに説明をお願いします。

山田:強め???強めってw

松岡:皆さんが納得してくださるように

山田:松岡さんの出てらっしゃるドラマでとても好きな作品がありまして、その役を夢中になって観ていました。小学生の石田将也をどうしようかなってなったときに、そのドラマの役が頭に浮かんだんです。松岡さんが少年声とかどうやってされるのかなっていうのも興味がありました。ドラマのあの子の役のことを思ったら全然イケるだろうと思ってお願いしました。

松岡:つ、強めじゃないですよね?

山田:すごい好きでした!!!!

松岡:でも私の強めというのは、そのドラマのことじゃなくて本作における強めなんですが、、、

山田:松岡さんなら!!絶対!!少年声ができると思いました!

入野:強要じゃん(笑) 今回いろんな会場でも言ったんですけど、最初は苦戦してたんですよね松岡さん。実際にもがいている、伝えたいんだ、って松岡さん自身の『伝えたいんだ』って想いがテーマにハマってました。

松岡:ありがとうございます!

山田:私なんかめちゃくちゃトークが上手く出来ない人みたい(笑)

早見:将也って西宮硝子にとってとても大切な存在で、小学校で2人が喧嘩するシーンで松岡さんと私の声がぶつかったときに物凄いハーモニーが生まれたなって思いました。全然2人のやり取りは噛み合ってないのに。

司会:松岡さんご満足いただけましたか?

松岡:皆さん本当にありがとうございました。全身全霊頑張りました。

司会:金子さんは如何だったでしょうか?

金子:私は演じるときにいつも『キャラクターの幸福論』を大切にしています。そのキャラクターにとって何が一番幸せなのか?何が一番なのか?っていうのを決めてから演技をするんです。植野も大事なものをいつも心の奥に持っているんです。それをしっかり演じられたと思いますので観るときに色んなキャラの色んな心になって観ていただけたら、違った見方ができる作品になっていますのでよろしくお願いします。

司会:石川さんはどうですか?

石川:他のキャラクターは個性が強いのに、佐原は癖のないスッとしたキャラクターだという印象を受けました。だからアフレコのときに力が入りすぎないように自然体で演じられるように頑張りました。演じていて思ったことは、佐原は本当に強い子だなっていうのと、自分のことを人のせいにせずに何かあったらまず『自分はこうなろう』と思い向上していく優しい子なので私にとっては憧れのキャラクターです。

司会:潘さんはどうですか?

潘: 川井を演じるにあたり、彼女との向き合い方をアフレコ当日まで悩んで考えていました。演じていくうちに川井という女の子の輪郭が見えてくるんじゃないかと思い、ある意味賭けで望みました。アフレコ時に山田監督から『聖母みたいな存在なんだよ』って言われて、自分の中で『聖母』の意味をずっと考え悩みながら演じていきました。でも川井のコトバは普段言えないようなことばかりで、普通は言えないことを彼女(川井)はポロッと言うんですよね。川井のコトバは彼女にとっては正義なんだけど、相手にとっては傷つくコトバだったりもします。でもそういうところも含めて川井の信念は揺るがないという部分に惹かれながら演じました。書き言葉やメールの言葉、声に出す言葉、音にならない言葉が沢山詰まっている作品になっています。

司会:豊永さんお願いします

豊永:真柴君はとても難しかったです。キャラデザだけみるとイケメンだっていう印象が湧くんですけど、山田監督は『イケメンだけじゃないんだ』と仰っていて、 そっか違うのか…と思って、更に周りの皆さんのお芝居のベクトルが凄くて余計に悩みました。真柴君もいろんなモノを抱えていて、心から演じていかないとムリだなって思いました。真柴君は短い台詞が多いので、そこにどれだけ真柴君の情報量を詰め込めるか、それを意識して演じました。真柴君の台詞には、表面上の…その言葉だけじゃない意味が沢山込められています。

司会:続いて山田監督ですが、一番こだわった部分を教えてください

山田:キャラは皆さんが悩んでくれて作り出してくれたキャラになっています。悩みが沢山あるなかでも将也達の住む世界としてはとても美しい世界で在りたいと思いましたし、将也達と一緒に悩んでしまわない世界観を作りたいと思いました。色・空気感・将也達の住んでいる水門市の美しさをちゃんと描こうと思いました。この映画の大事なところは『音』なので『声』を描く作品として音をとても大事にしました、聞こえだけではなく体感できる音ということにも挑戦しておりますので観てくださる方には色んな音の形が伝わればいいなと思っております。

司会:監督は昨日aikoさんにお会いしたんでしたよね?

山田:昨日aikoさんのライブに呼んでいただいて実際にお話しさせていただいたのですが、aikoさんが原作の大ファンですから、お話しでも聲の形への思いが溢れちゃって溢れちゃって、挨拶中も溢れちゃって…aikoさん溢れちゃってました(一同爆笑)

司会:どういうことですか?(笑)

山田:いっぱい、ここが好きであそこが好きでってお話しされてて、映像も観ていただいていたのですがあのシーンで泣いちゃってって語っていただいて、沢山思いの丈を話されていました。

司会:最後に代表して入野さんと早見さんからお言葉を頂きたいと思います

早見:本当に自分の中の開けたくなかった引き出し、そっと閉じておいた引き出し、思い出すのも忘れていた引き出し、そんな引き出しを開けてくれるシーンが沢山あります。開けることを厭わずにありのままの自分でスクリーンに向き合って楽しんでください。終わったあとは自分にも他人にもご褒美に美味しいものをあげてください、ありがとうございました。

入野:僕自身、全7巻ある作品を2時間の映画にするってことがとても不安でした。きっといろんなシーンがカットされて、本当はここをやってほしかったなっていうのが沢山出てくるし…そういう不安がありましたけど、アフレコが終わったときに物凄い素敵な作品になったなと感じました。きっと皆様も同じように感じてくれると思います。漫画とは表現が違いますが一番大事な『繋がりたいんだ』っていう共通した部分はバッチリ映画に収まっていますのでそれを感じていただければ嬉しいです。でもこの語ったことは忘れてまっさらな気持ちで初回は観ていただきたいと思います、観終わってからこのトークを思い出し、皆さん自身でこの作品を解釈して広げていってくれたらと思います。ありがとうございました。

司会:最後に監督から一言お願いします

山田:あ、まっつん将也からもお願いしますw

松岡:私はこの映画を観たときに許された感じがしました。皆さんの中の懺悔とか後悔とか今日許されると思うととても嬉しいです。今まわりに苦しそうな人がいたらこの映画を勧めてあげてください。

山田:たくさんの思いを皆でぎゅうぎゅうに詰めて、むき出しの心で作った大事な作品です。皆さんの心に何かが届くといいなと思っております、これから楽しんで観ていってください。ありがとうございました


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