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#note公式掲載:記事まとめ・おすすめ・読まれた

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note公式「#スポーツ 記事まとめ」「#編集部のおすすめ」「特に読まれた記事」掲載記事まとめ
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記事一覧

青山学院「サブ組」の貢献と「心理的安全性」 〜箱根駅伝2022

箱根駅伝2022、TV中継は青学優勝のゴールの後、原監督の胴上げを2回めまでたっぷりと映してから、2位以下を映さずCMに、CMあけも2位順天堂はレース中で、TVは10位のシード権争いを映しはじめた(※僕の記憶による)。10分以上の差とは、これくらい大きい。 この圧勝劇の主因は「層の厚さ」と報道される。このnoteでは、その厚い層の下側、華やかなTV画面の10名に入れなかったサブチームについて注目してみたい。 ※note公式「今日の注目記事」(1/4)選出いただきました〜

五輪マラソン”給水妨害”騒動の真犯人はネット空間をさまよう敵意

東京オリンピック最終日8/8、男子マラソンで「ボトル倒し」「給水妨害」など世界のSNSが燃えた。フランスのアンドゥニ選手が、30km手前の給水テーブルでペットボトル10本以上を端から全倒し: この場面が「他ランナーの妨害では」と世界のSNSで炎上。でもランナー目線ではこんなことは普通に起きる話だよ、と8/10にツイートしたら Twitterトレンド「給水妨害」の2番めあたりに表示され続け、1日の表示数も10万超え。これは必要な情報だなと思い、3,000字ほどの完全版を書い

女子ロードレース金、数学博士キーゼンホファーに見る、弱者が強者連合に勝つ方法

この6年ほど何かとグダグダしてきた東京オリンピックだが、つまりはスポーツ大会だよ?政治?芸能ショー?しらねーよw オリンピックとは、世界のトップたちが集まり、全てをかける場。4年に1度とは、生涯にピークは2回くらいしかないということ(最近は延び気味だが)。勝者は各競技にただ一人だけ(残念賞がさらに2席) チャンスの希少性は、究極の集中力をうみだす。勝てなかった全ての敗者たちも、その領域にまで到達した世界最高のチャレンジャーたちだ。 僕の好きな自転車ロードレースは、7/2

重さを速さに? 〜肥満判定トライアスロン選手、ブルンメンフェルトのランニング

オリンピックに次ぐ最高峰のトライアスロン大会シリーズ The World Triathlon Championship Series 今年は世界8大会が開催(+五輪)、2戦め横浜大会(2021.5.15)、男子エリート優勝はノルウェーのクリスティアン・ブルンメンフェルト(Kristian Blummenfelt)、174cm77kg=BMI25.4、適正体重より10kg重い「肥満1度」ようするに肥満体判定!(日本肥満学会基準、WHO基準では「前肥満」相当) その肥満(と数字

"3つの得意の掛け算"はダメ! マイナー分野こそ市場サイズで勝負せよ

「好きを仕事に!」 「やりたいことを仕事にしたい!」 「夢を追いたい!」 など願う人は多い。どうすればできるのか?とネット記事や本を探して、いきつく手法の1つが、「3つの得意orキャリアを掛け算して100万分の1の人材になる」という藤原和博氏のキャリア論だ。ホリエモン(多動力2017)、キングコング西野(魔法のコンパス2016)など著名人たちも続々賛同して広く知られるようになった。globis 2018.09掲載の講演録がよく整理されており、要点図がこちら ↓ 藤原氏の場

ナイキ率96%の理由: 箱根駅伝はミス厳禁!

もう10日も過ぎた昔話になるが笑、箱根駅伝2021、ナイキ着用率は96%(=201/全210名中)、ほぼ独占というか圧倒的横並びというか。なお昨2020大会85%(=177/210)、2019大会41%。 一方で世界のトップランナーは、2019年にはナイキ一色だったが、2020年に各社逆襲が始まり、ナイキ契約選手が他社に移るケースも目立っている。この差を整理してみよう。 ※2022/1/3追記:今回は往路で73%に低下。 一方で区間記録がNIKE一色に。 「箱根駅伝と

面接官、福田萌子 ・・・バチェロレッテに学ぶ就活コミュニケーション術

先週末のAmazonプライムデー、8割引のニューバランスHANZO-Sを目的にAmazonプライムに課金したら、オマケで話題のネット番組も付いてきた。2017年に始まった婚活甲子園バチェラー・ジャパン(wiki)の4つめ、初の女性主人公版 ↓ 第6回まで一気見した。 僕はYoutubeは2倍速デフォなんだけど、Amazonビデオは早回しできないのでモドカシく(ゆっくり見ろ笑)、画面横でネタバレサイトなど並べて観てると、みなさんの分析おもしろい。これは大学のキャリア講座の教

コロナ対策ランニング術

<このNoteの要約> ※※※ 2020年末の追記 ※※※ この冬はもっとも危険。寒くて換気が悪く、乾燥でウイルスが飛ぶ。感染力の強い変異種の市中感染も報告されている。1年後にはワクチン投入されるだろうから、(効くと仮定した上で)、この冬が勝負。 11月NHKスペシャルに出演しての高山義浩医師のFb投稿は、「●●●すれば大丈夫」でも「●●●しないとダメ」でもなくて、「場面ごとに有効性を考えろ!」ということだ ↓ 「●●●」とは、「マスク」とか「4人以内の会食」とか、具

審判への無礼な文句も「練習の成果」 ・・・スポーツ指導のコミュニケーション論

「underコロナ」時代のスポーツ指導現場でのコミュニケーションについて書いていきたい。理由は、 ①大会がなくて、「長期的な成長」に集中せざるをえない中で ②社会のオンライン移行の中で、「言葉の重要度」は上がる と思うから。 ①について4月に『大会なき2020年の「視点」の切り替え』を書いた。長距離コーチのマット・ディクソンも「アスリートとしての自分」から少し距離を置いて、俯瞰しよう、と言う ↓ では、どう俯瞰するか? 僕は「言葉」に注目する。スポーツ現場で疎かにさ

「プロ・アスリート」を定義する意味

「プロ・ランナーの定義とは?」というTwitter投稿が、新谷仁美さんツイート、それを受けての横田真人コーチnote ↓を起点に相次いでいる。 新谷仁美さん&横田真人コーチは、純粋プロ契約ランナーとしてチームを立ち上げて、日本で(実業団以外の)プロランナーという未来を拓くビジョンを持って、行動している、その生々しい経験と意思を感じる文章だった。 これは「そもそも"プロ"とはなにか?」という定義の問題なんだけど、単なる呼び方ではない。プロアスリートとは? なぜその存在は正当

箱根駅伝おカネの流れ

箱根駅伝2020、展開派手で超おもしろかった。ピコーンピコーンと1時間ごとの新記録でテンションも上がる。 その主役はNIKEの厚底スーパーシューズ「ヴェイパーフライNEXT」。「足を前に転がせる効果も高く、脚を蹴らずに済む」ので、強い腕振りによる上体からのコントロールが重要であるように見える。3cmくらい厚くなった靴底は、3cm脚+アキレス腱が伸びたようなもの、「短足日本人がケニア人体系に近づける」という指摘もある。その結果の、大きくて美しい走り。昔ならケニア留学生だけがで

<日記> 今の全力でいい - 3年ぶりのトライアスロン、新潟村上

3年ぶりのトライアスロンは新潟県北端の村上大会51.5km、2019年9月15日。写真は当日の朝5時19分、西の空、日本海に浮かぶ月。 日本海では東が山なので、朝陽は直接に現れることはなく、柔らかに空を明るませてゆく。この日、ちょうど前夜夕陽が沈んだ方角に、中秋の満月を過ぎたばかりの大きな月が朝陽に照らされていて、弱い太陽のようだ。何か呼び名があるそうで、見返りの月、だったか、忘れてしまった。今回、両親の新潟旅行に合わせ村上で現地集合。夕焼けを見せたくて瀬波温泉の宿を取った

(仮説) YoutubeとTVゲームで育つ時代の「アスリートの知性」

ネットの影響の1つに、スポーツの技術・戦術などの高度化がある。しかも世界同時進行で、加速度を上げながら。この環境変化は、アスリートに、思考力と主体性を求めていると思う。 この変化がスポーツで起きているのは、映像や数字を介して、感情にダイレクトに伝わるものだから。論理と言葉が(それほどには)要らないから。ゆえに言葉の壁を超え世界中に一気に拡がるから。その条件が重なるのなら、いろいろな分野で、こうなってゆくだろう。 (※個人的仮説を整理する目的の、なにかヒントあればご参考に、